作品データ
| 公開年月 | 2025/06/20 |
|---|---|
| ジャンル | ホラー |
| 原作 | なし |
| 監督 | ダニー・ボイル |
| 脚本 | アレックス・ガーランド、ダニー・ボイル |
| 製作 | アレックス・ガーランド、ダニー・ボイル |
| 製作国 | イギリス |
| 鑑賞方法 | 購入Blu-ray |
あらすじ
人間を凶暴化させるウイルスが大都会ロンドンで流出し、多くの死者を出した恐怖のパンデミックから28年後。
生き延びる為に海を隔てた小さな孤島に逃れた人々は、見張台を建て、武器を備え、身を潜めて暮らしていた。
そんなある日、島で暮らすジェイミーと、島を一度も出た事がない12歳の息子スパイクは、とある目的の為に本土へ渡るも人間が人間でなくなった世界を見るのだった。
登場人物&出演者

代表作に『A New Breed of Criminal』などがあります。
主人公。ジェイミーとアイラの一人息子。生まれてから島から一度も出た事がなく本土に興味を持っている。
12歳となって初めて父親と本土へ行くと、過酷な現実の中で感染者の対処を学んでいく。
アルファに出会ってギリギリで孤島へ戻ると、ケルソンの事を知って母親を無断で連れ出す。
エリックに助けられた事で生き延びて、道中で感染者の赤ん坊を拾ってケルソン先生と会う。
最後は母親の死を受け入れて赤ん坊を村に置き、本土でカルト集団に会って仲間入りをした。

代表作に『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』、『フリー・ガイ』などがあります。
ジェイミーの妻でスパイクの母親。孤島に暮らしているが、謎の病気によって発作を起こしてパニックになる。
病気を治せるケルソンを求めて本土に来ると、危険だと分かっていて息子に何度も警告した。
道中に感染者の女性から赤ん坊を取り上げると、感染していないとして大事に持ち出した。
襲ってくる感染者を無意識に倒していたが、実は脳に転移した末期ガンだと判明して納得。
最後は自ら望んでモルヒネを打って火葬されると、息子の手で人骨の森の一部となった。

近年の出演作に『クレイヴン・ザ・ハンター』、『ノスフェラトゥ』などがあります。
アイラの夫でスパイクの父親。息子や生存者たちと孤島で暮らしており、妻は認知症を患っていて治療できない。
息子とともに本土へ行くと、感染者の対処の方法や必要な物資調達などをしながら散策する。
道中に感染者のアルファに遭遇し、一度逃げ込んでなんとか孤島までたどり着く事ができた。
若い女性と浮気している現場を息子に見られ、徹底的に嫌われて孤島を出る原因を作った。
最後は息子が置いた赤ん坊と手紙を見て、必死に戻るように海で叫ぶも当然のように届かず。

代表作に『A Part of You』、『The Abyss』などがあります。
NATO所属のスウェーデン人兵士。海軍に入って立入禁止となるイギリス本土をパトロールしていた。
船が座礁して救命ボートで本土にたどり着くと、最初は8人いたが一人だけ生き延びていた。
本土へ来ていたスパイクたちと遭遇して、追い込まれていた二人を助けて一緒に行動する。
自分の常識が通じないスパイクたちと会話し、ケルソン先生の元へ向かうべく同行していた。
最後は感染者の女性から赤ん坊を取り上げるアイラに銃を向け、アルファによって殺された。

近年の出演作に『教皇選挙』、『ザ・メニュー』などがあります。
本土で感染者たちの中で暮らす元医者。以前にジェイミーが見かけており、なぜか死体を燃やしていた。
レイジウイルスに感染しない為、全身にヨードを塗った異様な姿で13年間孤独に生きる。
アルファに追い込まれたスパイクたちをモルヒネの吹き矢で助け、人骨の森を見せていた。
アイラを触診した結果、全員に転移する末期ガンだと診断して助からないとスパイクに話す。
最後はアイラの火葬を経て、赤ん坊をスパイクに託して一人本土に残って森を作り続ける。

代表作に『300〈スリーハンドレッド〉/帝国の進撃』、『マネーモンスター』などがあります。
カルト教団「ジミーズ」のリーダー。感染者を浄化と称して仲間たちと狩る。生存者からも恐れられている。
レイジウイルスがイギリスに広がる時に子供で、運よく一人だけ生き残る事となった。
その後、28年間も本土で生き延びていて、仲間を作って感染者たちを容赦なく倒していた。
最後は追い詰められたスパイクを見つけて、弓の腕前を認めて仲間の一人として迎えた。
感想
[個人的な評価]
本作は『28日後…』から始まったシリーズの3作目となります。
この作品は前作『28週後…』から18年ぶりの続編となっています。
何度も噂が流れていたシリーズの3作目がついに作られ、ようやく待ちに待った作品を鑑賞する事になった。
あらゆる予測がされた3作目だったが、シリーズの続編というよりスピンオフと言った方がいい内容となっている。
元々は低予算で作られた感染系ホラー映画であるが、2作目で大きく間違った方向性となってしまった。
まだ1作目の時代では走るゾンビのような先駆けだったが、本作は現代において独自性を必死に出そうとしているのが伝わった。
監督のダニー・ボイルと脚本のアレックス・ガーランドは人間ドラマに比重を置くが、1作目と比べると格段に落ちてしまう。
1作目では父親の存在が主人公に大きな影響を与え、2作目では父親の暴走、そして3作目でも同じく裏切る事になる。
途中から父親の存在が消えてしまうが、それは主人公の少年を成長させる為にご都合的な展開になってしまった。
どうしても12歳の少年を主人公にしてしまうと、物語全体の緊張感が削がれる部分もあるからご都合主義になっている感じがした。
何より1作目のような緊張感がなく、母親を頼る少年のファンタジーな物語があまりにも求めていたモノと違った。
感染者にも3種類登場して、這うように動くスローロー、足が速い俊足、足が速く知性を持ち集団を束ねるアルファと出ている。
これに関しては必要な分類とは言えず、単純にアルファという個体を強調したかっただけにしか思えなかった。
それと感染者が子供を生む上に感染していない設定も、個人的にあまり面白いとは感じられかったです。
1作目が見せたゾンビ映画の類似である感染系ホラー映画の疾走感がなく、人間ドラマに振り切ったので4作目はないだろうと思う。

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