作品データ
公開年月 | 2021/09/24 |
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ジャンル | サスペンス/ドラマ |
原作 | なし |
監督 | ヴァルディマル・ヨハンソン |
脚本 | ショーン、ヴァルディマル・ヨハンソン |
製作 | フロン・クリスティンスドッティル、サラ・ナッシム、ほか |
製作国 | アイスランド、スウェーデン、ポーランド |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
人里離れた山間の土地で牧羊をして暮らす夫婦イングヴァルとマリア。
子供を亡くして悲しみに暮れていた二人はある日、いつものように羊の出産に立ち会うも、産まれてきた子羊が普通と違う事に気付いて驚愕する。
しかし、その愛くるしさから“アダ”という名前をつけ、家の中で大切に育てていく中で激愛を受けてすくすくと成長していくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は2021年度の『シッチェス・カタロニア国際映画祭』で最優秀作品賞、主演女優賞を受賞しています。
この作品は『第94回アカデミー賞』で国際長編部門にてアイスランド代表作品に選出され、『第74回カンヌ国際映画祭ある視点』でオリジナリティ賞を受賞しています。
上記のように様々な映画祭で話題となった作品でしたが、もうタイトルやジャケットから個人的に不穏な空気がありました。
あらすじをちょっと読むと意味が分からず、実際に鑑賞すれば映画賞の話題になった理由が分かるはずだと思っていました。
しかし、スウェーデンやノルウェーなど北欧映画というのは、たまにこういう意味不明な設定を日常に組み込んで当たり前のようにやってしまう事も少なくない。
そんな本作は最初から最後まで意味不明な設定になっていて、産まれた子羊が半分人間の姿になっている意味が一切説明されませんでした。
そもそも、本作にはそういうリアリティを呼び込むモノじゃなく、あくまで感覚で鑑賞するモノだという結論になりました。
映画賞について個人的に信用していないので、最初から明確な答えがなく、芸術性という安易な言葉で片付けているだろうと思っていました。
牧羊する夫婦の間に娘がいたけど、何かの事故で失っている状態で、そこに変わった子羊が産まれた事で代わりの子供にするという流れになると思います。
そこにフラッと帰ってきた夫の弟が合流して、最初はおかしな状況に疑問を持つが、なぜか普通に馴染んでしまうという強引すぎる流れになっていきます。
とにかく、本作はなぜ子羊が半分人間のような姿になっているのか説明がなく、もしかすると夫婦がそう見えるだけで実際は単なる子羊かもしれない。
ただ、そうなってくると結末で夫が大人の半分人間の羊に撃たれる辻褄が合わなくなるので、もう考える方が間違っていると思わせるオチになりました。
いくら失った子供の代わりを迎え入れるとしても、その親を排除してしまうのは間違っていて、結果的に因果報応の結末を食らうメッセージ性でも込められているだろうか。
最初から面白くない内容で映画祭に話題となるような作品なので、ある意味、順当な展開とオチになったのではないと思います。
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