作品データ
あらすじ
この世には悪魔や天使が宿った人間が生息しており、私立探偵のジョン・コンスタンティンは、彼らを見分けることができる。
死後、自分が地獄へ送られる運 命にあると知った彼は、悪魔を倒す事でポイントを稼いで天国に行こうと目論んでいた。
そんなジョンのもとに、双子の姉妹を亡くした刑事アンジェラが現れるのだった。
登場人物&出演者
・ジョン・コスタンティン(演:キアヌ・リーブス)
近年の出演作に『50歳の恋愛白書』、『地球が静止する日』などがあります。
主人公。悪魔祓いをしている探偵。十代の時に自殺未遂を遂げた事から地獄を見ている。
極度のヘビースモーカーの影響によって肺ガンとなり、余命1年と宣告されしまう。
ルシファーが直接迎えに来ると知っているが、人助けをして天国への道を模索する。
アンジェラの事件で捜査をしていると、マモンが人間界へ来ようとしていると知った。
最後は自己犠牲で天国に行こうとしたが、ルシファーにより蘇生されてしまう。
・アンジェラ/イザベル・ドットソン(演:レイチェル・ワイズ)
近年の出演作に『ラブリーボーン』、『ブラザーズ・ブルーム』などがあります。
ヒロイン。女刑事。地獄や天国、それに天使や悪魔をまったく信じない現実主義の持ち主。
実際は小さい頃に妹と同じく不思議な力を持っていて、次第に消えていってしまった。
妹が自殺を遂げた事件でコンスタンティンの姿を見ると、彼に接触して昔の力を取り戻す。
ガブリエルの策略でマモンが地獄から来る為の器に選ばれ、体内から突き破ろうとした。
最後は駆けつけたコンスタンティンの自己犠牲で命を救われ、天国を信じるようになる。
・チャズ・クレイマー(演:シャイア・ラブーフ)
近年の出演作に『トランスフォーマー/リベンジ』、『ニューヨーク、アイラブユー』などがあります。
ジョンの若き助手。ジョンが悪魔祓いしている間に待機し、エクソシストを目指している。
人付き合いをしてくないジョンに変わって雑用を引き受けて、何かと動き回っている。
アンジェラがガブリエルに捕まると、救い出すべく聖なるショットガンの弾を作る。
マモンが出てこようとした際にジョンと協力して祈りの言葉を唱えてサポートした。
最後はガブリエルによって殺されてしまうが、ハーフブリードとして復活を果たした。
・パパ・ミッドナイト(演:ジャイモン・フンスー)
近年の出演作に『PUSH/光と闇の能力者』、『ネバー・バックダウン』などがあります。
ハーフブリードたちが集うナイトクラブを経営する。かつてエクソシストであった。
現在は引退して関わっていないが、店では天使も悪魔も平和に交流をさせている。
店に入る為には霊力チェックをパスしないと入店できず、チャズは拒否されてしまう。
アンジェラの妹を探す為にジョンからお願いされて協力し、事情を知っていく。
最後はアンジェラを奪還する為に出ていくジョンやチャズに守りの呪文を唱えた。
・ヘネシー神父(演:プルイット・テイラー・ヴィンス)
代表作に『エンゼル・ハート』、『海の上のピアニスト』などがあります。
ジョンの協力者。強い霊力から死者の声が聞こえる。ただ、耐えられずアル中となる。
いつものように死者の声を聞こうとしていると、イザベルの死亡記事を手に取る。
彼女に導かれて死体安置所まで行くと、イザベルから助けを求める声を聞いてしまう。
最後は激しい喉の乾きを覚え、死ぬ間際にダイニングメッセージをジョンに遺した。
・バルサザール(演:ギャヴィン・ロスデイル)
代表作に『カレと嘘の彼女のヒミツ』、『パンク・クラッシュ』などがあります。
悪魔側のハーフブリード。ジョンとは対立的な立場を取る。いつもコインを持っている。
イザベルの声を聞いて激しい喉の乾きを覚えたヘネシー神父をずって見て殺した。
悪魔を現世に呼ぶ事を目的として動いていて、黒幕のガブリエルに協力をしていた。
ジョンのもう一人の協力者だったビーマンを殺害するが、落としたコインでバレる。
最後はジョンのウソで計画を話してしまい、裏切り者としてマモンの力で塵にされた。
・ガブリエル(演:ティルダ・スウィントン)
近年の出演作に『ミラノ、愛に生きる』、『リミッツ・オブ・コントロール』などがあります。
天界のハーフブリード。人間界に干渉する為に送り出された。普段は図書館で働いている。
ジョンが行っている人助けについて鼻で笑っていて、ポイント稼ぎの行動は無意味と話す。
天界のハーフブリードながら、自分の地位を向上させたいという欲望を強く持っている。
人間に対して優位な立場にある事が気に食わず、試練を与えようとマモンを現世に呼ぶ。
最後は天界からの怒りを買って翼を焼かれてしまい、ただの人間にされてしまう。
・ルシファー/サタン(演:ピーター・ストーメア)
近年の出演作に『実験室KR-13』、『ホースメン』などがあります。
完全なる悪魔。神に反逆した天界にいる天使のうち三分の一を率いて攻撃を仕掛けた。
激闘の末に神に勝てず、結局は天界から遠い地獄に堕とされ、堕天使となっている。
ハーフブリードを見抜く能力を持つジョンに興味を持ち、地獄へ連れて行こうとする。
自殺をしようとしたジョンの前に現れると、息子のマモンの企みを知って連れ帰る。
最後は天国に行くジョンを止めるべく、止血して、肺ガンまで治して地獄で待つ。
感想
[個人的な評価]
本作はDCコミックスの『ヘルブレイザー』を原作にしています。
タイトルこそは違いますが、『ヘルブレイザー』の主人公であるジョン・コンスタンティンの名前から取られています。
この作品は非常に宗教色が強く、あまり馴染みのない日本では少し取っつきにくいです。
世界は天国と地獄に分かれていますが、それは完全にキリスト教をベースにしているせいで世界観が受け入れない人が多いです。
アメコミ映画というのは万人受けを狙いますが、本作は完全に一つの宗教に偏っているせいでヒットはしなかったです。
ただ、純粋にアクション映画やファンタジー映画、それにホラー映画としての側面だと非常に面白いと思います。
とにかく、主人公のジョン・コンスタンティンを演じるキアヌ・リーヴスにとってハマり役だと言っても過言じゃありません。
喫煙のイメージはあまりないですが、世の中に希望を見出だせない堕落した感じの主人公にピッタリだったと思います。
それと本作の象徴的な存在となる天使役のティルダ・スウィントン、悪魔役のピーター・ストーメアもそれぞれ強烈なキャラクターを出しています。
ハッキリ言って、本作は宗教色さえなければ、良作だと言えるほどにエンターテイメントとして面白いです。
そして、本作を土台から支えているのは劇中に登場するジョン・コンスタンティンが使う数々の道具だと思います。
かなりスタイリッシュでジョン・コンスタンティンというキャラクターを表現していると感じさせるほど洗練されています。
聖なるショットガン、メリケンサック、それに刻印の入ったライターなど、意匠を凝らしたデザイが非常に素晴らしい。
もちろん、劇中で描かれる灼熱の地獄や救いとなる天国などもまた、宗教色が強くても魅力的なところがあると感じました。
どうやら続編の製作が決まっていたが、残念ながら音沙汰がないところから、企画自体が頓挫してしまっているのは非常に残念です。
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