【ノック/終末の訪問者】VD-977

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 2023/02/03
ジャンル サスペンス
原作 ポール・G・トレンブレイ 『終末の訪問者』
監督 M・ナイト・シャマラン
脚本 M・ナイト・シャマラン、スティーヴ・デズモンド、ほか
製作 M・ナイト・シャマラン、マーク・ビエンストック、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

人里離れた山小屋で休暇を楽しむ三人の家族だったが、彼らは突然現れた謎の四人組に拘束され、あまりにも理不尽な要求を突きつけられる。
それは世界を終末から救う為で、犠牲となる一人を三人の中から選択してくれという内容。
四人組の荒唐無稽な話しを到底信じる事ができず、彼らの要求を拒絶する三人は精神的に追い詰められるのだった。

登場人物&出演者

アンドリュー(演:ベン・オルドリッジ)

代表作に『トースト/幸せになるためのレシピ』、『レイルウェイ/運命の旅路』などがあります。

山小屋に住む家族の父親でゲイ。人権派弁護士。両親へ事実を告白するも受け入れてもらえず、家族と山小屋へ来た。

娘の話しを聞いても信じなかったが、レナードたちの異様な雰囲気を察知して警戒していた。
レナードたちが侵入して捕まると、世界の終末を言われるも納得ができず語気を荒らげた。
捕まっている間でもレナードたちに暴言を吐き続け、縄を解いて逃げて銃でサブリナを射殺。
最後はレナードの犠牲で覚醒したエリックを生贄にして、娘と一緒に生きる事を選択した。

エリック(演:ジョナサン・グロフ)

代表作に『アメリカン・スナイパー』、『マトリックス/レザレクションズ』などがあります。

山小屋に住む家族の父親でゲイ。アンドリューの両親へ挨拶に行くも理解されず、家族で山小屋に来ていた。

娘が山小屋に戻って警告すると、レナードたちが来て異様な雰囲気から拒否しようとした。
山小屋に侵入したサブリナを追い出そうとしてコケて頭を打ち、脳震盪を起こし捕まった。
捕まっている間に何かが見えて、アンドリューと違ってレナードの言葉を理解しようとした。
最後はレナードの犠牲で真実を知って、アンドリューに頼んで生贄となって世界を救った。

ウェン(演:クリステン・ツイ)

本作が長編映画デビュー作となります。

山小屋に住む家族の娘で中国系の養女。外でバッタを集めていると、レナードがやって来て不審に思って家に戻る。

父親たちに状況を伝えるも信じてもらえず、レナードが来ると追い返すように警告していた。
レナードたちが山小屋へ侵入すると、捕まった父親たちと世界の終末を聞かされていた。
エリックが脱出するようにナイフを渡し、レナードの気を引いて反撃させて立場が逆転する。
最後は小屋で待っていると、エリックの犠牲を知ってアンドリューと山小屋を立ち去った。

レナード(演:デイヴ・バウティスタ)

近年の出演作に『デューン/砂の惑星PART2』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』などがあります。

山小屋を訪れた四人組の一人。シカゴ出身で小学校の教師でバーテンダー。大男で全身にタトゥーをしている。

最初にウェンと接触するも怪しまれてしまい、山小屋の前に来ると仲間と強引に侵入した。
世界の終末を説明して三人の一人を生贄にしないといけないと話し、彼らに選択を迫った。
拒否されてレドモンドとエイドリアンが犠牲となり、エリックたちの反撃を受けてしまう。
最後はエリックとアンドリューを信じて、自ら犠牲となって彼らに世界の命運を託した。

サブリナ(演:ニキ・アムカ=バード)

代表作に『否定と肯定』、『オールド』などがあります。

山小屋を訪れた四人組の一人。南カリフォルニアに住む黒人女性。看護師。貯金の大半を使ってやって来た。

山小屋へ入れてもらえず状況で別の場所から入り込み、エリックを倒して脳震盪を起こした。
すぐに治療するも強引なやり方に反対して、なんとか冷静になろうとするも動揺を見せた。
レドモンドとエイドリアンが犠牲となり、次の選択でアンドリューが逃げ出して追いかけた。
最後は山小屋に戻って止めようとするもアンドリューに撃たれ、強制的に犠牲となった。

エイドリアン(演:アビー・クイン)

代表作に『秘密への招待状』、『引き裂かれた心』などがあります。

山小屋を訪れた四人組の一人。ワシントンDCでメキシコ料理のコックをしている白人女性。最も動揺している。

当然のように山小屋へ入れてもらえず、強引に侵入するも状況に対して戸惑いを見せる。
四人組の中で特に動揺している状態であるが、冷静になるべきだと主張して状況を見ていた。
朝になってウェンに朝食を作ったが、選択の時間となって息子がいる事を告白していた。
最後はエリックたちが拒否した事で生贄として、レナードたちによって処分されてしまう。

レドモンド(演:ルパート・グリント)

近年の出演作に『ムーン・ウォーカーズ』、『バレット・オブ・ラヴ』などがあります。

山小屋を訪れた四人組の一人。マサチューセッツ在住でガス会社に勤めている白人男性。過去に色々とやった。

四人組の中で特に気が立っていて、山小屋に入れてもらえない事から興奮状態となっていた。
ようやく山小屋へ侵入すると、アンドリューを襲ったが一方的にボコボコにされていた。
自己紹介する他の仲間たちを否定していたが、結局は自分も自己紹介して恐怖を口にした。
最後はエリックとアンドリューが拒否した事で、白い頭巾を被って仲間によって処刑された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はポール・G・トレンブレイの小説『終末の訪問者』を原作にしています。
この作品はM・ナイト・シャマランが監督と共同脚本、出演もしています。
M・ナイト・シャマラン監督は『シックス・センス』の呪いから、未だに抜けられずに迷走しているという認識があります。
前作の『OLD/オールド』ではどんでん返しが微妙に成功を収めて、更に間違った方向に突き進んでいます。
今回は欧米人にとって意味深い内容となっているが、逆に日本人にとって馴染みが薄い「ヨハネの黙示録」がモデルになっています。
山小屋にやって来る四人は四騎士がモデルになっていると思いますが、これは聖書を知っている前提での設定だと言えます。
ですので、前提の知識がない人には意味が分からず、彼らが語っている事が荒唐無稽にしか思えないような突飛な内容でした。
ただ、これを「ヨハネの黙示録」だと分かっていれば、四人組が何をしたいのか分かってくるという仕掛けがあります。
そこら辺の説明をごっそりと意図的に削っていて、映画的なインパクトを優先させたシャマラン監督の演出だと思います。
そんな世界の命運をマイノリティであるゲイカップル、東洋人の女の子に託すのは現在の狂った世の中を表現していると思います。
最初はゲイカップルと東洋系の養女という主人公サイドの設定がポリコレ配慮と思ったが、それは裏返せばシャマラン監督の批判が見えてくる。
今の世界はマイノリティを優先したビジネスが横行して、既存のルールが破壊され、文化も破壊されている状態になっています。
そもそも、マイノリティは方々が世界を握ろうと思っておらず、ただ自分たちの存在を認めて欲しいという願いしかない。
そんな彼らを利用するビジネスが世界に混乱をもたらし、この波が日本にも来ているから決して笑って見過ごす事ではありません。
この作品が示している狂った世の中がどうなっていくのか、シャマラン監督がメッセージとして込めているなら良作だと言えます。
ただ、『シックス・センス』の呪いにかかっているシャマラン監督だが、なんとかして抜け出そうとする努力が見えました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました