作品データ
あらすじ
夫が謎の自殺を遂げ、静かな湖畔の一軒家に一人寂しく暮らす未亡人となったベス。
ある夜、ベスは家の中で何かを感じると、それ以来、毎夜のように奇妙な出来事が起きるようになってしまう。
疑問に感じたベスは夫の遺品を調べていくと、思いも寄らなかった秘密を次々と発見し、自分の為に設計された家にも隠された事実があると知るのだった。
登場人物&出演者
・ベス・パーチン(演:レベッカ・ホール)
近年の出演作に『ゴジラvsコング』、『ティーンスピリット』などがあります。
主人公。高校の教師。夫が拳銃での自殺を遂げて一人取り残される。高校生時代に死にかけて悪魔を見ている。
家を売る事を決意して夫の遺品を整理していたが、スマホにある女性の写真で疑う事になる。
夢遊病のような状態になって、夫の行動が気になって森を散策するとメルから秘密を聞いた。
夫の真相を探っていくと、自分と似た女性を殺害して森の奥にある廃屋に処分したと知った。
最後は悪魔の誘惑を受けて自殺しようとしたが、クレアとメルのおかげで戻って生還した。
・クレア(演:サラ・ゴールドバーグ)
代表作に『ハミングバード・プロジェクト/0.001秒の男たち』、『ザ・レポート』などがあります。
ベスの同僚で親友。夫が自殺を遂げたベスを誰よりも心配している。夫と子供がいる普通の主婦でもある。
精神的に不安定なベスに対して、気を遣うような言葉を発するも失言を何回かしている。
同僚たちとの飲み会でベスの笑えないブラックジョークにヒヤヒヤし、家まで連れて行った。
自分の家にベスを招いて様子を見ていたが、もう家から離れる話しを聞いて見送った。
最後はベスの家まで来て、ボートで自殺しようとした状況を見てメルとともに止めていた。
・メル(演:ヴォンディ・カーティス=ホール)
近年の出演作に『ブルー・バイユー』、『ハリエット』などがあります。
ベスたちの近所に住んでいる老齢の男性。すでに妻を亡くしていて、その時にベスたちに助けてもらっていた。
森の散歩を日課的にやっていて、精神的に疲労しているベスを心配して何かと助言していた。
一人で森を散策していたベスを見かけ、精神的に不安定な彼女を家に返そうと声をかけた。
実は過去にオーウェンと知らない女性を森で見かけ、彼の衝動を知ってベスに黙っていた。
最後はクレアの声を聞いて湖に向かい、自殺しようとしたベスを一緒に助けてボートを見た。
・マデリン(演:ステイシー・マーティン)
代表作に『シークレット・オブ・モンスター』、『アーカイヴ』などがあります。
本屋で働いている女性の店員。オーウェンのスマホに写っていた女性の一人で、彼とは知り合いの関係である。
夫のパソコンからデータを取ったベスに顔がバレて、実際に店へやって来ると対応していた。
最初はオーウェンが単なる客であると主張していたが、ベスの異様な雰囲気に恐怖を覚えた。
その後、ベスの家までやって来ると、オーウェンとは肉体関係がないと説明して真相を語る。
最後は森の奥にある家について話しをして、オーウェンの様子がおかしいと説明して帰った。
・オーウェン・パーチン(演:エヴァン・ジョニカイト)
代表作に『X-MEN:フューチャー&パスト』、『タルーラ/彼女たちの事情』などがあります。
ベスの夫で建築家。14年間もベスと仲良くしていたが、ある日になって隠していた拳銃で自殺を遂げている。
現在の家は自身の設計で建てており、更に作業員がいても自分でも作業をして手伝っていた。
死んだ後にベスが遺品を探られてしまい、スマホに写っていた女性たちを見られてしまう。
実はベスに取り憑いていた悪魔の存在を知っていて、彼女を助ける為に代わりの生贄を用意。
最後は別の世界へ連れて行かれたベスの前に悪魔が姿を借りて、自殺を勧めるも失敗した。
感想
[個人的な評価]
本作は『サンダンス映画祭』にてワールドプレミア上映されています。
この作品は『V/H/S シンドローム』や『サウスバウンド』で知られるデヴィッド・ブルックナーが監督と製作総指揮を務めています。
夫が自殺を遂げて悲しみに暮れる主人公だが、広い家で何かの気配を感じて最初は振り回されるという状態になる。
そこから夫の浮気を疑うようになって、必死に遺品を探っていくと、妙な事実を知って最後には衝撃の秘密を知るという流れです。
物語のほとんどが主人公が何かに振り回される状況で、そこには夫が自分の知らないところで何をやっていたか突き止めていく感じです。
今回はディズニープラスにあるホラー映画となっているが、個人的には期待しているよりも微妙なイメージが非常に多いです。
そんな本作はとても分かりにくい構成であり、一応はハウス系ホラー映画の部類ながら少しアレンジしている印象でした。
とにかく、主人公を全面的に出していて、謎を一人だけで突き詰めていく中で不安定な精神状態が加速していきます。
ただ、それ以上に問題なのは主人公の設定で、いくら夫が死んだからって周囲に当たり散らすような感じになるのは微妙あと感じた。
夫を亡くした妻というなら同情を買う部分があるけど、そこから他人に当たり散らしていく性格の悪さが際立ってしまった。
そのせいで主人公が夫の隠された秘密を知っても、一人で暴走しているだけで同情もなく、周りの心配も無視する姿はもう勝手にしろとしか言えない。
結局、夫は主人公が出会う前から取り憑かれた悪魔のせいで振り回されるなど、物語の中で一番救われない存在になってしまった。
ここら辺の説明が終盤にようやく語られるから、もう途中から本作は何を目指しているのか分からなくなってしまう。
そして、ラストはちゃんとした説明がないままフェードアウトしていくが、ディズニープラスのホラー映画はこういうオチばっかりで残念と思っています。
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