【回転】RE-3405

スポンサーリンク
洋画

作品データ

公開年月 1961/11/24
ジャンル ホラー
原作 ヘンリー・ジェイムズ 『ねじの回転』
監督 ジャック・クレイトン
脚本 ウィリアム・アーチボルド、トルーマン・カポーティ
製作 ジャック・クレイトン
製作国 イギリス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ミス・ギデンスは家庭教師として田舎町を訪れ、ブライハウスという古い屋敷に向かう。
その屋敷にはマイルスとフローラの幼い兄妹が長い間、メイドのグロース夫人に面倒をみられながら暮らしていた。
屋敷で暮らしていたギデンスは怪現象に襲われ、謎を突き止める為にブライハウスを調べているうちに前任者のミス・ジェスルの悲劇を知るのだった。

登場人物&出演者

ミス・ギデンス(演:デボラ・カー)

代表作に『黒水仙』、『王様と私』などがあります。

主人公。年増の家庭教師。マイルスとフローラの叔父から話しを聞いてブライの田舎まで行く。

当初は自信がなくて不安を持っていたが、実際に屋敷へやって来るとすべて吹き飛んだ。
フローラと仲良くしていたが、帰ってきたマイルスの大人びいた雰囲気になぜか惹かれる。
兄妹に亡くなった従者と前任者が取り憑いていると信じて、なんとか助けようと必死になる。
最後はマイルスから従者を追い払うが、結果的に彼は死んでしまい悲しみに暮れていた。

マイルス(演:マーチン・ステファンズ)

代表作に『不敵な爪』、『未知空間の恐怖/光る眼』などがあります。

ブライの屋敷に住んでいた兄妹の兄。寄宿学校にいたが、行いが悪く退学処分となって戻った。

ギデンスに対して大人びいたような発言をして、何かと彼女の気を引こうと行動していた。
次第にギデンスから従者に取り憑かれていると思われ、尋問を受けていたがはぐらかした。
ギデンスから従者との決別をするべきと迫られ、彼女から逃げ出すも結局は捕まった。
最後はギデンスと二人っきりとなり、従者の魂を取り除かれるもそのまま死んでしまう。

フローラ(演:パメラ・フランクリン)

代表作に『ミス・ブロディの青春』、『ヘルハウス』などがあります。

ブライの屋敷に住んでいる兄妹の妹。学校に通っておらず、広い屋敷でいつも遊んでいる。

湖で遊ぶのがお気に入りで、カメを飼っていてやって来たギデンスに自慢をしていた。
前任者からオルゴールをもらい、流れる音楽を覚えて自然と鼻歌をするも意識はしていない。
淫らな行為をした前任者に取り憑かれていると言われ、ギデンスに思い出させて発狂した。
最後はマイルスから従者を追い払う為、グロース夫人とロンドンへ行くように言われた。

グロース(演:メグス・ジェンキンス)

代表作に『無分別』、『ミス・マープル/最も卑劣な殺人』などがあります。

ブライの屋敷に雇われているメイドの一人。大きな屋敷がほとんど空き部屋で掃除が大変と嘆く。

新しく家庭教師としてやって来たギデンスを温かく出迎え、彼女を褒めちぎっていた。
マイルスが退学処分となってギデンスから手紙を見せられるが、実は読み書きができず。
過去に屋敷で起きた従者と前任者の淫らな行為を知っていて、ギデンスに仕方なく話した。
最後はマイルスから従者を取り除く為、フローラや他の使用人たちとロンドンへ行った。

ブライ卿(演:マイケル・レッドグレイヴ)

代表作に『Mourning Becomes Electra』、『The Browning Version』などがあります。

田舎に屋敷を持つ大富豪。遺児となったマイルスとフローラを引き取って屋敷に住まわせている。

仕事の関係で外国へ行く事が多く、子供たちの面倒をみていられるほどの余裕がない。
前任者が亡くなってしまい、メイドたちだけでは手いっぱいだと分かって家庭教師を募集した。
最後は応募したギデンスが信頼できると分かり、彼女を説得して家庭教師に採用した。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はヘンリー・ジェイムズの小説『ねじの回転』が原作となっています。
こちらの作品はホラー映画好きが選出した「オールタイムホラー映画ベスト100」で73位にランクインしていました。
当然ながら初めて聞いたタイトルだったので、いずれ鑑賞しようと思ったが、今回がその機会となりました。
作品として1961年の非常に古い映画となっていて、カラー映画がすでにある中で敢えてのモノクロ映画になっています。
いわゆるゴシックホラー系の作品だが、直接的な描写よりも心理描写に比重を置いています。
作品としてはそこまで派手な演出はないが、一度鑑賞してから改めて内容を考えると、その怖さが伝わるようなタイプだと感じました。
主要人物は片手で数えられるぐらいで物語の起伏も大きくないが、主人公の視点で進んでいく物語の歪みが分かると真意が分かってきます。
特に後半になってくると、主人公の推理が暴走していき、周囲の人間が彼女の迫力に圧倒されている展開もまた本作の魅力だろう。
正直言って、一度鑑賞しただけでは面白いとは思えなかったが、視点を初心者から上級者に変えると本作の面白さが分かる。
特に当時の世の中について知識があれば、本作がどういう背景で作られたのか分かるし、より主人公の行動が明確に理解できると思います。
さすがに60年前の作品なので覚悟を持って鑑賞しないといけないが、現代におけるホラーに影響を与えた一本と言えるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました