【杏林医院】VD-523

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作品データ

公開年月 2020/12/31
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ブロディ・チュー
脚本 ブロディ・チュー
製作 ブロディ・チュー
製作国 台湾
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

台南にある廃墟と化した「杏林医院」では幽霊が出るという噂が流れていた。
アーホンと道士である父親が廃病院で行う「霊界ツアー」に亡くなった大切な人に会いたいシャオリンとミャオルーが参加する。
シャオリンは夫、ミャオルーは姉に会おうと危険を承知していたが、そこに廃病院を支配する悪霊が姿を現すのだった。

登場人物&出演者

アーホン(演:オースティン・リン)

代表作に『オーバー・エベレスト/陰謀の氷壁』、『ナイト・オブ・シャドー/魔法拳』などがあります。

主人公。父親が杏林医院で開催する「霊界ツアー」の手伝いをする。本来は台北に行こうとしている。

父親から道士の修行を課せられるも継ぐ気持ちはなく、台北で新たな職探しをしようとしている。
末期ガンの父親を心配しながらも、道士では食っていけないと悟っていて違う仕事を希望する。
杏林医院にいる悪霊が父親に取り憑き、強大な力に制御できないとしてシャオリンを説得した。
最後は悪霊に心臓を奪われるが、霊油で助けるも、すでに杏林医院の霊界に囚われていた。

道士(演:タイ・ボー)

代表作に『プロジェクトA』シリーズ、『Z108地区/ゾンビ包囲網』などがあります。

代々として霊を相手にする道士。杏林医院で「霊界ツアー」を開催する。末期ガンで霊がよく見える。

今回の霊界ツアーに反対していた息子の気持ちを理解するが、自分のやるべき事だと話していた。
末期ガンで霊より鮮明に見えると参加者に説明し、彼女たちが会いたい相手を病院内で探す。
落とした陰水のせいで悪霊を呼び出してしまい、陰の気を持っていたせいで取り憑かれてしまう。
最後は手術をされて出血し、息子と合流するも謝って、台北に行く事を許して絶命をした。

スー・シャオリン(演:ジエン・マンシュー)

代表作に『菜鳥/Maverick』、『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』などがあります。

杏林医院で開催される「霊界ツアー」の参加者。病院で亡くなった夫にどうしても会いたいという。

財産をすべて渡してもいいという覚悟を持ち、今夜中に夫に会いたいと道士たちを説得していた。
夫が亡くなった手術台で霊の世界に入るが、なかなか会う事ができずミャオルーに振り回される。
過去にトリップして悪霊となった母親に出会い、息子を亡くした彼女に焼身自殺を勧めていた。
最後は手術台で夫に会う為に手首を切り、ようやく再会するも杏林医院に魂を囚われてしまう。

モン・ミャオルー(演:ユーニス・リン)

代表作に『Rhythm of the Rain』などがあります。

杏林医院で開催される「霊界ツアー」の参加者。病院で看護師として働いていた姉に会いたい。

姉は極度の心労で病院の窓から飛び降り自殺を遂げて、道士を通じて会いたいと主張していた。
なかなか再会できない事に苛立ちが募り、道士から陰水を使ってようやく姉の過去に遭遇する。
シャオリンが裁判で姉を訴えたせいで自殺したと責めて、アーホンたちと別行動を取った。
最後は姉に再会するが、一緒にいる為に飛び降り自殺をさせ、杏林医院に魂が囚われてしまう。

モン・ミャオティン(演:ジャクリーン・チュー)

代表作に『ラスト,コーション』、『甘い殺意』があります。

杏林医院で看護師をしていた女性。シャオリンの夫や心臓の手術をした母親と接していた。

シャオリンの夫が心臓手術の失敗で亡くなってしまい、訴えられる事で多大な心労を負っていた。
心臓手術をした息子の母親が悪霊と化し、その幻影に悩まされた結果、自殺を遂げてしまう。
妹のミャオルーが会う為に来ると、陰水を目に与えられた彼女と再会を果たす事ができた。
最後は生きているミャオルーといつまでも一緒だと話すと、そのまま彼女を自殺に追い込んだ。

母親/悪霊(演:ハン・シャオレイ)

代表作に『Forgotten』などがあります。

杏林医院で心臓の手術をした息子を見守っていた。他の病院では治せないと言われていたという。

無事に手術が成功して、看護師のミャオティンから息子が普通に戻れると言われて安心していた。
息子の容態が急変して死亡すると、その現実に耐えられず女子トイレで焼身自殺を遂げていた。
杏林医院に棲み着く悪霊に変異して、やって来た生きている人間から心臓を奪い取ろうとする。
最後はアーホンの心臓を抜き取るも霊油を浴びて消えるが、存在は消えずに次の獲物を待つ。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は台湾の南部にある台南市に実在する廃病院を題材にしています。
ホラー映画というジャンルは好きな人はとことん好きだが、ダメな人はとことんダメです。
しかし、ホラー映画は一定の需要があって多く作られていますが、近年では東南アジアを中心に盛り上がっていると感じています。
ホラー映画というのは低予算でも作れるし、各国や地域での怖い話などをベースにした独自性の高い作品が多くあります。
そんな本作は台湾ホラーとなりますが、以前に『呪われた橋』という作品を鑑賞していて、どのようなモノか多少は分かっています。
本作は実際にある廃病院での話がベースになっているが、台湾ホラーらしくジメジメした中に驚かせる演出が目立っていました。
最初はジャパニーズ・ホラーのような湿度ある怖さから始まり、その真意にはアメリカン・ホラーのインパクトを出すのが台湾ホラーだと思います。
本作もそのようにやっていましたが、低予算だったせいかCGの方は今ひとつの出来でした。
物語はオリジナルと思いますが、ちょっとばかり構成の方が時系列として良くないと感じました。
あとからの思いつきとしか考えられないほど、ラストの方に色々と詰め込んで整合性を取ろうとした印象を持ちました。
途中でなぜか過去にタイムスリップしてしまい、ホラー映画である事を放棄してしまったところに首を傾げるしかなかった。
やはり、物語は主人公たちが足を踏み入れた時間軸だけでやるべきで、過去に戻るとテンポが大きく損なわれてしまう。
どうしても悪霊の説明をしたかっただろうが、それがストーリーの本筋とはあまり関係なかったような感じでした。
ハウス系ホラー映画を期待していましたが、途中のタイムスリップで台無しになってしまったのは非常に残念だった。

コメント

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