作品データ
あらすじ
FBI長官に直々に雇われているトラヴィス・ブロックは、通称“フィクサー”と呼ばれ、極秘任務中の潜入捜査官に危機が迫った時に助け出して更生する任務を持つ。
しかし、愛する娘と孫娘の為に足を洗いたいと考えるブロックだが、彼の代わりがいないと考えるFBI長官は認められずにいた。
そんな中、ブロックはFBIが関わるとされる陰謀「オペレーション・U(ユニチィ)」に近づきすぎた事で、娘と孫娘にも危険が迫るのだった。
登場人物&出演者
・トラヴィス・ブロック(演:リーアム・ニーソン)
近年の出演作に『探偵マーロウ』、『MEMORY/メモリー』などがあります。
主人公。通称“フィクサー”と呼ばれるFBI長官直属の特別捜査官。仕事によるストレスで強迫症を患っている。
娘と孫との時間を大切にしようとするが、ダスティの問題によってそれどころじゃなくなる。
ダスティが殺された事でガブリエルを疑うと、娘と孫を隠された事でミラに協力をしていく。
ガブリエルの自宅で証拠を見つけようとして手下たちと戦闘になり、なんとか切り抜けた。
最後は油断したガブリエルを捕まえると、すべてを告発した事で引退を決めて平穏に暮らす。
・ミラ・ジョーンズ(演:エミー・レイヴァー=ランプマン)
代表作に『ブラインドスポッティング』、『ドッグ』などがあります。
新聞記者。政府に問題定義する女性議員を1年近く取材するが、彼女が謎の死を遂げて陰謀を疑っていた。
ドリューに相談するも憶測だけじゃ記事は書けないと言われ、ダスティが情報提供をする。
トラヴィスから逃げるダスティが目の前で殺され、早退するとドリューに記事を奪われる。
FBIの陰謀を推測して新たな編集長を説得して、トラヴィスと接触して真実を探っていた。
最後はトラヴィスの尽力でFBI長官が告発され記事を出すと、各方面から称賛されていた。
・アマンダ・ブロック(演:クレア・ヴァン・ダー・ブーム)
代表作に『レッド・ヒル』、『或る終焉』などがあります。
トラヴィスの一人娘でシングルマザー。病院に勤めている。夫は浮気をして家を出て行ってしまっている。
父親が危険な仕事をしていると理解するが、ストレスによる強迫症を誰よりも心配している。
娘の面倒を見たい父親に信用してみるが、幼稚園の迎えに間に合わない事から任せられず。
「オペレーション・U」に深入りした父親のせいで、証人保護プログラムの対象になった。
最後はガブリエル長官の悪事がすべてバレると、父親が引退して平穏な生活を三人で送る。
・ドリュー・ホーソーン(演:ティム・ドラクスル)
代表作に『イン・マイ・スリープ』、『ガーディアンズ:呪われた地下宮殿』などがあります。
新聞社の編集長でミラの上司。ミラが取材していた議員が謎の事故死を遂げて、記事を書きたい彼女を止める。
陰謀論を唱えるミラの話しをほとんど聞かず、テレビで放映されるサッカーに夢中となる。
FBI捜査官を接触したミラの話しを少しだけ聞くと、立証できる証拠を集めるよう指示した。
ミラの目の前でダスティが殺され、放心状態で仕事にならない彼女から記事を奪っていた。
最後は自宅へ帰る時に狙われてしまい、カーチェイスをするも逃げ切れず殺されてしまう。
・ダスティ・クレイン(演:テイラー・ジョン・スミス)
代表作に『シャドウ・イン・クラウド』、『ザリガニの鳴くところ』などがあります。
FBI捜査官。政府に対して問題定義する女性議員の潜入捜査をしていた。女性議員が謎の死を遂げて混乱する。
ストレスによる精神不安定から不審な動きをして、注意する警官に暴行して逮捕されていた。
トラヴィスが更生する為に連れ出されるが、油断した彼から逃げて告発すると決断をした。
ミラに接触するもトラヴィスにバレてしまい、始末屋が来た事から彼を信用せずに逃げる。
最後は待ち構えていた長官の手駒によって殺害され、情報が入ったUSBを持ち去られた。
・ガブリエル・ロビンソン長官(演:エイダン・クイン)
代表作に『妹の恋人』、『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』などがあります。
FBI長官でトラヴィスの上司。トラヴィスとはベトナム時代からの付き合いで、公私ともの友人となっている。
トラヴィスが孫との時間を優先したいと聞くと、引退は許さずダスティの捕獲を優先させた。
その裏では「オペレーション・U」を主導し、自分の支配を絶対なモノにしようとしていた。
ダスティを殺害するが、今度はトラヴィスから疑われるとアマンダたちと隠して脅迫した。
最後はトラヴィスに迫られ反撃すると失敗し、結果的に逮捕されて悪事がすべてバレていた。
感想
[個人的な評価]
本作はアクション俳優として地位を築いたリーアム・ニーソンが主演を務めています。
この作品は『ザ・コンサルタント』や『ファイナル・プラン』で知られるマーク・ウィリアムズが監督を務めています。
アクション俳優として地位を確立したリーアム・ニーソンですが、なぜかほとんどの役が似たようなイメージがあります。
『96時間』シリーズでアクション俳優のイメージを確立してから、このような役ばっかりでリーアム・ニーソン自身の価値が下がっている。
何があってもほとんど傷つかず、気付いたら相手が勝手に死んでいるような状態とも言えるぐらいアクションの迫力が今ひとつです。
リーアム・ニーソンが70歳を越えているから仕方ない部分で、激しい格闘戦ができないのは少し痛いところです。
ただ、それ以上に本作のストーリーが大きな陰謀が関わっているワリに地味で、そこまで広がりがなかったです。
FBI長官という国家権力の隠蔽という大きなテーマだが、実際の登場人物は片手で数えるぐらいの小さなスケールでした。
リーアム・ニーソンの演じる主人公は強迫症を患っているが、基本的にアクションへの影響がまったくない。
思い出したかのように強迫症であるところを見せるが、別に重要な設定じゃないから意味がほとんどなかったです。
あくまで本作はアクション俳優であるリーアム・ニーソンがいる前提で、別の俳優だったら棒にも箸にもかからないようなレベルの内容でした。
アクションは年齢を重ねてくると無理が出てきてしまい、本作のようなオリジナリティどころか面白さすらない作品が多くなるパターンが多すぎる。
リーアム・ニーソンはこの路線は止めて、本来の演技派俳優として映画に出るべきだと思ってしまうぐらい残念な作品でした。
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