作品データ
あらすじ
死霊との戦いの末、中世ヨーロッパへタイムスリップした「Sマート」の店員アッシュは、アーサー王に敵であるヘンリー王の一味と間違われ穴蔵に監禁される。
しかし、異世界から来た勇者と看破した賢者がチェーンソーを穴に投げ入れ、アッシュは襲ってくる死霊たちを撃退して生還を果たす。
アッシュは同じく監禁されていたヘンリー王を解放すると、アーサー王を殴り倒した事によって人々から英雄として迎えられるのだった。
登場人物&出演者
・アッシュ・ウィリアムズ(演:ブルース・キャンベル)
近年の出演作に『死霊のはらわた/2013年版』、『スパークリング・デイズ』などがあります。
主人公。スーパーマーケット「Sマート」の店員。恋人リンダと山小屋で「死者の書」により中世ヨーロッパに飛ばされる。
状況が分からないままヘンリー王の部下にされ、処刑されようとして自力で脱出をしていた。
自分の時代へ帰る為に「死者の書」を手に入れるが、呪文を間違えたせいで死霊が復活する。
もう一人の自分が死霊軍団を操って城を襲ってくると、改造した愛車で迎撃して倒していた。
最後は悪アッシュを爆発四散させ倒し、薬で眠るも一滴多すぎて崩壊した未来で目覚めた。
・シーラ(演:エンベス・デイヴィッツ)
近年の出演作に『アメイジング・スパイダーマン2』、『パワー・ゲーム』などがあります。
ヒロイン。アーサー王の城に住んでいる町娘。ヘンリー王との戦いで兄を亡くし、なぜかアッシュにブチ切れていた。
アッシュが力を示して死霊を倒すと、ヘンリーの部下じゃないと分かって彼に惹かれていく。
特別待遇となったアッシュの元にやって来ると、望んで自分から肉体関係を持っていった。
「死者の書」の呪文を間違えたアッシュのせいで死霊が復活し、攫われ悪アッシュに死霊化。
最後は悪アッシュが倒された事で元に戻ると、自分の時代へ戻るアッシュを見送っていった。
・賢者(演:イアン・アバークロンビー)
代表作に『パペット・マスター3/ナチス大決闘』、『ガーフィールド2』などがあります。
アーサー王に仕える老齢の賢者。アッシュが過去へ飛ばされると、言い伝えの英雄だと主張していた。
アーサー王はそれをまったく信じず捕虜として連れて行くと、残されたチェーンソーを拾う。
処刑されようとしたアッシュにチェーンソーを渡し、自力で脱出すると彼が英雄と再度言う。
帰りたいアッシュが「死者の書」を求めると、呪文を教えてその場所まで連れて行った。
最後はアッシュが呪文を間違えたと知り、死霊たちが襲ってくると宣言して行方不明になる。
・アーサー王(演:マーカス・ギルバート)
代表作に『ハートブルー』、『マネートレイン』などがあります。
ヘンリー王と戦っていた王。死霊たちから民を守っていたが、ヘンリー王の襲撃を受けるも彼を捕虜にした。
未来から来たアッシュを英雄と主張する賢者を無視して、捕虜として城まで連れ出していた。
処刑する為に穴へアッシュを落とすが、チェーンソーを装着した彼が脱出して殴り倒された。
アッシュが「死者の書」を手に入れたが、死霊の軍団が襲ってくるとして迎撃の準備をした。
最後はケガを負っても「死者の書」を死守して、ヘンリー王の加勢で勝利を得る事になった。
・ヘンリー王(演:リチャード・グローヴ)
代表作に『刑事メース/囚人捜査官』、『必殺処刑コップ』などがあります。
ノースランドの国王で“赤ひげ王”と呼ばれている。アーサー王が死霊と戦っている時に攻撃を仕掛けていた。
有利だったはずがアーサー王の軍に負けてしまい、捕虜として城まで連行されてしまう。
一緒にいたアッシュが仲間じゃないと主張していたが、特に否定せず道連れにしようとした。
アッシュが死霊を倒して力を示してアーサー王を殴り飛ばし、解放してもらい恩を口にした。
最後は死霊の軍団が襲ったアーサー王の城へ援軍として駆けつけ、お互いに勝利を喜んだ。
・悪アッシュ(演:ブルース・キャンベル)
もう一人のアッシュ。「死者の書」がある場所でアッシュの小さな分身として登場し、彼を苦しめていた。
その中の一体がアッシュの体内へ入ると、すぐに成長して分裂したそっくりな姿となった。
アッシュとタイマン勝負していくが、ショットガンを顔面に食らって倒されてしまう。
呪文を間違えたアッシュのおかげで復活を果たし、骸骨の死霊軍団を操って城を攻撃した。
最後は再びアッシュと対決するも肉体を燃やされると、骨だけになって爆薬で爆発四散した。
感想
[個人的な評価]
本作は『死霊のはらわた』シリーズにおける3作目となります。
この作品は続編としてダークホースコミックスから出版もされています。
当初は『死霊のはらわたⅢ』というタイトルで出そうとして、配給をしていたユニバーサル・スタジオに拒絶されて現在のタイトルになっています。
元々のアイデアは2作目でやろうとしたが、予算の問題もあって見送りなったが、サム・ライミ監督が『ダークマン』をヒットさせて許可が降りています。
1作目と2作目は基本的に山小屋を舞台にしていたが、本作は一気に舞台と時代を変えて中世ヨーロッパというぶっ飛んだ設定になっています。
アッシュと言えばショットガンと右手のチェーンソーだが、本作は機械仕掛けの義手になっているせいでイメージが変わっています。
何よりアッシュというキャラクターは小心者で臆病な性格であるが、本作だと勇敢な英雄と別人になってしまっています。
やはり、狭い空間で死霊たちと戦うアッシュに魅力があって、中世ヨーロッパで騎士たちと戦うのは違うと感じました。
それにアッシュは孤独な戦いをしているからこそ魅力があるし、仲間たちが死霊となって仕方なくぶっ殺していくのも一つの魅力でした。
しかし、本作ではそれらの要素をすべてリセットしてしまい、ホラー要素よりもコメディ要素を多めにしたせいで微妙になってしまいました。
ただ、考え方を変えるとバカ映画として突き抜けている部分があって、別の作品として考えると悪くないと言えます。
とは言え、個人的にはあの独特まホラーの雰囲気やニヤニヤしている死霊たちとアッシュの掛け合いを求めているから違うような印象を持ちました。
結果的に本作は興行的にも失敗したので、2013年のリメイクまで20年間もシリーズが封印されたのは納得できました。
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