作品データ
あらすじ
一時は人気者としてメジャー団体で活躍していたプロレスラーのマンソン・ブラザーズ。
今では落ちぶれ場末の会場で試合を続けていたが、当時のライバルで今でもメジャーで活躍する人気レスラーとの試合が組まれ、再び注目を浴びるチャンスがめぐる。
試合当時の夜、突然の暴風雨で会場に観客とレスラーたちは閉じ込められ、得体の知れない筋肉増強剤を使用したレスラーたちがゾンビ化し、大虐殺ショーが始まるのだった。
登場人物&出演者
・ストーン・マンソン(演:クリス・マルゲティス)
代表作に『Night Fangs』、『新・フランケンシュタイン』などがあります。
「マンソン・ブラザーズ」の弟。常識人。兄のスカルを天才だと認めていて、試合の組み立てなどを立てる。
小規模団体で細々とヒール役をやりながら、仲間たちと客を盛り上げる為に作戦を立てる。
過去にギャンブル漬けとなって借金まみれになるが、ミーナとの出会いで改心をしている。
ハロウィンの試合前に不思議なマスクを手に入れ、ダッチのゾンビ化で危険を知り対処する。
最後はカーソンが英雄になろうとするが、兄が来て倒し、外に出ると大量のゾンビと戦う。
・スカル・マンソン(演:マイク・ケアリー)
代表作に『Fancypants』、『Chi-Rap』などがあります。
「マンソン・ブラザーズ」の兄。弟から天才だと言われるが本人は否定する。言い間違いが多く弟に訂正される。
試合前にいきり立つリックと対戦したが、約束を破ったせいで仕方なく右足首を折っていた。
納得できない観客の為に再試合を組まされるが、最初は否定するも弟からも説得されて承諾。
ハロウィンの試合前に相手がカーソンと知っても動揺せず、弟の借金を知って怒っていた。
最後は弟を倒そうとしたカーソンとタイマン勝負し、倒して外に出るも大量のゾンビと戦う。
・カーソン・マードック(演:デヴィッド・B・メドウズ)
代表作に『THE LAW/刑事の掟』、『ネイビーシールズvsエイリアン』などがあります。
メジャー団体「WWO」で伝説的なプロレスラーと言われる。スカルのライバル。リックの師匠でプロレスラーの憧れの的。
本来ならマイナー団体のオファーを断るが、相手が「マンソン・ブラザーズ」と知って承諾。
個室を与えられる条件でやって来ると、「マンソン・ブラザーズ」やサンプを挑発していた。
ダッチがゾンビ化してヴィクを食い殺し、ルーシーが感染したと思い射殺して逃げていった。
最後はストーンを倒そうと考えるが、スカルが現れタイマン勝負するも首を折られ死亡した。
・サンプ・ハンソン(演:ランディ・クートゥア)
近年の出演作に『デーモン・ハンターズ』、『BLOWBACK/ブロウバック』などがあります。
ベテランのプロレスラー。「マンソン・ブラザーズ」の師匠で彼らに慕われる。引退の時期を逃し細々と続けている。
ハロウィンでの試合を組み、エディと対戦するも流れを決めずアドリブでやろうとする。
試合前にストーンとブラックジャックをするが、連敗していたせいで機嫌を損ねていた。
カーソンと遭遇すると、年寄り扱いの挑発を受けて揉めるが、ストーンたちに止められた。
最後は襲ってきたゾンビ化したレスラーと戦うが、もう一人が来て劣勢になって殺された。
・ルーシー(演:シャノン・ヴィクトリア・マレー)
代表作に『8 Reels of Sewage』、『The Call』などがあります。
スカルの恋人。金髪美女。試合前にミーナと一緒に「マンソン・ブラザーズ」を鼓舞し、必ず二人で観戦して盛り上げる。
言い間違いが多いスカルを愛しく思っていて、プロレスラーに恋するとは思っていなかった。
スカルがリックの足を折ってしまった事を気にしていて、再試合に来るか微妙の感じになる。
ミーナに説得されハロウィンでの再試合に来ると、元恋人のカーソンに遭遇するも挨拶のみ。
最後はゾンビに引っかき傷を与えられ、疑心暗鬼となったカーソンに頭を撃ち抜かれ死亡。
・ミーナ(演:カレン・コロナ)
代表作に『Harvest Moon』、『Never Forgotten』などがあります。
ストーンの恋人。黒髪美女。ルーシーとともに「マンソン・ブラザーズ」を鼓舞して、一緒に試合を観戦する。
ギャンブルで借金漬けとなったストーンが立ち直り、怒りを抑えている事を素直に褒める。
スカルがリックの足を折った事を一切気にしておらず、むしろ激しくやった状況を楽しんだ。
ハロウィンでの再試合の為にルーシーを説得し、ストーンたちを鼓舞する為にやって来た。
最後はプロレスラーがゾンビ化して噛まれ、自身もゾンビ化してストーンに始末された。
・エディ(演:ジェイデン・ランド)
代表作に『パウンド』、『インフォーマント!』などがあります。
小規模プロレス団体に所属しているプロレスラー。肥満体でリングネームが「マーベラス」ながら疎まれている。
ハロウィンの試合前にストーンがブラックジャックでサンプに連勝し、一人で興奮していた。
ついに最近では宝くじで2万5千ドルを当てたが、元妻への支払いと税金で1万ドル取られた。
無様な状況で仕事の給料が少なく、自分はピエロだとしてストーンたちに不満をぶちまけた。
最後はルーシーを殺されキレたスカルがカーソンに迫り、流れ弾を腹部に食らって死亡した。
・デュデンブル医師(演:エイドリアン・パスダー)
近年の出演作に『グレイス/消えゆく幸せ』、『シード・オブ・デストラクション』などがあります。
小規模プロレス団体の専属医師。アルコール中毒のせいで医師免許を剥奪されるが、28日間の禁酒を経て復帰した。
顔色が非常に悪く、常に笑気ガスのボンベを持ち歩き、摂取しながら仕事をやっていた。
ハロウィンの試合で倒れたプロレスラーを診察し、ひどいケガを見て疑問を持っていた。
ゾンビ化したレスラーや観客から逃げ延び、その原因について冷静に分析して危険性を知る。
最後はリングの下に隠れて「マンソン・ブラザーズ」に任せるが、真っ先に襲われて死亡。
・グレート・チョリソ(演:ルイス・ボルドナダ)
代表作に『ウルティマ、ぼくに大地の教えを』、『ザ・ボーダーライン/合衆国国境警備隊』などがあります。
小規模プロレス団体に所属している小柄なプロレスラー。まだ体が小さいせいで雑用ばっかりでデビューしていない。
「マンソン・ブラザーズ」の試合前に電線の修理をして、彼らに体を大きくしていると話す。
ハロウィンでの再試合では袋の着ぐるみを着せられ、受付係としてチケットを受け取る。
VIPのイヤな客が上から目線で対応され、仕方なく席に案内するも途中で具合が悪くなった。
最後はゾンビ化して客たちを食い殺すと、ロッカーに来たエディに遭遇するも倒された。
・ジャック・ケージ(演:ジェイソン・コビエロ)
代表作に『モデル・シチズン/忍び寄る魔の手』、『ブラック・イースター』などがあります。
小規模プロレス団体のプロレスラー。ベビーフェイス役で「マンソン・ブラザーズ」たちの凄さを知っている。
粋がっているリックがパートナーで、ストーンの試合組み立てでやられ役を引き受けていた。
試合が始まってリックが勝手に暴走してスカルに足を折られ、盛り上がりに興奮していた。
ちょうど来ていた売人からと会い、誰にも見られないように備品室に案内して薬をもらった。
最後は突然苦しみだした売人がゾンビ化し、なんとか倒すも重傷のせいでそのまま死亡した。
・リック(演:ティム・スタッフォード)
代表作に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ラトルスネーク』などがあります。
小規模プロレス団体の若いプロレスラー。「マンソン・ブラザーズ」を年寄り扱いして自分が強いと思っている。
試合前に流れをストーンが決めると、自分が負けるような展開にケチをつけて拒否していた。
結果的にパートナーのジャックが負ける事になるが、試合で裏切ってスカルを倒そうとした。
ブチ切れたスカルによって右足首を折られ、そのまま試合が引き分けとなって再試合となる。
最後は会場内から出てきた「マンソン・ブラザーズ」の前にゾンビ化して大群を引き連れる。
・ダッチ(演:バス・ルッテン)
代表作に『モール★コップ』、『Mr.ズーキーパーの婚活動物園』などがあります。
小規模プロレス団体に所属するベテランのプロレスラー。筋肉が衰えているせいで体が小さくなって気にしている。
現在は売人を通じて中国製の筋肉増強剤を打ち、ストーンに体が大きくなったと気付いた。
実は筋肉増強剤を手に入れていたジャックからも譲られ、過剰に摂取して体を大きくする。
ハロウィンの再試合では具合が悪くなり、ゾンビ化して様子を見に来たヴィクを食い殺した。
最後はストーンに襲いかかるが、背後から首を締め上げられ、そのまま折られて死亡した。
・ヴィク・クイックバック(演:D・B・スウィーニー)
代表作に『冬の恋人たち』、『ファイヤー・イン・ザ・スカイ/未知からの生還』などがあります。
小規模プロレス団体のオーナー。金を稼ぐ事を第一にして「マンソン・ブラザーズ」たちの存在に頼っている。
試合を盛り上げる為にストーンに組み立てを任させるが、スカルがリックの足を折っていた。
観客を納得させるべく近日中の再試合を予定し、ストーンにスカルを説得させて承諾を得た。
ハロウィンでの試合でトラブルが続出したが、カーソンを呼ぶ事に成功して期待していた。
最後は嵐で試合が中止になり、ダッチの具合を見に行くとゾンビ化した彼に食い殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は元UFCファイターたちが参戦するゾンビ映画となります。
この作品は俳優として『パシフィック・リム』や『13時間/ベンガジの秘密の兵士』で知られるマックス・マーティーニが監督と共同脚本を務めています。
正確には中国製の筋肉増強剤を摂取した感染者という感じだが、一応は人を襲って食い殺しているのでギリギリでゾンビ映画だと思います。
基本的に小規模プロレス団体の裏側と、かつてメジャー団体で活躍していたヒール役の兄弟が物語のメインとなっています。
その為、本格的にゾンビが暴れ出すのは終盤になっていて、それまで会話劇を中心に兄弟の人間関係を描いています。
ゾンビ映画を期待するならちょっと退屈に感じてしまい、プロレスに興味がなければ更に退屈だと感じてしまうと思います。
ただ、逆に少しだけでもプロレスについて知識や興味があれば、第一線を退いたプロレスラーたちの苦悩が伝わってきます。
半分はコメディのような展開であり、それこそ物語としてプロレスをやっていて、決して真剣に鑑賞するべきではない。
ようやくゾンビたちが暴れ出すと、それまで大量にいた登場人物たちは次々と雑に退場させていく展開もプロレスと言えるだろう。
もちろん、物語の主人公である「マンソン・ブラザーズ」はほぼ無傷で、緊迫するような場面でも余裕があるから逆に安心感はある。
まさか兄弟の恋人たちもあっさりと退場するとは思わず、あくまで二人が物語の中心であって単なるギミックだと分かる。
王道のゾンビ映画から外れたような作品だが、好き嫌いがハッキリと分かれてしまうような内容だと思います。
ちょっと緩い感じの内容であるけど、実はゾンビのテイストはCGを使っていて非常に造形がいいだけにもう少し前に出して欲しかったです。
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