作品データ
あらすじ
極秘任務の要人護衛に失敗し海兵隊を除隊されたアリは、ニューヨークの高級ビルでドアマンとして働いていた。
イースターの週末で改装工事が入り入居者のほとんどが不在となったビルで、数十年前に東ドイツ盗まれ壁に隠された名画を盗もうとする強盗団が侵入する。
残った入居者や甥と姪を人質に取られたアリは、海兵隊で鍛えたスキルを使った強盗団をたった一人で立ち向かうのだった。
登場人物&出演者
・アリ・ゴースキ(演:ルビー・ローズ)
近年の出演作に『ヴァンキッシュ』、『SAS:反逆のブラックスワン』などがあります。
主人公。元一等軍曹の海兵隊隊員。要人護衛の失敗で除隊される。ニューヨークに戻っておじからドアマンの仕事をもらう。
元恋人で姉の夫だったジョンと再会するも不機嫌ながら、イースターの食事会に呼ばれる。
デュボワたちが住人を殺害し、おじをボルスが殺した事で一人だけ逃げ回って反撃していた。
マックスも捕まりジリ貧となるが、ボルスの仲間割れに乗じて反撃しジョンたちを助けた。
最後は逃げるボルスを追撃して倒し、改装の為に別の場所へ行くジョンたちを見送っていた。
・マックス・スタントン(演:ジュリアン・フェーダー)
代表作に『Po』、『Walkaway Joe』などがあります。
アリの甥でジョンの息子。母親を亡くした事が心の傷となっていて、寂しさを紛らわせる為にマリファナを吸っている。
父親とも仲が悪くなっていて、ほとんど言う事を聞かず何かと反発するような態度を見せる。
デュボワたちが家に押しかけると、すぐに逃げ出してアリと合流し、建物の知識で回避する。
外で警官に助けを求めるも強盗団の仲間で捕まり、アリに水を止めるモールス信号を送った。
最後は父親が身を挺して自分たちを守り、認めるようになってアリとも絆が深まっていた。
・リリー・スタントン(演:キラ・ロード・キャシディ)
代表作に『Mrs Lowry & Son』、『聖なる証』などがあります。
アリの姪でジョンの娘。アリが叔母とは知らず一緒に逃げた飼い猫を探し回り、運動神経の凄さに感嘆していた。
アリが叔母だと知って満面の笑みで喜び、イースターの食事会に誘うきっかけを作っていた。
デュボワたちが家にやって来ると、怯えながら父親と一緒に大人しく人質になっていた。
父親からデュボワのパソコンで助けを求めるもボルスにバレて、アリが倒すと宣言していた。
最後は父親が自分たちを守る為に銃弾を受け、アリが全員を倒し、改装の為に出ていった。
・ジョン・スタントン(演:ルパート・エヴァンス)
近年の出演作に『アメリカン・バーニング』、『インビジブル・エネミー』などがあります。
アリの亡き姉の夫で元恋人。美術の大学教授。過去にアリと付き合うも彼女の姉に出会って裏切って結婚した。
そのせいでアリの気持ちを踏みにじってしまい、彼女が海兵隊へ入隊する理由を作っていた。
ドアマンとして仕事するアリと再会して過去について謝罪し、イースターの食事会に呼ぶ。
デュボワたちが欲しい物の為にやって来ると、娘とともに人質となって抵抗できずにいた。
最後は子供たちを守る為に体を張って銃弾を受け、アリが倒して生還して彼女と和解をした。
・ボルス(演:アクセル・ヘニー)
近年の出演作に『ザ・トリップ』、『クローバーフィールド・パラドックス』などがあります。
強盗団のメンバー。アリの先輩ドアマン。仕事を紹介されたアリがやって来ると、快く状況を説明していた。
イースターで欲しい物を掘り出す為に準備し、残っていたアリの叔父を殺害し仲間を入れる。
アリのせいで仲間が倒れていくと、デュボワから無能扱いされて次第にイライラが溜まる。
絵画の価値が聞いていたよりも高く、デュボワに対して不信感を持ち取り分を要求していた。
最後はデュボワを射殺して逃げようとするが、アリの追撃を食らって呆気なく殺されていた。
・ヴィクトル・デュボワ(演:ジャン・レノ)
近年の出演作に『ローグ・シティ』、『レッド・グラビティ』などがあります。
強盗団のリーダー格。フランス人で昔の仲間が隠した絵画の在り処を聞き出す。元仲間の話しからジョンたちの家へ行く。
紳士的な態度でジョンたちを銃で脅し家に穴を開けるが、見つけられずイライラしていた。
アリが仲間を一人ずつ倒していくと、ボルスの詰めの甘さに対して上から小馬鹿にしていた。
絵画の価値を低くボルスに言っていたが、ジョンのせいでバレて仲間割れする寸前になる。
最後はビルを脱出する際にボルスの裏切りを食らい、命乞いのヒマも与えられず殺された。
感想
[個人的な評価]
本作は『カリコレ2021/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2021』にて上映された作品となります。
この作品は『VERSUS/ヴァーサス』や『ミッドナイト・ミート・トレイン』で知られる北村龍平が監督を務めています。
今では日本から飛び出してハリウッドなど海外で活躍する北村龍平監督なので、アクション映画として期待をしていました。
巻き込まれる展開として『ダイ・ハード』の系譜であるけど、主人公は現代風に男性ではなく女性というところが違っています。
ルビー・ローズはアクション女優として期待を寄せられているが、少し線が細いせいでパワー負けする場面が非常に多いように感じる。
多少はボロボロになっても、そこはジョン・マクレーンほどじゃなく、相手のやっている事も少しスケールが小さい。
王道的なアクション映画と言ってもいいが、なんだか全体的に淡白な印象がしてすぐに忘れそうな内容だったと思います。
特に主人公の設定がルビー・ローズじゃ少し見劣りしてしまい、これも相対的に悪役が弱く見えてしまう逆効果もありました。
悪役のボスにジャン・レノが演じているが、ほぼ会話しかしておらず、部下を怒鳴りつけるだけの魅力のないキャラクターも残念すぎました。
しかも、主人公との因縁が薄かったせいで仲間割れで殺されるというパターンは、さすがに微妙としか言えなかった。
ラストのアクションシーンもそこまでインパクトがなく、ルビー・ローズじゃ迫力が出せないせいで今ひとつという感じでした。
やはり、屈強な男性が相手を倒していくからこそ、全体的な強さが表現されるので、主人公として敵を倒していくルビー・ローズには荷が重かったように思います。
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