ハリウッドは撮影地として理想的で多くの映画関係者が集まってきた土地という。
当時仕切っていた大手会社が消滅した事で、関係者たちが次々とハリウッドに移りました。
世界中から多くの役者が集まる中、スウェーデンではアメリカ製作の番組が多い影響でイギリス映画ではなく、アメリカ英語を話す人が多い。
その為、ヨーロッパ諸国の中でも多くのハリウッドスターを輩出しています。
今回はハリウッドで活躍しているスウェーデン出身の俳優・女優をそれぞれ5人紹介します。
ワタシは2009年5月25日から『脳内ミニシアター改』というブログで映画のレビューを書き続け、現在は2000本近い数を書き溜めています
更新日：2022/05/04
スウェーデンの映画事情
スウェーデンの映画は1912年に『Svenska Biografteatern』が設立され、その多くの作品は第一次世界大戦当時にドイツ映画界に大きな影響を与えています。
1920年代の半ばでは、スウェーデンを代表する大女優のグレタ・ガルボがアメリカに移り、ハリウッドにスウェーデン映画の影響を与えるが、当時に本国スウェーデンの映画産業は落ち込んでしまう。
第二次世界大戦後、映画史にも名前を残すイングマール・ベルイマンが頭角を現し、何度かアカデミー賞の外国語映画賞などにノミネートされています。
その後、イングマール・ベルイマンを加えたスウェーデンの三大巨匠としてボー・ヴィーデルベリとヤン・トロエルの活躍でスウェーデン映画を盛り上げました。
近年ではロイ・アンダーソンが手がけた1969年の『純愛日記』が「ベルリン国際映画祭」で4つの映画賞を受賞し、1987年にはラッセ・ハルストレムの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』がアカデミー賞にて監督賞と脚色賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞では外国語映画賞を受賞した。
スウェーデン出身の俳優・女優の活躍
近年までスウェーデン出身の役者たちはあまり注目されていない。
やはり、アメリカから遠く離れている国だが、流暢なアメリカ英語を話せるスウェーデン人にとって決してハードルは高くありません。
では、早速とハリウッドで活躍しているスウェーデン出身のスターたちを紹介します。
ステラン・スカルスガルド
| 本名 | John Stellan Skarsgård |
| 生年月日 | 1951年6月13日（70歳） |
| 出生地 | ヴェストラ・イェータランド県ヨーテボリ |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 俳優 |
| 活動期間 | 1968年～ |
1968年にテレビのミニシリーズ『Bombi Bitt och jag』で俳優デビューし、その後は『ストックホルム王立劇場』で舞台俳優として数々の舞台に出演しています。
1998年に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』や『アミスタッド』でアメリカで知られるようになり、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』で世界的に有名となる。
近年では『マイティ・ソー』での更に知名度を上げているが、なんと言ってもアレクサンダー、グスタフ、ビル、ヴァルターの息子たちが俳優として活躍しているイメージも強い。
2004年に公開された『キング・アーサー』で初めて見た時の鋭い目つきが記憶の残っている
ピーター・ストーメア
| 本名 | Peter Ingvar Rolf Storm |
| 生年月日 | 1953年8月27日（68歳） |
| 出生地 | エレブルー県クムラ |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 俳優、ミュージシャン、劇作家、演出家 |
| 活動期間 | 1978年～ |
シェイクスピア俳優として『ストックホルム王立劇場』に所属し、あのイングマール・ベルイマンが演出した多くの舞台に出演しています。
日本の東京グローブ座で公演された舞台では演出家として活躍し、実は日本語もマスターしている。
1998年にロシア人の設定で『アルマゲドン』に出演し、それ以降は怪しい容貌から悪役が多い。
2008年に広島出身の日本人女性と再婚し、生まれた娘とロサンゼルスに暮らしています。
個人的にはキアヌ・リーヴス主演の『コンスタンティン』のサタン役が強烈でした
ドルフ・ラングレン
| 本名 | Hans Lundgren |
| 生年月日 | 1957年11月3月（64歳） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 俳優、空手家 |
| 活動期間 | 1978年～ |
スウェーデン王立工科大学在学中に極真会館スウェーデン支部で空手道を学び、初の世界大会でスウェーデン代表として出場して茶帯ながら3回戦まで進出している。
その後、アメリカでモデルの仕事を経て、1985年公開の『007/美しき獣たち』で映画デビュー。
同年には『ロッキー4/炎の友情』でのドラゴ役で世界的に有名となり、アクションスターの一人として数多くの作品に出演しています。
多くの人が肉体派と思われるが、実は相当頭がいいアクションスターのギャップが面白い
ミカエル・ニクヴィスト
| 本名 | Rolf Åke Mikael Nyqvist |
| 生年月日 | 1960年11月8日（56歳没） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 俳優、脚本家 |
| 活動期間 | 1987年～2017年 |
17歳の時に交換留学生としてアメリカで過ごし、当時はバレエ学校に在籍していたが、その後は演劇学校に編入して演技の道に進んでいる。
1987年に公開された映画『Jim och piraterna Blom』で俳優デビューし、2000年に公開された映画『エヴァとステファンとすてきな家族』で国際的な評価を受けました。
2009年に大ヒットした小説『ミレニアム』のスウェーデン版実写映画三部作に出演したが、2017年6月27日に肺がんで亡くなっています。
あまり名前が知られていないが、『ジョン・ウィック』でのラストボスは記憶に残る
ジョエル・キナマン
| 本名 | Joel Kinnaman |
| 生年月日 | 1979年11月25日（42歳） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | スウェーデン、アメリカ |
| 職業 | 俳優 |
| 活動期間 | 2002年～ |
2002年から演技を始めると、2010年に主演した『イージーマネー』が高評価を受けてゴールデン・ビートル賞で助演男優賞にノミネートされました。
2010年に公開された『ダーケストアワー/消滅』で世界進出を果たし、アメリカのテレビドラマシリーズ『THE KILLING/闇に眠る美少女』で活躍しました。
その後、リメイク版『ロボコップ』の主演、アメコミ映画『スーサイド・スクワッド』での出演が話題となりました。
『ロボコップ』が微妙だったが、『スーサイド・スクワッド』では存在感がありました
ノオミ・ラパス
| 本名 | Noomi Norén |
| 生年月日 | 1979年12月28日（42歳） |
| 出生地 | イェヴレボリ県フーディックスヴァル |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 女優 |
| 活動期間 | 1996年～ |
幼少期はストックホルム県や南アイスランド地方で過ごし、7歳の時にアイスランド映画『I skugga hrafnsins』で端役として主演して演技への道を進む。
1996年にテレビシリーズ『Tre Kronor』で女優デビューし、2007年公開の『Daisy Diamond』で注目を集め、2009年から公開された『ドラゴン・タトゥーの女』三部作で世界的に知られる。
そして、リドリー・スコット監督の『プロメテウス』の主人公として知名度を上げました。
『プロメテウス』では強い女性として登場し、多くの人を驚かせるタフネスをみせた
マリン・アッカーマン
| 本名 | Malin Maria Åkerman |
| 生年月日 | 1978年5月12日（43歳） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | カナダ |
| 職業 | 女優、プロデューサー、ファッションモデル |
| 活動期間 | 1997年～ |
スウェーデンで生まれていますが、2歳の時にカナダのトロントに移住し、両親が離婚して父親はスウェーデンに帰国して母親とともに残っています。
17歳の時にフォード・モデルズからテレビコマーシャルに出演し、2011年から女優を目指す為にカナダからアメリカへ活動拠点を移しています。
バンド『The Petalstones』のボーカルとして活躍していた事があります。
なんと言っても、『ウォッチメン』でのシルク・スペクターⅡの役が印象に残っている
レベッカ・ファーガソン
| 本名 | Rebecca Louisa Ferguson Sundström |
| 生年月日 | 1983年10月19日（38歳） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 女優 |
| 活動期間 | 1999年～ |
1999年にテレビドラマシリーズ『Nya tider』で女優デビューし、2004年公開の『ポゼッション』で映画デビューをしています。
2013年のテレビドラマシリーズ『The White Queen』ではゴールデングローブ賞のミニシリーズ・テレビ映画演技賞の主演女優賞にノミネートされています。
2015年の『ミッション：インポッシブル/ローグ・ネイション』や『メン・イン・ブラック/インターナショナル』でも注目されました。
『ミッション：インポッシブル』の7と8作目の出演も決まっているようです
ヘレナ・マットソン
| 本名 | Helena Christina Mattsson |
| 生年月日 | 1984年3月30日（37歳） |
| 出生地 | ストックホルム県ストックホルム |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 女優 |
| 活動期間 | 2005年～ |
ストックホルムで生まれ育ち、地元のキャバレーで『Wild Side Story』などの舞台を踏んだ後、イギリスのロンドンで演劇学校に通っていた。
19歳の時にアメリカのハリウッドに渡ると、2006年にロックバンドのプライマル・スクリームの「Country Girl』のミュージック・ビデオに出演しました。
2007年に『スピーシーズ4/新種覚醒』に主演し、以降はテレビドラマシリーズや『サロゲート』や『沈黙の粛清』などに出演しています。
やはり、主演した『スピーシーズ4/新種覚醒』のセクシーな役が印象に残ります
アリシア・ヴィキャンデル
| 本名 | Alicia Amanda Vikander |
| 生年月日 | 1988年10月3日（33歳） |
| 出生地 | ヴェストラ・イェータランド県ヨーテボリ |
| 国籍 | スウェーデン |
| 職業 | 女優 |
| 活動期間 | 2002年～ |
9歳からスウェーデン王立バレエ学校で特訓を受けていて、15歳にはプリンシパルダンサーを目指してストックホルムに移って多くのミュージカルに出演しました。
16歳の時にテレビシリーズへの出演するべく学校を離れ、ケガした事でバレエの道を諦めて演劇学校のオーディションを受けるも2回も落選するも、その後も女優への夢を追い続けた。
2008年のテレビドラマシリーズ『Andra Avenyn』で人気を博し、2015年公開の『リリーのすべて』で世界的に注目され、2018年には『トゥームレイダー/ファースト・ミッション』で主演を務めた。
これからの世界的な期待されるスウェーデンの若手女優として注目するべし
まとめ
スウェーデン出身の俳優や女優の強みは、小さい頃からアメリカの番組をみてアメリカ映画を習得している点だろうと思います。
カナダやオーストラリアと同じように言葉の壁を感じさせず、スウェーデンでは舞台やバレエといった学校も充実しているおかげで演技も世界に通じる訓練を積んでいる。
今後はスウェーデン出身の俳優や女優が増えていくだろうし、それに触発した北欧の国々も追随してくると予想もできる。
今後もスウェーデン出身の俳優や女優たちの活躍に注目してほしいです。
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