作品データ
あらすじ
おもちゃ会社「FUNKI」に勤める優秀な研究者のジェマは、子供にとって最高の親友になれるようプログラムされたAI人形“M3GAN(ミーガン)”を開発していた。
そんなある日、事故で両親を亡くした姪のケイディを引き取る事になり、なかなか心を開かない彼女の為とテストを兼ねてM3GANを使う。
その時、ジェマはM3GANに「あらゆる出来事からケイディを守るように」と指示するが、隣人の飼い犬にケイディが襲われた事で暴走を始めるのだった。
登場人物&出演者
・ジェマ(演:アリソン・ウィリアムズ)
代表作に『パーフェクション』、『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』などがあります。
主人公。おもちゃ会社「ファンキ社」に勤める技術者。ファンキ社の開発部門を 担い、AI人形“M3GAN”を作る。
姉夫婦とは疎遠だったせいで、姪のケイディとの接し方が分からず微妙な関係性にしている。
ケイディの言葉を聞いてミーガンを完成させると、デヴィッドに認められて商品化を目指す。
人が死んでミーガンのデータ更新もされず、危険だと判断してケイディから引き離す事に。
最後は暴走するミーガンに追い詰められるが、ケイディの活躍で破壊して絆を取り戻した。
・ケイディ(演:ヴァイオレット・マッグロウ)
代表作に『ブラック・ウィドウ』、『邪悪は宿る』などがあります。
ジェマの姪。スキー旅行へ行く途中で除雪車との正面衝突で両親を亡くし、心の傷を受けている状態になる。
ジェマとは微妙な関係で上手く接する事ができず、ミーガンを与えられて明るくなっていく。
リディアとのセラピストに拒否反応を示し、男の子が死ぬとミーガンが原因でもウソを付く。
ミーガンをジェマに奪われた事でブチ切れるが、なぜか彼女の言葉によって諦める事になる。
最後は暴走するミーガンをロボットで破壊すると、ジェマに手を差し伸べる事になった。
・コール(演:ブライアン・ジョーダン・アルバレス)
代表作に『Everything is Free』、『80 For Brady:エイティ・フォー・ブレイディ』などがあります。
ジェマの男性同僚。ファンキ社のおもちゃを開発する部門にいて、ジェマのアシスタントとして仕事する。
ジェマが開発しているミーガンの顔が完成して持ってくるが、微妙だと言われてしまった。
デヴィッドへのデモンストレーションに失敗して、頼まれていたプロジェクトをやっていた。
ジェマがミーガンを作り直して完成するが、おもちゃ以上の役割に対して疑問を持っていた。
最後は暴走するミーガンを停止しようとして失敗して倒されるが、命に別条はなく生還する。
・テス(演:ジェン・ヴァン・エップス)
代表作に『パパに教えられたこと』、『ロイヤル・トリートメント』などがあります。
ジェマの女性同僚。勝手にジェマが進めていたミーガンのプロジェクトを手伝い、その可能性を信じていた。
研究室に乗り込んできたデヴィッドへのデモンストレーションに失敗し、ジェマを励ました。
ジェマが単独でミーガンを完成させると、デヴィッドを説得するデモを見せて成功させる。
ミーガンが危険だと拘束している状態を見ると、ジェマの判断に従うとして検査を進める。
最後は暴走したミーガンに倒されるが、ケガはなく警察を引き連れてジェマの家へ向かった。
・リディア(演:エイミー・アッシャーウッド)
代表作に『Eternity』、『しあわせの百貨店へようこそ』などがあります。
セラピスト。両親を亡くしたトラウマを克服する為、ジェマによって雇われて自宅までやって来た。
ケイディの為におもちゃがないと分かり、ジェマのイライラしている様子をすぐに見抜いた。
すぐにジェマとケイディの関係性を見抜くと、姉との関係性についても簡単に的中させた。
ケイディとミーガンとのやり取りを観察すると、どんな存在になっているすぐに理解した。
最後はミーガンは完璧なだとしながらも、あくまで人間じゃないとして警告をしていた。
・カート(演:ステファン・ガルノー=モンテン)
代表作に『フローレス/トラウマを抱えた女』、『セクシャル・トラップ/色仕掛けの罠』などがあります。
ジェマの男性同僚でデヴィッドの秘書的な役割を担う。常にデヴィッドの後を付いていく金魚のフン。
ブチ切れたデヴィッドとミーガンのデモンストレーションを見て、失敗してジェマを励ます。
デヴィッドのパワハラで精神的にやられていたが、密かに会社の秘密を盗み出していた。
発表の直前に客が集まっていないとイライラするデヴィッドに助言するが、逆ギレされた。
最後は目の前でデヴィッドが殺され、ミーガンに罪を着せられるべく自殺するようにさせた。
・デヴィッド・リン(演:ロニー・チェン)
代表作に『ゴジラVSコング』、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などがあります。
おもちゃ会社「ファンキ社」のCEO。自己中心的で結果がすべてだと考える。秘書のカートにパワハラする。
ジェマに頼んだプロジェクト以外の事をやられると、ブチ切れて中止するように命令した。
勝手にプロジェクトを延期させたジェマがミーガンを見せると、可能性を見出して許可した。
会長を説得するプレゼンが成功すると、大々的な宣伝を出して儲けようと乗り出していく。
最後は暴走するミーガンに追いかけられ、逃げ切れず心臓を貫かれて死亡してしまう。
・セリア(演:ロリ・ダンジー)
代表作に『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』、『Lucy』などがあります。
ジェマの隣人。犬を飼っているが、ジェマの家との柵が壊れていて何度か勝手に庭へ入っていた。
ケイディを引き取ったジェマが家に帰ると、犬の排泄物に対して文句を言われるも言い返す。
ミーガンがケイディのおもちゃを手にしようとして、犬が噛んでもジェマのせいにしていた。
犬をミーガンが黙って処分されても気付かず、ジェマがやったとして怒りを持っていた。
最後はミーガンの罠でガレージに追い詰められ、抵抗できず拷問のように殺害されてしまう。
・M3GAN/ミーガン(演:エイミー・ドナルド/声:ジェナ・デイヴィス)
エイミー・ドナルドにとって本作が長編映画デビュー作となります。
ジェナ・デイヴィスの代表作に『Chicken Girls: The Movie』、『lisa frankenstein』などがあります。
「第3型生体アンドロイド」としてジェマに開発された。最初のデモンストレーションで失敗してしまう。
ケイディとの関係性に悩んだジェマによって完成すると、独自に学習して知能を高めていく。
ジェマのプログラムでケイディを献身に見守るが、隣人の犬が危険として勝手に処分した。
野外教室ではいじわるする男の子に攻撃を加えると、車に轢かれるように仕向けて処分する。
最後は裏切ったジェマを殺害しようとしてケイディに破壊されるが、密かにデータを移した。
感想
[個人的な評価]
本作は『第6回ハリウッド批評家協会ミッドシーズン映画賞』にてホラー映画賞を受賞しています。
この作品はジェイソン・ブラムとジェームズ・ワンが製作として参加しています。
ジェームズ・ワンとブラムハウスがタッグを組んでいるならば、期待値が高まっていくのは当然の流れになってしまいます。
世間一般でも話題になった作品なので、更に期待値を挙げてしまったのが最大の失敗となってしまいました。
一応、毎日映画を鑑賞している人間として、これまでの経験値を合わせると物語の先や構造をすぐに予想できてしまいます。
特にホラー映画を多く鑑賞してきている弊害として、この予想を上回らない限り面白いと感じる事が少なくなっています。
そんな本作は予想を超えるような作品になると思ったら、全部は思った通りに進んでいってしまい、期待値ほどの面白さを得られませんでした。
せめてジェームズ・ワンが製作ではなく、監督と脚本を務めていたら違ったかもしれませんが、残念ながら可もなく不可もないという印象を持ちました。
人形が殺人をやる意味で『チャイルド・プレイ』シリーズのチャッキーが近いけど、こちらの方は人間の魂が乗り移っているからちょっと違います。
リメイクの方が近い要素を持っているので、比較するならこっちの方かもしれないが、どっちもどっちという感想を持ちました。
M3GANは確かに恐ろしい存在だと思いますが、個人的にはもっと怖いのはケイディという9歳の女の子でした。
どう考えても将来は危険人物にしかならないように思えますし、それを育てる主人公である叔母だから避けようのない未来だと感じました。
なので、実は本作最大の恐怖は人形ではなく、一度洗脳されてしまったケイディという人物が最もホラーだと言えます。
その点では本作は成功していますが、全体的に予想の範疇に入っているから期待値は上げない方がいいと教訓にもなりました。
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