作品データ
公開年月 | 2022/10/26 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | バルトシュ・M・コヴァルスキ |
脚本 | バルトシュ・M・コヴァルスキ、ミレッラ・ザラドキエヴィッチ |
製作 | ヤン・クフィェチンスキ、ミレッラ・ザラドキエヴィッチ |
製作国 | ポーランド |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
ポーランドにある修道院では悪魔に取り憑かれた女性たちを隔離し、修道僧たちは儀式としての悪魔祓いをしていた。
そこへ神父であるマレクが派遣されるが、その正体は警察官で女性が8人も行方不明になっていた事から潜入捜査を敢行する。
しかし、マレクはそこで見かけた異様な儀式と与えられる食べ物に違和感を覚え、夜な夜な調べると驚愕の事実を知っていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『誰も眠らない森』シリーズで知られるバルトシュ・M・コヴァルスキが監督と共同脚本を務めています。
タイトルから悪霊が出てくる館に主人公が行くという内容を想像するだろうけど、実際はかなり違った展開になっていました。
まず、主人公は警察官で8人もの女性が行方不明となった修道院に神父として潜入捜査し、そこで修道僧たちが悪魔の狂信者だと知る展開はなかなか面白い。
またしても演出なのか、ごまかしているのか知らないが、修道院には電気と水道がないせいでずっと薄暗い感じの映像でした。
この時点で少し鑑賞する気持ちが萎えてしまうが、逆に薄気味悪い修道院や修道僧たちの正体が分かってくると効果的だったと思います。
基本的には暗黒画面の映像は好きではないが、本作に限って陰湿な雰囲気を出すにはちょうど良かったと感じました。
主人公は修道院の中を探っていくが、そこで行方不明となった女性たちの遺体が調理されている事実もまたグロテスクだと思います。
単純に耐性がないとこれだけでも吐き気を催すぐらいであり、本作の不気味さをしっかりと見せてくれていました。
さすがにどのような終着点を目指しているか途中から分かってくるが、ラストで主人公が本当に悪魔の化身になった展開は悪くなかったです。
人類にとっては最悪の結末かもしれないが、劇中で語られている神と悪魔は同列の存在で人間こそが悪という意味ではしっかりとオチがついています。
ただ、全体的にスローテンポすぎて途中で眠気に襲われてしまい、せっかくのラストを盛り上げるには長すぎたと思います。
どっちかと言えば、ラストの強烈なインパクトをもう少し長く見せるべきであり、作品はもっと面白くなったはずです。
しかし、本作は低予算でしかもポーランドというところに少しの珍しさがあって、ラストで人類が滅ぶような映像の描写も良かったです。
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