【ブレット・トレイン】RE-3761

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アクション

作品データ

公開年月 2022/08/05
ジャンル アクション/サスペンス
原作 伊坂幸太郎 『マリアビートル』
監督 デヴィッド・リーチ
脚本 ザック・オルケウィッツ
製作 ケリー・マコーミック、デヴィッド・リーチ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

謎の女性から電話越しにブリーフケースを奪うよう指令を受けた、世界でも最も運の悪い殺し屋のレディバグ。
早速とレディバグは東京発・京都行の超高速列車に乗り込むが、そこで彼は次々と乗り込んでくる殺し屋たちに襲われていく。
状況を掴めないまま殺し屋たちから逃げ回っていたレディバグだったが、予期せぬ最悪な不運のせいで彼は絶体絶命の窮地に陥るのだった。

登場人物&出演者

てんとう虫/レディバグ(演:ブラッド・ピット)

近年の出演作に『バビロン』、『ザ・ロストシティ』などがあります。

主人公。世界で最も不運な殺し屋。感情をコントロールする為にセラピーを受け、クリーンな仕事をしようとする。

マリアからの仕事を受けて新幹線に乗り込み、ブリーフケースを奪うもウルフに襲われた。
ウルフを片付けて駅に降りようとするが、みかんに見つかって振り出しに戻ってしまう。
長老が乗り込んで白い死神の襲撃に備えるが、妻を殺した男に勘違いされ殺されそうになる。
最後は新幹線が脱線して白い死神が自爆すると、生き残ってマリアと合流して帰っていった。

みかん/タンジェリン(演:アーロン・テイラー=ジョンソン)

近年の出演作に『キングスマン:フォースト・エージェント』、『TENET/テネット』などがあります。

双子の殺し屋の一人。白人のイギリス人の殺し屋。依頼を受ける担当で細かい任務の情報を把握している。

レモンがコードネームについて文句を言っていると、その意味について何度も説明していた。
ブリーフケースがなくなったと知っても慌てず、息子が死んでいた事で追い込まれて考える。
てんとう虫を差し出そうとしたが、白い死神にバレてしまい、レモンの死でブチ切れていた。
最後はプリンスこそが危険人物と知るが、てんとう虫と揉めた末に銃を誤射して死亡した。

レモン(演:ブライアン・タイリー・ヘンリー)

近年の出演作に『その道の向こうに』、『エターナルズ』などがあります。

双子の殺し屋の一人。黒人のイギリス人の殺し屋。人の心を読む能力を「きかんしゃトーマス」から得ている。

何かと「きかんしゃトーマス」を例え話に出し、常にシールを持っていて相手に聞かせる。
ブリーフケースが奪われ、みかんと探しに行くも席に戻っているとてんとう虫と争った。
再びブリーフケースを探しに行くと、プリンスに遭遇して危険人物だと悟るも寝てしまう。
最後は目を覚まして長老の話しで協力し、てんとう虫を助ける為に手下とともに外へ飛んだ。

木村雄一/ファーザー(演:アンドリュー・小路)

代表作に『ワイルド・スピード/EURO MISSION』、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』などがあります。

日本人の殺し屋。目を離している間に息子がビルの屋上から落とされ、重傷を負った事から後悔していた。

昏睡状態の息子を看病していると、父親がやって来て犯人を探す為に新幹線へ乗り込んだ。
ターゲットが少女と分かって油断すると、息子が人質にされていると知って言いなりになる。
レモンがブリーフケースを探している時に遭遇し、プリンスの裏切りで腹部を撃たれた。
最後は生きていて白い死神の手下を倒し、新幹線の脱線で生き残って復讐を遂げて立ち去る。

長老/エルダー(演:真田広之)

近年の出演作に『アーミー・オブ・シーブズ』、『モータルコンバット』などがあります。

木村の父親。右足が不自由で杖をついて歩いている。孫が何者かに重傷を負わされて息子を責めていた。

息子が孫の為に犯人を殺しに行く事を承諾して見送り、逐一連絡を取って状況を確かめた。
プリンスのせいで息子が撃たれた事を知らず、てんとう虫の話しから新幹線に乗り込んだ。
白い死神が妻を殺害したとして復讐を狙っていて、運命だと悟って殺し屋たちに協力させる。
最後は白い死神と対決して劣勢になるが、新幹線の脱線で致命傷を与え、彼の死で完了した。

オオカミ/ウルフ(演:ベニート・A・マルティネス・オカシオ)

プエルトリコの歌手でラッパーで本作が長編映画デビュー作となります。

メキシコ人の殺し屋。子供の頃に育てた母親が病死すると、天涯孤独となって強くなる為に殺し屋となった。

チンピラから這い上がって組織で殺し屋としての地位を築き、恋人を手に入れて順風満帆に。
結婚式を楽しんでいたが、妻や参加者たち全員が何者かの毒によって殺されて生き残った。
てんとう虫が殺しと勘違いして新幹線を待っていると、ドア越しに見つけて襲いかかった。
最後は自分が投げたナイフがブリーフケースで弾かれて刺さり、転倒して首の骨を折り死亡。

ホーネット(演:ザジー・ビーツ)

近年の出演作に『バッドガイズ』、『ザ・ハーダー・ゼ・フォール:報復の荒野』などがあります。

アメリカ人の殺し屋。毒蛇の毒によって殺しをするスタイル。変装をして現場に忍び込んで毒殺をする。

ゆるキャラの中で変装をして、新幹線の中に乗ってブリーフケースを奪う機会を狙っていた。
白い死神の息子を毒殺してから車内販売員の服を奪うと、てんとう虫と鉢合わせになった。
ブリーフケースを奪い合う中で毒を取り出すが、てんとう虫に打たれ血清も奪われ死亡した。
最後は白い死神が正体した殺し屋の一人で、彼の妻の手術をする名医を殺害したのが理由。

息子(演:ローガン・ラーマン)

近年の出演作に『シャーリイ』、『人生、区切りの旅』などがあります。

白い死神の息子。東京で問題を起こして両親に助けを求めるが、別のヤクザに捕まって双子の殺し屋が助け出した。

気絶していた状態で助け出された事を知らず、新幹線で目を覚ますも状況が把握できない。
みかんとレモンの中途半端な説明を受けて、無理やり縛られて仕方なく席に座っていた。
ホーネットの毒を食らって密かに死亡していて、双子の殺し屋に見つかって死を偽装される。
最後は白い死神が妻を殺した原因の一人として考えられ、ホーネットに毒殺させていた。

プリンス(演:ジョーイ・キング)

代表作に『ダークナイト・ライジング』、『スレンダーマン/奴を見たら、終わり』などがあります。

イギリス人の女子学生。ファーストクラスで寛いでいると、殺しに来た木村が躊躇うとスタンガンで気絶させた。

ブリーフケースを手に入れて木村に開けさせると、爆発する仕掛けをして元に戻していた。
レモンと遭遇して木村を撃たせ、彼が睡眠薬で寝てしまうと銃で撃つも死を確認しておらず。
その正体は白い死神の娘で、出来損ないの兄よりも愛情が乏しく嫉妬心から殺そうとした。
最後は新幹線の脱線で生き残り、てんとう虫たちに銃を向けたが、軽トラに轢かれて死亡。

白い死神/ホワイト・デス(演:マイケル・シャノン)

近年の出演作に『アムステルダム』、『バッド・ジョブ/シカコ・セレブ強盗団』などがあります。

ヤクザの組織を継いだロシア人。若い頃にヤクザの組織に単身で殴り込みをして圧倒的な暴力で這い上がった。

組長の側近となって信頼を得ると、集めていた仲間と反乱を起こして組織を手に入れていた。
妻が車の事故で死亡してしまい、それ以降は人の前に姿を現せず引きこもりの状態となる。
新幹線に殺し屋たちを呼び込んだ張本人で、妻の死に関わった人間たちを始末しようとする。
最後はてんとう虫が人違いと知り、娘が暴発させる銃を手にして引き金を引いて頭が飛んだ。

マリア(演:サンドラ・ブロック)

近年の出演作に『ザ・ロストシティ』、『消えない罪』などがあります。

てんとう虫の仲介人。自分はあらゆる悪運を引き寄せると思い込むてんとう虫を電話越しから励ましている。

今回の依頼で新幹線にあるブリーフケースを持ち去る事だと話し、ロッカーに小道具を用意。
銃を持っていかないてんとう虫に注意するも無視され、オオカミとの戦いで通話が途切れた。
てんとう虫から再び連絡を受けると、アドバイスしながら生き残れるような選択肢を与えた。
最後は新幹線が脱線した現場に駆けつけ、泣きそうなてんとう虫を励まして一緒に帰った。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』を実写映画化した作品となります。
この作品は『ジョン・ウィック』や『デッドプール2』などで知られるデヴィッド・リーチが監督を務めています。
残念ながら伊坂幸太郎の小説は読んだ事はないが、本作のように実写映画化されるとその世界を知る事ができる一例となる。
いわゆるアメリカがやる変な日本描写に近いような状況であるけど、多分、これは意図的にやっていると思います。
真田広之などの日本人キャストがいるし、ちゃんと再現しようと思えばできるはずだが、敢えて昔のような感じにしていると思います。
さすがに本物の新幹線や駅を使っていないだろうけど、少しファンタジーな日本でありながら、どこかにリアリティがあるのはそういうところだと思います。
物語の展開として既視感があったのですが、これは明らかにクエンティン・タランティーノの作品から強い影響を受けているように感じました。
本筋とはまったく関係ないエピソードを挿入してくる辺りは、完全にタランティーノの作品と同じで回り道をよくやっていました。
ここら辺はタランティーノ作品を意識しているけど、ラストでのメチャクチャ具合は伊坂幸太郎のオリジナルと言えるだろう。
主人公のてんとう虫を演じるブラッド・ピットの少しコミカルな感じは結構好きで、殺し屋なのに殺しがあまり得意じゃなく、結果的にそうなっているキャラクターが良い。
その道中で様々な個性を持った殺し屋が登場していくが、これもタランティーノの作品を見ているような印象を受けました。
なぜ同じ新幹線に複数の殺し屋が乗り込んでいたのか、終盤で分かっていくが、やたらと運命や因果応報を強調していた意味が分かってきます。
この敢えてリアリティをもたらせるようで、ほとんどはファンタジックな世界観な歪すぎるバランスはかなり難しいと思います。
少しでもミスってしまうと寒いだけの内容になるが、本作はギリギリのところで留まっているような感じでした。
素直に描いているいいような内容であるけど、そこをタランティーノ風にしている原作者と監督のこだわりが伝わってきました。

コメント

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