作品データ
公開年月 | 2017/09/06 |
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ジャンル | サスペンス |
原作 | キム・ヨンハ 『殺人者の記憶法』 |
監督 | ウォン・シニョン |
脚本 | ファン・ジョユン |
製作 | ユ・ジョンフン、ウォン・シニョン |
製作国 | 韓国 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
田舎の獣医師として平穏な生活を送っていたビョンスだが、その正体は残忍な連続殺人鬼でアルツハイマーを患っていた。
記憶も覚束なくなったビョンスはある日、偶然出会った若い男のテジュの目を見て直感的に同類の人間だと嗅ぎ取る。
警察にも取り合ってもらえず、テジュがビョンスの愛娘ウンヒが次のターゲットだと知ると、混濁する記憶に苦しめられながらも対決を決意するのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はキム・ヨンハの同名小説を実写映画化した作品となります。
この作品は『セブンデイズ』や『サスペクト/哀しき容疑者』などで知られるウォン・シニョンが監督と製作を務めています。
記憶が混乱している主人公が物語を引っ張っていくと、何が事実で何がウソや幻覚か分からなくなってしまいます。
物語の展開について整合性を取ろうと推測するが、全部が認知症の主人公の視点になると簡単にひっくり返されてしまう。
その度にリセットされて事実をもう一度整理しないといけないので、登場人物が少なくても考え直さないといけない。
本作は記憶がメインとなってしまっているから、いくら物語の通りに解釈しても違った記憶になるともう一度振り出しとなる。
なので、セオリーが通じない部分が存在していて、実際に鑑賞している側も振り回されるような感じになってしまう。
これは物語の先が読めなくなる面白さがあって、単純に王道として裏切られる部分が多いから緊張感が生まれてきます。
本来なら簡単な出来事も主人公の混乱する記憶で複雑化され、どうしても予想を裏切るような展開になってしまう。
普通に描写しているはずのところだって、主人公の記憶違いというちょっとしたご都合主義で内容がひっくり返るのは少し疲れてしまいます。
これは精神病を持っている主人公でも言える事ですが、インパクトを与える意味で前提を覆すパターンが多すぎるとやり過ぎな印象も持ってしまう。
本作はそこら辺をギリギリのところで留めている絶妙なバランスであるが、ラストも曖昧な感じで終わってしまったのは少し残念です。
ただ、続編へ誘導するには上手い引き付け方であり、最終的にどうなったのか気になる点では脚本や演出が良かったと思います。
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