作品データ
あらすじ
出産して赤ん坊を育てるベスは、ロンドンの夫に面倒をみてもらい、離婚したばかりの友人・ケイトに誘われてクロアチアへ旅行にやって来る。
クロアチアでハメを外すようにケイトから勧められるベスだが、久々に酒を飲んだせいでそのまま酔い潰れてしまう。
翌日、ホテルのベッドで起きたベスは、連絡を絶ってしまったケイトの失踪を探っているうちに自分が知らなかった真実が判明するのだった。
登場人物&出演者
・ベス(演:レイトン・ミースター)
代表作に『デスバーガー』、『デート&ナイト』などがあります。
主人公。赤ん坊を出産して子育てに追われていた。夫のロブが赤ん坊の面倒をみてクロアチア旅行に来た。
ナイトクラブの翌日にケイトが帰らず、クロアチアの警察に失踪と主張するも門前払いとなる。
ゼインの協力で売られたケイトのバッグとスマホを手に入れ、それでロブの浮気を知った。
セバスチャンの盗撮映像からパビッチが犯人と判明し、彼から逃げると高所から突き落とした。
最後は帰国後に離婚したロブが犯人だと分かって、コバックに連絡して彼を逮捕させて解決。
・ゼイン(演:ジアド・バクリ)
代表作に『Blind Sun』、『Screwdriver』などがあります。
クロアチアでタクシードライバーをしている。シリア人で内戦によってクロアチアへ亡命をしている。
ケイトの手配でベスをホテルまで送ると、連絡先を渡してナイトクラブまで連れて行った。
ベスからケイトが帰ってこない事から、エスコートしていた男たちを追い詰めて証拠を入手。
実はアルバニア系の犯罪組織と繋がりがあると疑われ、実際は亡命の協力をしただけと弁明。
最後はケイト殺害の犯人がパビッチだと判明して、疑いが晴れてベスとの再会を約束した。
・ケイト(演:クリスティナ・ウルフ)
代表作に『ヘラクレス/帝国の侵略』、『フューリー』などがあります。
ベスの親友。短期留学中にベスと出会っている。派手な性格で、そのせいで夫と離婚してクロアチアに来ていた。
数カ月ぶりに会ったベスを大歓迎すると、出産の事もあってロブと夜の営みがご無沙汰と知る。
子育てで疲れているようなベスの為、ナイトクラブや自転車でのツアーを計画して楽しむ。
ナイトクラブでエスコートの男二人を部屋に連れ出すが、彼らは盗人でバッグを取られていた。
最後は行方不明になって、川で溺死した状態で発見されると、ベスの犯人探しが始まった。
・ロブ(演:ルーク・ノリス)
代表作に『家族の絆』、『ずっとあなたを待っていた』などがあります。
ベスの夫。クロアチアへケイトと旅行する妻を見送って、生まれたばっかりの赤ん坊の面倒をみていた。
ケイトがナイトクラブの翌日に帰らず、警察も相手にされず、妻からの電話で相談に乗った。
妻の精神が不安定で心配になってクロアチアに来て、ケイトが溺死していると知り落ち込んだ。
仕事の為にロンドンへ帰国するが、ケイトとの浮気がバレて妻と離婚する事になってしまう。
最後はケイトのネックレスの石をベスに見つかり、コバックへの通報で逮捕される事になった。
・セバスチャン(演:アドリアン・ペズディルク)
代表作に『あなたがいるだけで』、『フランケンシュタイン/アダム・ザ・モンスター』などがあります。
ケイトが用意してベスとともに泊まったホテルのオーナー。音楽家でもあって部屋に小さなスタジオを持つ。
新たに来たベスをケイトから紹介されると、危ない目つきで挨拶をして歓迎をしていた。
ケイト殺害を疑われたベスを自分の部屋にある空き部屋に泊めさせ、それなりに協力をした。
実はセキュリティと称して全部屋に隠しカメラを設置して、泊まった客の様子を盗撮していた。
最後は証拠となる映像としてベスにバレて、ケガを負わされるも、逆に訴えられる立場になる。
・パビッチ(演:アマール・ブコヴィッチ)
代表作に『101日』、『The Volcano』などがあります。
クロアチア警察の男性刑事。以前は風紀犯罪課にいたが、娼婦たちに手を出すも脅迫していたという。
内部調査によって事実が明るみになるが、クビにされず観光課へ異動になって対応していた。
ケイトの失踪を真剣に思わず、調査書を作らなかった事が分かってコバックに怒られていた。
セバスチャンがホテルの玄関を録画している映像から、ベスに犯人だと決めつけられてしまう。
最後はベスを逮捕しようと追いかけるが、抵抗した彼女により高所から落ちて死亡した。
・コバック(演:イヴァ・ミハリッチ)
代表作に『101日』、『愛のいる生活』などがあります。
クロアチア警察の女性刑事。パビッチの上司。ケイトが失踪した事件を知ってベスから話しを聞いていた。
パビッチが調査書を出していない事を知って、ベスに謝罪するも彼女の言動を疑っていた。
隠し事をしているベスをケイト殺害の犯人として疑い、パスポートを預かって動きを封じる。
セバスチャンの盗撮映像や他の映像からパビッチが犯人だと分かり、ベスを釈放して謝罪した。
最後はロブがケイトを殺害したとベスから連絡をもらい、すぐにロンドン警察に逮捕をさせた。
感想
[個人的な評価]
本作はサラ・アンダーソンの同名小説を基に実写映画化されています。
この作品はNetflixで独占配信された作品となります。
最近のNetflixにおけるオリジナル映画は両極端になっていて、金をかける作品とかけない作品に分かれてしまっています。
金をかけている作品だとメジャーな役者が出て派手な内容だが、逆に金をかけないと微妙な役者と地味な内容になっています。
本作は後者になっていて、あくまで地味な展開でありながら、主人公以外は全員を怪しい設定にしているところが魅力になっているだろう。
誰を見ても主人公の親友を殺害する可能性を持っていて、最後まで真犯人が判明するまで引き伸ばす構成になっています。
一度は事件解決したと思えば、実は真犯人が違って、それに気づくのは警察ではなく主人公というのはそこまで新鮮とは言えないです。
まず、本作で一番気になったのは主人公を演じるレイトン・ミースターだが、終始に渡って“悲劇のヒロイン”という感じで、ずっと気に入らないタイプでした。
しかも、主人公は“悲劇のヒロイン”であって、プライドもあるせいで一番信用するべき警察を疑って、なぜかタクシードライバーを信用するところも都合が良すぎた。
個人的に主人公の“悲劇のヒロイン”なスタイルが気に食わなかったが、作品としての構成は上手い感じに仕上がっていると思います。
主人公以外を怪しい感じにしてミスリードを誘っているが、最終的に分かりやすい真犯人に落ち着いたところは普通でした。
とにかく、主人公の“悲劇のヒロイン”な感じが気に食わず、それさえなければもっと面白く鑑賞できたはずでした。
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