【ポゼッサー】RE-3716

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洋画

作品データ

公開年月 2020/10/02
ジャンル ホラー/サスペンス
原作 なし
監督 ブランドン・クローネンバーグ
脚本 ブランドン・クローネンバーグ
製作 フレイジャー・アッシュ、ニヴ・フィッチマン、ほか
製作国 イギリス、カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

殺人を請け負う企業で働くベテラン暗殺者のターシャは、特殊な装置でターゲットの身近な人間の意識をコントロールし暗殺を実行させ、その人間を自殺に追い込む手法を使っている。
しかし、あまりにも長く他人の意識に入り込んでしまう為、ターシャは自らのアイデンティティに混乱をきたす不安を感じ始めていた。
そんなターシャの新たなターゲットはIT企業のCEOジョン・パースとその娘エヴァで、婚約者のコリン・テイトの意識の乗っ取るが予想もしない事態が発生するのだった。

登場人物&出演者

タシャ・ヴォス(演:アンドレア・ライズボロー)

代表作に『マンディ/地獄のロード・ウォリアー』、『ザ・グラッジ/死霊の棲む屋敷』などがあります。

主人公。トレマトン社の工作員。特殊な装置を使ってターゲットの意識に潜り込んで体を乗っ取って暗殺を行う。

責任者のガーダーから才能を認められるが、意識の脱出に自殺ができずに失敗しそうになる。
コリンの体を乗っ取って恋人とその父親の暗殺をするが、脱出に失敗して彼の体に留まる。
他の工作員が調整して体の制御をして、コリンのまま邪魔となる夫と息子の家に言って殺害。
最後は自分の体に戻ると、邪魔者がいなくなった事で仕事へ全力で集中する方へ向かった。

コリン・テイト(演:クリストファー・アボット)

代表作に『マーサ、あるいはマーシー・メイ』、『ファースト・マン』などがあります。

元々はコカインの売人。客だったエヴァと婚約し、同居しているも父親のジョンから一切認められていない。

普段はデータ採掘という底辺の仕事を与えられるが、エヴァからも無能だと言われている。
タシャに体を乗っ取られ、エヴァと父親を殺害して義理の息子に会社を託す為に利用される。
脱出に失敗したタシャから体を取り戻し、浮気相手の家まで逃げるも別の工作員に捕まった。
最後はタシャの夫マイケルと息子アイラを殺害するが、喉を切られて役目を終えて死亡した。

ガーダー(演:ジェニファー・ジェイソン・リー)

近年の出演作に『AWAKENING/アウェイク』、『ホワイト・ボーイ・リック』などがあります。

トレマトン社の責任者。タシャとともに他人の体を乗っ取る装置を作り出し、数々の暗殺を成功させてきた。

タシャこそが最高の工作員として認めており、確実に仕事をこなす彼女は必要不可欠とする。
仕事を終えたタシャの意識を確認し、次の大きな依頼を持ち込むも休養が欲しいと言われる。
コリンの意識が戻ってタシャが脱出できず、なんとか引き戻そうと調整役の工作員を出す。
最後はタシャの息子の体を乗っ取ってコリンを殺し、彼女の縛りを解放させる事に成功した。

マイケル・ヴォス(演:ロッシフ・サザーランド)

代表作に『タイムライン』、『リベンジャーズ/命の奪還』などがあります。

タシャの元夫。タシャが工作員と知らず、普通の会社員として出張が多いという説明を受けているだけ。

息子と一緒に住んでいるが、すでに離婚して別居状態にあるけど定期的に会っている状態。
再び家族として一緒に暮らしたいとタシャに相談するが、結局は明確な答えを得られず。
コリンが自分の中にいるタシャと話したい事から襲われるが、まったく事情を理解できない。
最後はコリンに反撃しようとするも手を切られ、包丁で何度も胸を切り刻まれて死亡した。

エヴァ・パース(演:タペンス・ミドルトン)

代表作に『ジュピター』、『Mank/マンク』などがあります。

ズースルー社CEOであるジョンの一人娘。父親とは非常に仲が悪く、母親ともあまり良い関係ではない。

コカインを売っていたコリンと知り合い、そのまま婚約するも父親から認められていない。
コリンが会社で底辺の仕事をやらされていることを知り、辞めてもいいと強く話していた。
タシャがコリンの体を乗っ取り、別人のようだとすぐに気づくもそれ以上は突き止めない。
最後は計画通りにコリンの体を乗っ取ったタシャにより、無惨にも射殺されてしまう。

ジョン・パース(演:ショーン・ビーン)

近年の出演作に『ダークリバー』、『ドローン・オブ・クライム』などがあります。

国際企業のズースルー社のCEO。妻は遠くドバイに住んでいるが、近くに娘が住んでいる事について気に食わない。

娘の婚約者であるコリンを自社の底辺の仕事をさせ、当然のようにまったく認めていない。
パーティで娘が始めてコリンを連れて来るが、中身がタシャとは知らず上から目線で対応。
暗殺計画の一部として暴れたコリンを追い出すが、ショックを受けた娘を助ける事をしない。
最後はコリンの体を乗っ取ったタシャに重傷を負わされるが、辛うじて生きていると判明。

リータ(演:カニーティオ・ホーン)

代表作に『インモラル・ヴァンパイア/淫夢の中だけ』、『ブラインド・フィアー』などがあります。

ズースルー社の社員。エヴァとは友人。友人の昇進をエヴァたちと祝いながらハッパやコカインを楽しんでいた。

コリンが帰ってくると、連絡をしなかった事に冗談のように文句を言って話しかけていた。
実はコリンとは定期的に肉体関係を持っていて、出張をすると言って帰った後の話しをした。
エヴァと父親を殺害したタシャから体を取り戻し、混乱したまま来たコリンを匿っていた。
最後はタシャに体を乗っ取られた際に銃殺されていたが、当初はコリンも知らなかった。

エディ(演:ラウール・バネジャ)

代表作に『ボーイ・ミーツ・ラブ』、『フレンズ/危険な仕事』などがあります。

ズースルー社の社員でコリンの仕事仲間。コリンとは女遊びの話しで盛り上がるような仲となっている。

コリンの体を乗っ取ったタシャに話しかけるが、別人になっている事に気づかなかった。
エヴァと父親を殺害し、リータとは知り合いで匿われていたコリンにわざわざ会いに来た。
その正体はトレマトン社の工作員で、タシャが仕事をしやすいように事前に調査していた。
最後はコリンの意識を抑える調整をするが、彼の意識が混濁したせいで殺されてしまう。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『第33回東京国際映画祭』にてプレミア上映された作品となります。
この作品は映画監督デヴィッド・クローネンバーグの息子であるブランドン・クローネンバーグが監督と脚本を務めています。
さすがに父親の血を受け継いでいるだけあって、劇中で見せていくグロテスクな描写には一切の遠慮がありません。
人体を破壊しながら、どれだけインパクトを出していくという事に力を入れていて、画面いっぱいの映像は耐性がないと厳しいだろう。
個人的にはそこら辺のグロテスクな描写は父親譲りだと感じていて、容赦なく人体を破壊する展開もまた強烈なインパクトを残しています。
一方でストーリーと設定は、敢えて細部の説明をしないところに不親切な感じがして、あくまで演出の面でそうしたのだろう。
鑑賞する側にも一緒になって作品の中へ引き入れようとしている演出だが、個人的にはあまり好きではなかったです。
一見して意味不明なシーンが結構出てくるが、そこに思考を置いてしまうと物語に置いていかれて混乱をもたらす感じになっている。
作品全体から伝わる意図的な難解さを出しているが、実は主人公と乗っ取った人格との精神的なバトルがメインとなっている。
103分の尺であるけど、実際に面白くなるのは残り20分ぐらいで、それまでは壮大な前振りと世界観の説明だと感じました。
あまりにもスローテンポな展開に退屈さを覚えてしまい、ようやく面白くなってもハッキリと描写しないモヤモヤがありました。
ストーリーラインを敢えて難解なように演出しているのは、ブランドン・クローネンバーグ監督のこだわりが伝わった。
だが、個人的な好みとは正反対になっているので、どうしても中盤すぎまでの丁寧すぎる描写は受けが良くなかったです。
多分、こういう作品は映画好きがとても好みそうな感じだが、エンターテインメント性を重視する自分には合わなかったです。

コメント

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