作品データ
あらすじ
上空に現れた未知なる巨大生命体から放たれた無数の侵略者“エイリアン”が人類を襲い、瞬く間に地球が破壊され、人間は地下での生活を余儀なくされてしまう。
それから20年後、侵略者に支配された地上を取り戻そうと、人類は連合政権を発足し、究極の電磁兵器イを完成させて決戦を控えていた。
しかし、人類の狙いを察知した巨大生命体は、莫大な数のエイリアンを放ち、今度は地下都市への侵入を開始する中、前線にいた黒隼隊は“空飛び”を味方につけて最終決戦に挑むのだった。
登場人物&出演者
・モー・フェイ(演:リウ・ジエンユー)
代表作に『Friday, Funfair』などがあります。
主人公。地上の中古品を集める“空飛び”を生業にしている。20年前に巨大な生命体「クン」の襲撃を孤児になる。
地上都市で好きなような生きていたが、チュー社長の娘に古いガムを食べさせて逃げる事に。
シャシャと地上へ逃げるとクンの襲撃に遭い、特殊部隊「黒隼隊」にリー隊長たちと合流。
車を勝手に使われて強制参加すると、電磁兵器が巨大な生命体「クン」に失敗して考えた。
最後は自己犠牲として巨大な生命体「クン」を倒すが、なぜか無傷でシャシャと地上に行く。
・シャシャ(演:ワン・ズージア)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。モー・フェイと活動する空飛びの若い女性。メカニックに強く、いつか地上を見たいと語る。
地上へ何度か出ているフェイを羨ましく思っていると、チュー社長に追われて出ていく事に。
クンに襲われた事で地上が怖いと知って、結果的に「黒隼隊」と合流して一緒に行動する。
リンと協力して車を修理するなど、軍人よりも役に立ちながらもそれ以外は棒立ちをする。
最後はフェイが無茶な作戦で犠牲になると思ったら、無傷で生還して一緒に地上へ出ていく。
・チュー社長(演:ジャン・チャオ)
代表作に『ジュラシック・アース/新たなる覇者』などがあります。
地下都市の住民で元空飛び。現在は引退して、現役の空飛びたちから中古品を買い取る商売をしている。
古いガムを娘が食べて唇が腫れてしまうと、それを持ってきたフェイに罰を与えようとする。
地上へ逃げたフェイたちを追いかけてクンの襲撃で助けられ、特殊部隊「黒隼隊」と合流。
電磁兵器で巨大な生命体「クン」を攻撃するべく、応答のない基地へ向かう為に同行した。
最後は扉を開ける為に犠牲となって、娘の姿を思い浮かべながらクンたちと爆死を遂げた。
・チョウ・リン(演:チン・ウェンジン)
代表作に『The Hooliga』、『Be Overgrown With Weeds』などがあります。
特殊部隊「黒隼隊」の女性隊員。巨大な生命体「クン」を倒す作戦に参加するが車の故障で立ち往生していた。
メカニックにも精通しているが、なぜか一般人のシャシャよりも知識が劣る設定となる。
隊長の指示でフェイたちの車を運転するが、巨大な生命体「クン」のせいで破壊されていた。
巨大な生命体「クン」への電磁兵器の攻撃が効かず、一般人のフェイにすべてを託す事に。
最後はフェイが孫悟空のように巨大な生命体「クン」を倒し、部隊で一人だけ帰還していた。
・リー隊長(演:リン・シャオスー)
代表作に『Home Temptation』、『S.W.A.T.』などがあります。
連立政権の特殊部隊「黒隼隊」の隊長。巨大な生命体「クン」を倒すべく、磁力計画本部を実行していく。
応答がなくなった基地を目指す途中で車が故障し、地上へ来たフェイたちを助けて出した。
フェイたちの車を使って基地を目指すが、その度に部下が死んでいくも任務達成に向かった。
過去に巨大な生命体「クン」の襲撃でフェイの父親に命を助けられ、その勲章を手渡した。
最後は基地を守る為に銃を片手にクンを迎撃するが、故障して一緒に爆死を遂げてしまう。
・ゼン・ヂンウー局長(演:ユー・ロングァン)
近年の出演作に『ジャイアント・スパイダーズ/巨大グモ群団の襲撃』、『ポリス・ストーリー/レジェンド』などがあります。
巨大な生命体「クン」を倒す連立政権の磁力計画本部で指揮する。世界からエネルギーをもらって任務を受ける。
情報が集められてくる中で、なかなか全世界の基地からエネルギーが集まらず困っていた。
特殊部隊「黒隼隊」から連絡を受けると、巨大な生命体「クン」への攻撃が可能だと知った。
電磁兵器がまったく効かずガッカリしていると、一般人のフェイから提案を受けて考える。
最後は軍人として作戦を認めないが、世界を救いたい一人の人間として認めて実行させた。
感想
[個人的な評価]
本作は近年映画業界を荒らし回っている中国のSFアクション映画です。
この作品は『三国志/黄巾の乱』で知られるフイ・ユが監督を務めています。
中国らしくいろんな映画の設定をパクった寄せ集めであり、やたらとメンツにこだわるので感動押し売りをしていました。
ゲーム「ファイナルファンタジーⅩ」の冒頭から始まって、世界観は「フィフス・エレメント」で、地下都市なのに文明は今よりずっと進んでいます。
戦闘は「スターシップ・トゥルーパーズ」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を彷彿とさせ、それぞれからパクって作り上げています。
まさに中国映画の集大成と言える設定や世界観をパクった内容であるが、その実は中身がほとんどありませんでした。
感動させたいので死亡フラグを分かりやすく立てて、どうでもいいポッと出のキャラクターのドラマをやれても困ります。
そんな展開を何度も繰り返すから、逆に意味がなくなっていき、当然ながらテンポも悪くなってしまいます。
やりたい事はなんとなく伝わってくるけど、所詮はパクった設定や世界観で作り上げたツギハギな作品には魅力がなかったです。
登場人物たちの設定も漫画っぽい感じでリアリティがなく、なぜか重力を感じさせないアクションやご都合主義な展開も全部裏目に出てしまっています。
最近の中国映画は資金力が落ちているせいでCGの質が下がっていて、香港からパクった映画の技術も劣化しつつあります。
まさに本作はそれを象徴するような作品となっているので、残念ながら中国映画の未来は暗いと感じさせてくれました。
中国らしい演出として主人公が孫悟空みたいな感じで、巨大な生命体に突撃するが、あの爆発で生きている時点で説得力がなかったです。
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