【ヌイグルマーZ】RE-3842

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アクション

作品データ

公開年月 2014/01/25
ジャンル アクション
原作 大槻ケンヂ 『縫製人間ヌイグルマー』
監督 井口昇
脚本 継田淳、井口昇
製作 松野拓行、宮本純之介
製作国 日本
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

故郷の惑星を追われた謎の綿状生命体で最強戦士であるドゥーマアが地球へ飛来し、ピンクのテディベア“ブースケ”に宿り持ち主の少女・鮎川響子に出会う。
ある日、ロリータファッションに身を包んだ叔母の夢子が響子の前に現れるが、ダメ人間で嫌われるもブースケから一緒に守るように使命を与えられる。
そんな中、もう一人の戦士デバルザが憑依した黒いテディベア“チャーリー”は、人間世界を呪う男タケシと合体し、人をゾンビ化させて滅亡させようとするのだった。

登場人物&出演者

ダメ子/鮎川夢子(演:中川翔子)

代表作に『恋の正しい方法は本にも設計図にも載っていない』、『マギカ調べ』などがあります。

主人公。響子の叔母。ロリータファッションが好きで着ている。何をやってもダメで姪にも嫌われている。

両親が亡くなって姉の家に居候するが、ゾンビの襲撃で死んで姪に自分のせいされてしまう。
ブースケと合体してヌイグルマーとなってチャーリーを一度撃退し、姪と二人暮らしする。
姪がタケシに捕まって助け出し、ヌイグルマーだと正体を明かして阿波踊りゾンビを倒す。
最後は姪と和解して仲良くなっていき、自分の姿でヌイグルマーとなって強盗を倒していく。

鮎川響子(演:市道真央)

代表作に『ふみだい食堂』、『白魔女学園/オワリトハジマリ』などがあります。

冬子の娘で夢子の姪。暴力を振るっていた父親と離婚して、母親と念願だった二人暮らしを実現して安心していた。

ゾンビの襲撃で母親が死ぬとダメ子のせいにして嫌い、成長してから音楽に傾倒していく。
バンド仲間のコージから怪しいセミナーに誘われ、タケシに捕まり嫁にされる洗脳を受ける。
キル・ビリーが仲間になって劣勢の夢子に不思議パワーを注入し、音楽でゾンビを止めた。
最後は夢子と和解して作家デビューすると、食事する店に強盗が来てヌイグルマーが助けた。

ヌイグルマー(演:武田梨奈)

近年の出演作に『尾かしら付き。』、『ジャパニーズスタイル』などがあります。

夢子と綿状生命体で最強の戦士が合体した姿。右目は大きなボタンとなって、簡単にゾンビたちを蹴散らせる。

高所から落ちそうになった夢子とブースケが合体し、響子を守る為だけにゾンビを倒した。
明らかにチャーリーよりも劣勢であったが、なぜか彼らが撤退して何も起きず合体もしない。
タケシが響子を捕まえた事で夢子とブースケが合体し、阿波踊りゾンビたちを倒していく。
最後はブースケとデバルザの協力で「ヌイグルマーZ」になり、タケシを打ち倒す事になる。

ブースケ/ドゥーマア(声:阿部サダヲ)

近年の出演作に『シャイロックの子供たち』、『アイ・アム まきもと』などがあります。

故郷の惑星が爆発して地球にやって来た綿状生命体。最強の戦士で冬子が作っていたテディベアの中に入った。

響子のパワーを受けて生命体に変化し、居候となった夢子の前だけに正体を暴いて会話する。
ゾンビの襲撃で夢子と合体して「ヌイグルマー」となり、同族のデバルザと戦いをしていく。
チャーリーたちが一旦撤退してしばらく夢子と平和に過ごすが、響子を助ける為に合体する。
最後はタケシを倒してデバルザと和解し、旅に出ると宣言するも夢子と再び合体をしていた。

コージ(演:斎藤工)

近年の出演作に『シン・仮面ライダー』、『零落』などがあります。

響子のバンド仲間の男性。売れないミュージシャン。顔と声以外はダメで常に歯に青のりを付けている。

タケシの怪しいセミナーで売れるミュージシャンになろうと、仲間の響子を誘っていた。
響子がヌイグルマーだと思ったキル・ビリーに誘われ、期待して一緒にセミナーを受ける。
タケシの白い煙こそが成功する道だとして、スナック菓子を食べながら笑顔で見守っていた。
最後はゾンビ化した参加者から逃げるが、結局は響子だけを逃して食い殺されてしまう。

鮎川冬子(演:平岩紙)

代表作に『ハッピーフライト』、『ツユクサ』などがあります。

響子の母親で女流作家。夫から日常的に暴力を振るわれていたが、ようやく離婚して娘と二人で暮らしていた。

タイミング良く両親を亡くしてしまい、身寄りのなかった妹の夢子が勝手に居候をしてきた。
なぜか妹が娘に嫌われるような状態になるが、残された家族という事で失敗しても許した。
娘の為にテディベアを作るも時間がなく放置していると、代わりに妹が作ってもらった。
最後は食事している時にゾンビの集団が店を襲撃し、急所じゃないところを撃たれ死亡した。

キル・ビリー(演:武田梨奈)

天涯孤独な女性。超能力でスプーンを弾丸のように投げる。タケシに忠誠を誓って世界を滅ぼそうとする。

ヌイグルマーとなった夢子に邪魔され、チャーリーの命令で突き落として後悔の念を持った。
数年後にセミナーに来た響子を捕まえると、暴走するタケシについて行けず裏切ってしまう。
片腕ロリータの銃撃を食らってしまうが、弱体化した夢子の為に響子と不思議パワーを注入。
最後はいい事をやったという満足感を得て、タケシが倒されるとタイミング良く死亡した。

片腕ロリータ(演:高木古都)

代表作に『着信アリFinal』、『リュウグウノツカイ』などがあります。

過去にイジメを受けていた女の子。デバルザの力を手に入れたタケシに助けられ、左腕をマシンガンに変えられている。

最初にタケシへ忠誠を近い、人類を滅亡させる為にキル・ビリーと一緒に活動をしていた。
ヌイグルマーとなった夢子に邪魔されると、チャーリーの命令で撤退してセミナーをする。
響子を見つけ出し捕まえるが、彼女を妻にする事に納得がいかず直訴するも撃たれてしまう。
最後は街を破壊する召使いたちを逆恨みで撃ち落とすが、爆発に巻き込まれて死亡した。

ハジメ(演:じじ・ぶぅ)

代表作に『地獄甲子園』、『デッド寿司』などがあります。

赤ちゃん人間。最も凶暴なテロリストになりたくて赤ちゃんに扮したオッサン。無害な存在になりすましている。

夢子がタケシたちに捕まり監禁されていると、片腕ロリータがやって来て説明を任せられる。
タケシが作り出したゾンビたちの管理をしていて、人類を滅亡させる為のボタンを押す係。
片腕ロリータのおっぱいを見て興奮してゾンビたちを解き放ち、阿波踊りで凶暴化させる。
最後はブースケに助けられた夢子に羽交い締めを食らい、装置に投げられ爆発と感電で死亡。

チャーリー/デバルザ(声:山寺宏一)

近年の出演作に『その声のあなたへ』、『アキラとあきら』などがあります。

ブースケと同じ惑星の出身。一緒に地球までやって来るが、人間に憎悪を持っているタケシとの出会いで変わる。

タケシと合体する事で「チャーリー」となって、人間をゾンビに変えて滅亡させようとする。
ヌイグルマーとなったブースケとの戦いで優位なのに撤退し、怪しいセミナー講師となる。
次第にタケシの暴走が行き過ぎて止めようとするが、力を与えるだけの存在になってしまう。
最後は響子の不思議パワーで分離して、夢子に力を与えてブースケと旅へ出る決意をした。

タケシ(演:猫ひろし)

代表作に『クラッシャーカズヨシ』、『西遊記』などがあります。

コンプレックスの塊の小男。世の中の人間に多大な憎悪を持ち、デバルザとの出会いで運命が大きく変わる。

デバルザと合体する事で「チャーリー」となった人間をゾンビ化させて滅亡させようとした。
ヌイグルマーに邪魔されても優位であったが、なぜか一旦撤退してセミナー講師になった。
デバルザが止めようとするも強引にパワーだけをもらい、世界を滅ぼそうと暴走していく。
最後はデバルザが分離され、自爆寸前に宇宙へ放り出され、一人だけ意味なく爆発四散した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は大槻ケンヂの小説『縫製人間ヌイグルマー』を原作にしています。
この作品は大槻ケンヂが所属するパンクバンド「特撮」の楽曲「ヌイグルマー」をモチーフにして、小説として作っているようです。
まず、大槻ケンヂは特に好きでも嫌いではなく、彼の小説や音楽はほとんど知らないのでフラットな感じで鑑賞した。
インディーズ映画で有名な井口昇が監督と脚本を務めているので、それなりに期待をしたのが失敗でした。
井口昇監督はインディーズ映画だからこそ許される下ネタが満載であり、鑑賞する人を選ぶような作風の人です。
主演が中川翔子で特撮ヒーロー好きだと公言していて、本作におけるロリータファッションの役として期待値が上がる。
しかし、実際の中身は調子に乗ってしまった井口昇監督の悪い部分が出ていて、ワザとやっている感じが小バカにされているような印象を受けた。
特に邦画の悪い部分である全部セリフで説明する展開が最初から最後まで続いていて、これも小バカにされている悪印象しかなかった。
全体的にも雑な人物描写や上辺だけの事しかない人間ドラマなど、原作を知らないせいで何でもアリな感じになっている気がする。
さすがに今回は特撮ヒーローをテーマにしているし、ゾンビも中途半端に使っているから井口昇監督の作品の中では好きになれないタイプでした。
ただ、なんの意味もない阿波踊りゾンビはなんだか好きで、それ以外の要素は井口昇監督の自己満足を見せられている感じでした。
中川翔子が自らアクションができればいいが、演技も微妙だから多くを求めるには少し無理があると思いました。
武田梨奈も損な役回りで二役をやっているけど、これが悪い意味でややこしくしていて余計に悪い印象しかなかったです。
あくまで本作は井口昇監督が好き、大槻ケンヂが好き、中川翔子が好き、武田梨奈が好きじゃない限り厳しい内容だと思います。

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