【ヘルホール/悪霊館】VD-799

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あ行

作品データ

公開年月 2022/10/26
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 バルトシュ・M・コヴァルスキ
脚本 バルトシュ・M・コヴァルスキ、ミレッラ・ザラドキエヴィッチ
製作 ヤン・クフィェチンスキ、ミレッラ・ザラドキエヴィッチ
製作国 ポーランド
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ポーランドにある修道院では悪魔に取り憑かれた女性たちを隔離し、修道僧たちは儀式としての悪魔祓いをしていた。
そこへ神父であるマレクが派遣されるが、その正体は警察官で女性が8人も行方不明になっていた事から潜入捜査を敢行する。
しかし、マレクはそこで見かけた異様な儀式と与えられる食べ物に違和感を覚え、夜な夜な調べると驚愕の事実を知っていくのだった。

登場人物&出演者

マレク(演:ピオトル・ジュラフスキ)

代表作に『ワルシャワ蜂起』、『4デイズ・イン・イラク』などがあります。

主人公。赤ん坊の時に修道僧に殺されそうになって警察官に助けられている。左胸には奇妙なアザを持っている。

悪魔祓いをする修道院に神父として派遣されるが、その正体は警察官で潜入捜査をしていた。
女性たちの調査をしていると、院長補佐のピオトルの告発で監視されていると警告される。
証拠を掴むべく修道院を調査していると、女性たちの遺体を食事に混ぜていると判明する。
警察に報告しようと脱出を考え、同じく逃げ出したいピオトルの協力を得るも裏切られる。
実はアンジェイが手を回して修道院に来るようにして、悪魔の器になる人間だと説明される。
7つの大罪を犯した女性の肉を食べさせられ、最後は処女の血を飲まされるも何も起きず。
ピオトルに刺され井戸に投げ込まれるが、アンジェイの死により悪魔の化身へと姿を変えた。
最後はピオトルをハエに分解し、他の修道院たちを捕まえ、イエス・キリストを見ていた。

ピオトル(演:セバスティアン・スタンキェヴィッチ)

代表作に『The Man with the Magic Box』、『Mister T.』などがあります。

修道院の院長補佐。アンジェイとともにバチカンから派遣されたマレク神父を出迎えていた。

ラテン語が堪能で院長の代わりに演説する事もあるが、マレクについてずっと気にしていた。
修道院を探っているマレクに声をかけ、みんな悪魔を信じる狂信者として告白と警告をする。
一度は逃げ出そうとしたが捕まってしまい、背中にムチを打たれる罰を受けたと告白した。
女性の遺体を調理している事をマレクが突き止め、一緒に地下道から逃げる事を提案した。
その正体はマレクを騙す役として立ち回り、彼を悪魔の化身にする儀式の為に連れ出した。
最後はアンジェイを殺して院長になるが、悪魔となったマレクにハエに変えられて死亡した。

アンジェイ(演:オラフ・ルバスゼンコ)

代表作に『愛に関する短いフィルム』、『Boys Don’t Cry』などがあります。

修道院の院長。バチカンから派遣されたマレク神父を出迎える。女性たちに取り憑いた悪魔を祓っている。

マレクがやって来ると、修道院の規律を守る為に彼が持ち込んだタバコを没収していた。
食事や祈りの時間では前に出て音頭を取り、規律に従わない者については処罰を与えている。
実はマレクが警察官である事を最初から知っていて、ずっと監視をつけて様子を見ていた。
その正体は800年前の書物から悪魔の復活を願っていて、マレクがその器として迎え入れた。
順番通りに儀式を行うもマレクに変化がなく、失敗した現実を受け入れられず酒に逃げる。
最後は院長を狙っていたピオトルに窒息死させられ、それがきっかけでマレクが悪魔になる。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『誰も眠らない森』シリーズで知られるバルトシュ・M・コヴァルスキが監督と共同脚本を務めています。
タイトルから悪霊が出てくる館に主人公が行くという内容を想像するだろうけど、実際はかなり違った展開になっていました。
まず、主人公は警察官で8人もの女性が行方不明となった修道院に神父として潜入捜査し、そこで修道僧たちが悪魔の狂信者だと知る展開はなかなか面白い。
またしても演出なのか、ごまかしているのか知らないが、修道院には電気と水道がないせいでずっと薄暗い感じの映像でした。
この時点で少し鑑賞する気持ちが萎えてしまうが、逆に薄気味悪い修道院や修道僧たちの正体が分かってくると効果的だったと思います。
基本的には暗黒画面の映像は好きではないが、本作に限って陰湿な雰囲気を出すにはちょうど良かったと感じました。
主人公は修道院の中を探っていくが、そこで行方不明となった女性たちの遺体が調理されている事実もまたグロテスクだと思います。
単純に耐性がないとこれだけでも吐き気を催すぐらいであり、本作の不気味さをしっかりと見せてくれていました。
さすがにどのような終着点を目指しているか途中から分かってくるが、ラストで主人公が本当に悪魔の化身になった展開は悪くなかったです。
人類にとっては最悪の結末かもしれないが、劇中で語られている神と悪魔は同列の存在で人間こそが悪という意味ではしっかりとオチがついています。
ただ、全体的にスローテンポすぎて途中で眠気に襲われてしまい、せっかくのラストを盛り上げるには長すぎたと思います。
どっちかと言えば、ラストの強烈なインパクトをもう少し長く見せるべきであり、作品はもっと面白くなったはずです。
しかし、本作は低予算でしかもポーランドというところに少しの珍しさがあって、ラストで人類が滅ぶような映像の描写も良かったです。

コメント

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