作品データ
あらすじ
電気技師のトムは妻マギーと息子ジェイクと3人で平凡だが幸せな毎日を送っていた。
しかしある日、トムは余興で催眠術を受けた事により、奇妙な予知夢や霊の存在を知覚するようになってしまう。
やがて、トムは半年前に行方不明となった少女サマンサが何者かに殺されたと知るが、彼は疲労困憊による奇異な行動から次第に孤立していくのだった。
登場人物&出演者
・トム・ウィツキー(演:ケヴィン・ベーコン)
近年の出演作に『ビバリーヒルズ・コップ/アクセル・フォーリー』、『終わらない週末』などがあります。
主人公。電気技師。妻のマギーと息子のジェイクと3人で平凡な生活を送る。妻が妊娠した事で困っている。
マギーの姉が占いにハマっている事を小バカにして、催眠術をかけられて霊が見えてしまう。
サマンサからの強いメッセージを受け取るも理解できず、振り回されて孤立していった。
ひたすら庭を掘る作業を繰り返していき、今度は地下室を掘るとサマンサの遺体を発見する。
最後はハリーに襲われるもフランクに助けられ、家族で新しい土地へ引っ越していった。
・マギー・ウィツキー(演:キャスリン・アープ)
代表作に『死の接吻』、『アサシネーション・ネーション』などがあります。
トムの妻。夫のトムと息子のジェイクで平凡ながら幸せな日々を送る。祖母に育てられ母親同然だと思っている。
姉の催眠術によって夫が霊を見るようになるが、まったく理解できず不可解な行動に悩む。
暴走していく夫と奇妙な事を言う息子に振り回され、精神的に追い詰められてしまう。
祖母が亡くなって葬式に行くも夫が心配となり、息子をリサに任せて急いで家へ帰っていく。
最後はハリーたちに襲われるもフランクに助けられ、家族で新たな地域へ引っ越していった。
・ジェイク・ウィツキー(演:ザカリー・デヴィッド・コープ)
代表作に『The Wedding Singer』などがあります。
トムとマギーの一人息子。霊が見える体質。友達のような感覚で霊と会話するも両親には言わない。
父親がリサのおかげで霊が見えるようになるが、すでに生きている人との違いを理解する。
サマンサが強く存在を訴えるが何もできず、父親が暴走していくも理解して手伝っていた。
祖母の葬式で母親と一緒に実家へ行くが、家へ帰ると言われるも怖くなってリサと残った。
最後は両親とともに引っ越しをするが、新しくやって来た地域でも霊たちの会話を聞いた。
・リサ(演:イリーナ・ダグラス)
代表作に『グレイス・オブ・マイ・ハート』、『マイ・ファニー・レディ』などがあります。
マギーの姉。現在は大学に通っている。占いにハマっていて、大学では催眠術を専攻して非常に詳しい。
トムとは相性が悪くお互いにいがみ合う関係だが、彼の提案で催眠術をかけて霊能力が開花。
霊を感じるようなったトムから助けを求められるが、本気で信じておらず適当にあしらう。
他人事として考えていたが、トムから霊能力を封じるように頼まれるも失敗してしまう。
最後は祖母が亡くなって実家へ帰っていたが、マギーが家に帰るとして嫌がるジェイクを見る
・フランク(演:ケヴィン・ダン)
近年の出演作に『囚われた国家』、『エージェント・スミス』などがあります。
トムの友人で近くに住んでいる。息子が高校のアメフト選手で自慢になっている。
ホームパーティーを開いて酒を振る舞うが、妻にいつも監視されていて自由になれない。
リサがトムに催眠術をかけて霊能力を開花するも、周囲と同じくおかしくなったと考える。
実は息子たちがサマンサを殺害した事を知っていて、トムが遺体を掘って告白していた。
最後はずっと黙っていた事が我慢できなくなり、トムに呼び出されて自殺をしてしまう。
・ハリー(演:コナー・オファレル)
代表作に『戦慄のストーカー/ある女子学生の場合』、『リンカーン弁護士』などがあります。
トムの友人でフランク同様に目の前に住んでいる。フランクの息子が親友で同じくアメフトの選手である。
借家を定年までには自分の家になると考えていて、現在は真面目に仕事をしていると話す。
息子が友達だったサマンサについてトムから聞かれると、息子を呼んで話しをしようとした。
トムがサマンサの遺体を探している事を知らず、借家を勝手に改修していると考えていた。
最後は息子と一緒にトムを口封じしようとしたが、フランクによって射殺されてしまう。
・サマンサ・コザック(演:ジェニファー・モリソン)
代表作に『スター・トレック』、『ダークネス』などがあります。
数年前に行方不明となった女子高生。トムが霊能力に目覚めると、彼の前に現れて何かを求めていた。
姿を出現させると辺り一帯は急激に温度が下がり、白い息を吐きながら何かを訴えている。
理解できないトムの前に現れて彼を苦しめ、ジェイクにも強く存在を主張して変貌していく。
実は過去にフランクの息子とその友達に誘われ、レイプされそうになって殺されてします。
最後は犯人たちに天罰が下った事により、遺体が埋葬されて無事に成仏する事ができた。
感想
[個人的な評価]
本作はリチャード・マシスンの小説『渦まく谺』を実写映画化しています。
この作品は『ジュラシック・パーク』シリーズで知られるデヴィッド・コープが監督と脚本を務めています。
リチャード・マシスンというと、数多くの小説が映画化しており、その中でも『地球最後の男』は何度か実写映画化されています。
今回は主人公が何気なく受けた催眠術によって、眠っていた霊能力が開花して助けを求める少女の幽霊が見えるようになります。
ただ、主人公は霊能力をコントロールできず振り回されるようになり、妻からも見放されそうになってしまいます。
実際にはこのような事は決してフィクションではなく、霊が見えない人からするとおかしくなったように感じてしまう。
完璧にコントロールできる人間ならばいいが、それができないと振り回されてしまうから周囲の人間に理解されないと思います。
主人公は断片的なメッセージしか受け取れないせいで、妻や周囲の人間から見放される過程を主に描いていました。
本来ならちゃんと説明すれば見えない妻も理解してくれるはずだが、主人公にはそこまで余裕がないのが良く分かります。
何より演じているのがケヴィン・ベーコンなので、こういう暴走する役が非常に上手くてピッタリだと言えます。
ただ、全体的に地味な展開となっていて、肝心の幽霊が登場するシーンについてもあっさりしすぎているように感じました。
もう少し派手にしてもいいし、幽霊も存在感を出して欲しかったが、低予算で作られているから限界があっただろうと思います。
そこまで悪くない作品であるけど、だからと言って素晴らしい作品も言えないぐらい凡作な印象でした。
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