【ザ・ローブ/THE HEROES HIGHT VOLTAGE】RE-3852

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洋画

作品データ

公開年月 2022/04/29 
ジャンル SF/アクション
原作 グランド・チャステーン 『Corrective Measures』
監督 ショーン・パトリック・オライリー
脚本 ショーン・パトリック・オライリー
製作 ミシェル・オライリー、ショーン・パトリック・オライリー
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

世界中が“パルス”と呼ばれる災害に見舞われ、主要都市も荒廃し暴動が発生し、急性放射線症候群で数十億人が死亡してしまう。
その影響で遺伝子の突然変異で特殊能力を持つ“超人類”が誕生し、アメリカ政府は社会を安定させる為、彼らに対する法を整備した。
超人類たちを収容する専用の刑務所“サン・ティブロン”が建造され、特殊能力者のジュリアス・ローブは仲間たちの解放を求めるのだった。

登場人物&出演者

ジュリアス・ローブ/ザ・ローブ(演:ブルース・ウィリス)

近年の出演作に『ワイヤー・ルーム』、『デイ・トゥ・ダイ/最後の戦い』などがあります。

主人公。超人類の特殊能力者で“洗脳”の能力を持つ。他の囚人とは扱いが違って、独房にずっと監禁されている。

裏では所長のデヴリンと取引をしており、金をくれてやる代わりに待遇を良くさせていた。
医務室でペイバックに襲われる時にディエゴが助け、彼に一目を置いて食事を運ぶ係にする。
脱獄計画を実行する為にあらゆる手段を使い、デヴリン所長を利用して体を入れ替えた。
最後はデヴリン所長の姿でジョンソンを所長に任命し、手下を釈放させて自由を手に入れた。

ディエゴ・ディアス(演:ブレナン・メヒア)

代表作に『カブーン!』、『アングリーバード』などがあります。

超人類の特殊能力者で“共感”の能力を持つ。サン・ティブロン刑務所にペイバックとともに収容された。

何も分からない状態でゴードンから声をかけられ、刑務所についてのルールを知って従った。
医務室で暴れたペイバックを止め、囚人から一目を置かれてザ・ローブに信頼されていた。
暴動が発生すると医務室で能力が解放され、混乱する中でイザベルに宥められて落ち着いた。
最後は能力が脅威じゃなく社会に役立つと言われ、もっと軽い刑務所へ移送される事になる。

ゴードン・トゥイーディー(演:トム・キャヴァナー)

代表作に『デッドライン・コップ』、『400デイズ』などがあります。

サン・ティブロン刑務所に収容されている超人類の特殊能力者。以前は“ザ・コンダクター”と呼ばれ電気を通す能力を持つ。

能力を消すナリーが開発されるまで、やりたい放題暴れていて20年の刑期を課せられる。
新入りのディエゴに積極的に声をかけて、刑務所でのルールについて親切に教えていた。
ザ・ローブからの指示で暴れる許可をもらうと、ディエゴに別れを告げて能力を解放させた。
最後は外の景色を見て満足すると、駆けつけたモラレスに覚悟を見せて殴殺されてしまう。

イザベル・ジョセフス(演:ヘイリー・セイルズ)

代表作に『ワイルド・ウルフ/危険の代償』、『ジャスト・フォー・ザ・サマー/夏の間だけ』などがあります。

サン・ティブロン刑務所で医者として囚人たちの健康を管理する。あくまで中立な立場で敵意を持っていない。

新入りのディエゴがゴミ係としてやって来ると、警戒するモラレスと違って親しげに話した。
ザ・ローブが医務室で診察の為に来て再会するが、ペイバックに首を締められて気絶した。
仕事を辞めずに業務を続けていると、ディエゴが医務室に来て囚人たちの暴動が発生する。
最後は能力で混乱するディエゴを必死に励まして、解決するとまだ続けると宣言して見送る。

ペイバック(演:ダン・ペイン)

代表作に『ディセンダント』シリーズ、『エブリシング』などがあります。

超人類の特殊能力者。娘を超人類の犯罪者に殺された事で、彼らを一方的に殺害をして復讐を遂げていた。

サン・ティブロン刑務所に送られると、自分に恨みを持っている囚人たちと戦うと宣言する。
同じく入ってきたディエゴは眼中になく、挑発してくる囚人に対して徹底的に倒していた。
ザ・ローブを殺そうとするが、ちょうど居合わせたディエゴに止められて彼の株を上げる。
最後はザ・ローブが脱獄する為に仕掛けた暴動で能力が解放され、多くの囚人を葬っていた。

モラレス(演:キャット・ラストン)

代表作に『エリジウム』、『ザ・インタービュー』などがあります。

サン・ティブロンの女性看守。自身も超人類の特殊能力者で“怪力”の能力を持ち、同じ仲間を敵視している。

新入りとなったディエゴたちに威圧的な態度を見せ、反抗したペイバックをボコボコにする。
食堂で同僚をゴードンに殺され、医務室にいた彼を見つけると所長の命令で殴殺していた。
暴動が発生するとブロディ看守長の指示に従い、能力を解放された特殊能力者たちを制圧。
最後はすべてが解決いてブロディ看守長が辞職すると、次の看守長として任命されていた。

ジェイソン・ブロディ(演:ケヴィン・ゼガーズ)

近年の出演作に『シャドウハンター』、『コロニー5』などがあります。

サン・ティブロン刑務所で看守長を務めている。ジョンソンと同じぐらい長く務める。妻がいて悩んでいる。

新しく収容されるペイバックが反抗的な態度を見せると、ナリーの力によってねじ伏せる。
基本的に現場での仕事がほとんどで、ジョンソンと違い刑務所のシステムを理解していない。
時期所長について候補に挙げられると、デヴリン所長から次の所長を命じられて悩んでいた。
最後は暴動を鎮圧してジョンソンが所長に就任すると、辞職して家族サービスをすると話す。

フェリシア・ジョンソン(演:セリア・アロマ)

代表作に『スワン・ソング』などがあります。

サン・ティブロン刑務所でデヴリン所長の秘書を務めている。デヴリン所長が定年退職する事から次の所長を狙う。

誰よりも刑務所のシステムを把握していて、何もしないデヴリン所長の代わりに動いている。
デヴリン所長から次の所長として候補に挙がっていて、自分こそが相応しいと自負している。
ブロディが次の所長に任命されてガッカリするが、暴動が発生してすぐに対応をしていた。
最後はデヴリン所長と入れ替わったザ・ローブから時期所長に任命され、満足気に就任した。

ウォルトン・デヴリン(演:マイケル・ルーカー)

近年の出演作に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、『アウト・ロー/ギリ義理ファミリー』などがあります。

刑務所“サン・ティブロン”の所長。自分では「監督」を自称し、超人たちを脱走させないシステムを自慢する。

もうすぐ定年退職する事から後継者を選び、ザ・ローブの財産を手に入れようと取引する。
ゴードンによる暴動が起きても気にしておらず、すべてをジョンソンに任せてのんびりする。
ブロディを次の所長に任命して、ガッカリしたジョンソンの気持ちを知らずに笑っていた。
最後はザ・ローブから金が入ると喜ぶが、すべて計画の上で体を入れ替わって監禁される。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2023』にて上映された作品となります。
この作品はグランド・チャステーンのグラフィックノベル『Corrective Measures』を実写映画化しています。
確かに漫画的な設定があって、それぞれの超人類による特殊能力についてアメコミ映画が増えた今では珍しい感じではない。
だからこそ、本作における特殊能力の描写が微妙に感じてしまい、アメコミ映画などの超能力がない時代だったら面白かったかもしれない。
しかし、現代では比較する対象が多すぎるせいで、逆に本作のショボさを露呈させるところにしかなかった。
ただ、ここら辺は低予算と考えれば仕方ない部分だけど、一番の問題として脚本やキャラクターの設定があまりにも雑でした。
誰が主人公なのか分からない状態で物語が進んでいき、そのせいで結末がフワッとした着地点になってしまっている。
もうブルース・ウィリスは病気のせいで主人公として立ち回る事ができず、マイケル・ルーカーは悪役だから違ってくる。
そうなると、冒頭で最初に暴れていたペイバックが主人公だと思ったら、そこだけでその後はストーリーにほとんど絡んでこなかった。
そこまでの悪者ではないディエゴが主人公だと考えると、途中まで物語が彼の視点で進んでいくからそう思ってしまう。
だが、終盤では医務室にいるだけで直接的な脱獄とは無関係だったので、彼を主人公にするのはちょっと違ってくる。
結果的にブルース・ウィリスのキャラクターが脱獄に成功し、すべての計画を立てた意味で主人公と言えるだろう。
このバランスが非常に悪く、登場人物のほとんどが棒立ち要員になったのは、ブルース・ウィリスが主人公なのに主人公的な立ち回りができない点だろう。
本来ならば、主人公はザ・ローブであって物語の視点として動かすべきなのに、別のキャラクターがやっているからおかしな状況になっていました。
やはり、ブルース・ウィリスを主人公のポジションに置くべきじゃなく、それをやってしまうと本作のような中途半端な状態になってしまうと分かります。

コメント

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