作品データ
公開年月 | 2018/09/26 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | マチュー・テュリ |
脚本 | マチュー・テュリ |
製作 | ザヴィエ・ジャン |
製作国 | フランス |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
爆発的な伝染病が地球を襲い、わずか2~3千人の人類が生き残り、過酷な状況の中、食料とシェルターを必死に探し続ける生存者たち。
だが、そんな生存者たちは夜になると未知のクリーチャーによって狩られるような状態となり、人間は息を潜めて隠れるしかなかった。
ジェリエットは世界の終末を生き延びて、生存者グループの中でもタフな存在であったが、ある日ベースキャンプに戻る途中で車が制御不能となって事故を起こすのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は世界の映画祭で17部門で受賞し、65部門にノミネートされています。
この作品は長編映画監督デビュー作となったマチュー・テュリが務めています。
まず、多くの映画賞で受賞やノミネートされているという宣伝について、これはまったく信用していません。
ただでさえ、有名なアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞も大人の事情が絡んでいるので、マイナーな映画賞はもっとあると思います。
個人的にはそれっぽいテーマを扱って、それっぽい雰囲気に仕上げれば、みんなで持ち上げて箔をつける為に受賞やノミネートさせると思っています。
今回の作品はおフランスの映画であって、感染系ホラー映画とも言えるジャンルながらラブストーリーを絡めています。
むしろ、ラブストーリーがメインであって、現行の主人公にとってのサバイバルはオマケみたいな印象でした。
まさにフランス映画という事で「愛」がすべてという描写であり、主人公はヒステリックでヤク中の女性でどこに魅力があるのか分かりません。
夫となる男性がそこまで主人公に入れ込むほどの理由がよく分からず、残念ながら単なるいい人でリアリティが感じられなかったです。
文明が崩壊した現行の物語と、過去に主人公と夫との出会いを交互に描いているのでバランスをしっかり取られない中途半端になってしまう。
しかし、本作は思い切ってラブストーリーを重視してサバイバルをオマケにしているので、バランスは良くなかったです。
そもそも、主人公が危険に陥る理由があまりにも自業自得であり、最終的に救助が断念されると逆恨みという感じで脅迫もしてしまう。
最初から印象が良くない主人公が必死に生きていく世界での成長がなく、自分勝手な行動に共感や同情もありません。
それと夫に言われて諦めないように生きていたが、クリーチャーが彼と分かって諦める選択も納得できるところがなかったです。
とは言っても、フランス映画らしくハッキリとラストを見せないので、主人公が生きている可能性を残している。
ただ、それも逆効果になっていて、全体的に主人公の魅力がないから微妙だと思いました。
コメント