【変な家】VD-1084

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作品データ

公開年月 2024/03/15
ジャンル ホラー
原作 雨穴 『変な家』
監督 石川淳一
脚本 丑尾健太郎
製作 遠藤学、西野智也、ほか
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

オカルト専門の動画クリエイター・雨宮はマネージャーから購入予定の一軒家について、間取りに不可解な点があるとして相談を受ける。
そこで雨宮は自身のオカルトネタの提供者である愛好家の設計士・栗原に意見を求めると、次々と浮かび上がる違和感から仮説を導き出す。
そんな中、その家の近くで死体遺棄事件が発生し、関連性を疑う雨宮は動画として投稿し、心当たりがある宮江柚希から連絡が来るのだった。

登場人物&出演者

雨男/雨宮トオル(演:間宮祥太朗)

近年の出演作に『ババンババンバンバンパイア』、『アンダーニンジャ』などがあります。

主人公。オカルト専門の動画クリエイター。最近は再生数が落ちているせいで、マネージャーから圧力を受ける。

マネージャーが一軒家の購入を考えており、変な家という事で動画を投稿してバズった。
調べるうちに何者かに襲われ、柚希が本当の事を話すと彼女の姉を探すべく栗原と探す事に。
片淵本家に行くと左手儀式について聞いたが、そのまま使って生贄にされようとしていた。
最後は慶太のおかげで脱出して解決すると、栗原とアパートに何かいると知って戦慄した。

栗原文宣(演:佐藤二朗)

近年の出演作に『時には懺悔を』、『名無し』などがあります。

設計士。雨宮とは知り合いで何かと相談を受けている。大の甘党でパフェをグチャグチャにして食べる。

ボロアパートに住んでいて設計図に囲まれる中、変な家について殺人代行の場所と推測する。
柚希の登場で深入りする雨宮に忠告するが、結局は助ける形で喜江から左手儀式を聞いた。
遅れて片淵本家にやって来るが、雨宮たちと一緒に捕まって足を負傷するも脱出を果たした。
最後は雨宮にお土産を持ってくるが、アパートに何かいるとして二人で調べる事になる。

宮江柚希/片淵柚希(演:川栄李奈)

近年の出演作に『ディア・ファミリー』、『地獄の花園』などがあります。

変な家で主人を殺された可能性を示唆する女性。雨宮の動画から心当たりがあるとして接触してきた。

実は偽名で失踪した姉を探す為に接触して、事情を話して雨宮とともに調査をしていく事に。
本家に問題があるとして手がかりを探し、雨宮や栗原と一緒に調べるべく向かう事になる。
姉たちと再会を果たすと、左手儀式について聞かされると雨宮たちと一緒に捕まってしまう。
最後は無事に脱出を果たして家族を取り戻すが、母親と姉が左手儀式の話を聞いて戦慄する。

片淵綾乃(演:瀧本美織)

代表作に『貞子3D2』、『HOKUSAI』などがあります。

柚希の姉。父親が亡くなった事で突然として何も言わず家から出てしまい、家族と音信不通となっていた。

数年後に妹の柚希と連絡を取って、家族ができたと見せるも何かに怯えてメモを渡していた。
その後、片淵本家を訪れた雨宮と柚希たちの前に出てくるが、すでに洗脳されていた。
実は左手儀式を継続するという条件で引っ越したが、結局はできずに子供を隠し続けていた。
最後は慶太が暴れた事で逃されて解放されるが、母親と左手儀式について相談をしていた。

片淵慶太(演:長田成哉)

代表作に『新聞記者』、『総理の夫』などがあります。

綾乃の夫。高校生時代にイジメを受けていたが、なぜか綾乃に優しく接してもらって結婚を約束する。

左手儀式について聞かされるが、結婚の意志を変える事なく本家に挨拶して従うと誓った。
儀式を行う赤ん坊を自分たちの子供のように育て、埼玉へ引っ越して隠すようにした。
数年後に柚希の前に出るも本家に呼び出され、洗脳された状態で本当の子供を奪われていた。
最後は妻や子供たちを逃す為に抵抗して、清次と戦うも焼け落ちた家から見つからなかった。

松岡喜江(演:斉藤由貴)

代表作に『記憶にございません』、『最初の晩餐』などがあります。

柚希の母親。以前は普通の家庭であったが、夫が死亡した事で長女が家を出てしまい家族が崩壊する。

詳しい事情を柚希に話さないままとなり、結局は家から出ていかれて一人暮らしをしている。
普段はボランティアとしてホームレスに食事を提供するが、本家については黙っていた。
実は雨宮を襲った犯人で止めようとしたが、結局は栗原に正体がバレて左手儀式を話した。
最後はタイミング良く雨宮たちを助け、長女が戻ると左手儀式をなんとかすると話していた。

森垣清次(演:高嶋政伸)

代表作に『Demon City/鬼ゴロシ』、『ボクたちはみんな大人になれなかった』などがあります。

片淵本家の一人で柚希や綾乃の親戚。過去に柚希の父親が亡くなると、監視するように家へ来ていた。

雨宮と柚希が片淵本家にやって来ると、当主たちと出迎えるように軽く挨拶をしていた。
左手の儀式について雨宮たちが解き明かすと、背後からショットガンで襲って倒していた。
慶太が綾乃たちを逃す為に暴れ出すと、それを止めるようとして逃げしてしまう事に。
最後は金の為に手伝っていたと告白して、当主に倒されると左手を奪われて儀式に使われた。

片淵重治(演:石坂浩二)

近年の出演作に『海の沈黙』、『ゾッキ』などがあります。

綾乃と柚希の祖父。片淵家本家の当主。一族は明治時代では財を成して村において名家として知られていた。

その時に当時の当主が妾を妊娠させたせいで、本妻が流産させて恨みを買われる事になる。
左手儀式を行う事で呪いを解こうとして、親類である村人たちにも強制させていた。
柚希たちがやって来ると、なぜか雨宮の左手を儀式に使おうとして指示を出すも失敗する。
最後は裏切りを示した清次を斧で倒して、左手を奪って儀式をするも焼ける家で死亡した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は雨穴によるウェブメディア記事やYouTube動画を実写映画化した作品となります。
この作品は『エイプリルフールズ』や『赤羽骨子のボディガード』で知られる石川淳一が監督を務めています。
YouTubeの動画などもあったようだが、残念ながらまったく知らなかったので機会があれば見たいと思います。
まず、本作は序盤はサスペンスやミステリーの様相で、後半からホラーや呪いなどの展開となっています。
最近ではYouTuberを題材にしたホラー映画が増えているが、これは時代という事を考えて当然と言えるだろう。
ただし、どれも残念ながらそこまで面白いワケじゃなく、結局はYouTubeの動画で十分のレベルと言えます。
そんな本作も元々は動画から実写映画化されたが、基本的にこのパターンになると面白さがなぜか失われてしまう。
もちろん、本作も中盤までの謎解きの展開は良かったのに、なぜか終盤にかけて急激に陳腐な内容になってしまいました。
日本に限らず海外でも辺鄙な田舎村での因習はホラーの題材に使いやすいが、本作もまた安易にそれをやってしまった。
せっかく序盤からちょっと違うような雰囲気を持たせたのに、終盤では雑すぎる王道になってしまってもったいないと感じました。
人が恐いというパターンは使い古されているし、だからと言って呪いの類にするとファンタジーになってしまう。
結果的に本作はどちらの要素を中途半端に使ってしまい、自ずと終盤の内容やオチが中途半端になりました。
もっと斬新なアイデアをぶち込むならいいけど、きっちり着地しようとして守りに入ったのが失敗だと感じました。
どうせやるならば、思い切った展開にしてもいいと思いましたし、失敗したとしてインパクトは確実に残ると思います。
そこら辺が今のジャパニーズ・ホラーの限界であり、終わってしまっていると言える典型的な例とも言えます。

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