作品データ
公開年月 | 2007/06/22 |
---|---|
ジャンル | ホラー |
原作 | 都市伝説 『トイレの花子さん』 |
監督 | 吉田浩太 |
脚本 | 田中智章、吉田浩太 |
製作 | 大橋孝史 |
製作国 | 日本 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
「トイレに花子さんが住んでいる」という噂が絶えない母校に大学を卒業して教師の浜口美香が赴任してきた。
美香は懐かしい母校での教師生活に期待を膨らませるが、初授業を終えて「立入禁止」が書かれたトイレを見つける。
噂をまったく知らない美香はそのトイレに入ってしまうが、そこで彼女は驚くべき光景を目にするのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作は同時期に発売された『口裂け女』のDVDと相互プロモーションをされて、オリジナルビデオとして発売されています。
監督と共同脚本には吉田浩太が務めていて、世界的に活躍する清水崇の愛弟子だという。
当時、グラビアアイドルでバラエティなどでも活躍していた「おっぱい番長」で知られた相澤仁美の主演作でもあります。
おっぱいだけの存在なので演技の方は決して上手くないが、他の三流アイドルと比べればマシなレベルでした。
本作は都市伝説の「トイレの花子さん」をモチーフにしていますが、吉田浩太監督はかなり脚色している感じでした。
基本的なルールとして3番目の固執で3回ノックして「花子さんはいますか?」の質問によって登場という流れは一緒です。
ただし、都市伝説には付き物となるイジメがあって、章に分けているが時系列を少し並び替えています。
その為にしっかりと鑑賞していないと状況が分からなくなり、花子の名前を持つ生徒も途中で出てきて色々と混乱させられる。
逆に時系列は複雑にいじっていないので、ちゃんと鑑賞している人ならば、回想としての状況説明だと理解できるだろう。
相澤仁美の演技よりもオッパイに目が行くのは仕方ないし、ラストでブラウスになって、より巨乳が強調されて集中力を削がれてしまった。
もう一人の転任してきた浩一だが、演じている山口翔悟の感情を激しく出す舞台演技を一人だけやっている感じでした。
この作品はずっと静かな雰囲気で流れているけど、一人だけ舞台演技を持ち込んでいて、明らかに世界観から浮いていました。
まだセリフを話すだけで精いっぱいの相澤仁美の方が自然に感じてしまうほどでした。
本作はホラー映画のジャンル分けにしているが、内容としてはミステリーに近い感じです。
花子についての正体を探っているうちに真実が分かっていく構成だが、最後はなぜか雑すぎるホラー映画になってしまった。
ラストの直前まではミステリーとして悪くないし、時系列を弄っているのはあまりよろしくないが、それでもまとまっていると思います。
しかし、なぜクライマックスで花子に憑依された主人公が惨殺を始めるような適当な終わらせ方にしたのか疑問です。
それでも、アイドルを主演にした作品として悪くないけど、「トイレの花子さん」としてはアレンジしすぎて別物のように感じてしまいました。
コメント