作品データ
公開年月 | 1986/06/20 |
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ジャンル | ホラー/コメディ |
原作 | 『霊幻道士』(モチーフ) |
監督 | チャオ・ツォンシン |
脚本 | ヤオ・チンカン、ユ・ヒロエ |
製作 | リン・ヘーピン |
製作国 | 台湾 |
鑑賞方法 | 動画配信サービス |
あらすじ
大道芸人の親方と旅回りするチビクロ、スイカ頭、デッパ、チビトラの孤児4人組は、ある晩にキョンシー隊に出会う。
親方がキョンシーに影を踏まれたせいで不幸となり、街に到着すると劇場との契約を破棄され、挙げ句は子供の虐待として逮捕されてしまう。
その一方、街の有名な道士である金おじいさんと、孫娘のテンテンは住民たちの問題を解決している中、行く宛のなかった孤児4人組を預かる事になるのだった。
登場人物&出演者

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『着信アリ2』などがあります。
金おじいさんの孫娘。恵まれた血筋を持っていて、それ以上に金おじいさんからの法術の訓練を受けている。
街の住民から呼び出されると、金おじいさんをサポートして的確な意見を述べていた。
孤児4人組の面倒を見る事になって、親方と話せるとして術を施すも失敗してしまう。
親方がキョンシーになって倒す為に準備をして、金おじいさんのサポートをしていた。
最後はキョンシー親方を倒すと、故郷へ埋めに行く孤児4人組との別れに悲しんでいた。

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『ジョイ・ウォンの緑の大地』などがあります。
テンテンの祖父で優秀な道士。街の住民から頼られる存在であるが、その日の運勢で行動を制限される。
テンテンを育て上げて法術も教え込み、住民たちの相談には同行させて意見を求めている。
親方が逮捕されて孤児4人組を預かる事になるが、子供と話せない運勢で鏡越しで会話。
テンテンが術を失敗して4人が特別霊魂になり、すぐに対処して彼らに説明をしていた。
最後はキョンシー親方を倒す為に術を施し、孤児4人組を特別霊魂にして倒させていた。

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『新七龍珠』などがあります。
孤児4人組の一人。4人の中で一番体が小さい。率先してイタズラを仕掛ける為にリーダー的な立場にある。
大道芸では小さな体を使ったアクロバティックな動きをして、観客たちを引きつけている。
街でキョンシーを連れた道士を見つけ、一体を下水道に落とすイタズラを提案していた。
親方が死んで会話しようとして、特別霊魂になるとみんなでキョンシーを一緒に弄んだ。
最後は凶暴化したキョンシー親方に特別霊魂となり、力を合わせてなんとか倒していった。

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『The 12 Animals』などがあります。
孤児4人組の一人。4人の中で一番太っていてメガネをかけている。麻雀ができず料理を担当している。
大道芸では頭にブロックを乗せて、親方に割って見せるという石頭の持ち主でもある。
デブ署長の事をずっとデブと言っていて、彼の誘導尋問にまんまと乗せられてしまう。
親方が死んで会話しようとして、特別霊魂になるとみんなでキョンシーを一緒に弄んだ。
最後は凶暴化したキョンシー親方に特別霊魂となり、力を合わせてなんとか倒していった。

本作が長編映画デビュー作となります。
孤児4人組の一人。4人の中で一番背が高い。前歯2本が異常に長く、常に口が半開きのような状態にある。
大道芸では剣を使う芸を見せていき、チビトラと連携して呑み込むような動きをしていく。
テンテンを一輪車で追いかけると、花束を渡そうとした青年からそのまま奪い去った。
親方が死んで会話しようとして、特別霊魂になるとみんなでキョンシーを一緒に弄んだ。
最後は凶暴化したキョンシー親方に特別霊魂となり、力を合わせてなんとか倒していった。

代表作に『幽幻道士』シリーズなどがあります。
孤児4人組の一人。4人の中で二番目に背が高い。大道芸では剣を呑み込む役で、親方から厳しい訓練を受けた。
麻雀ができてチビクロとデッパで親方と勝負して、いつも勝っていたが結局は叩かされる。
街で一輪車でテンテンを追っていき、劇場の話しがなくなるも入りたいと言って叩かれる。
親方が死んで会話しようとして、特別霊魂になるとみんなでキョンシーを一緒に弄んだ。
最後は凶暴化したキョンシー親方に特別霊魂となり、力を合わせてなんとか倒していった。

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『新七龍珠』などがあります。
孤児4人組を引き取って旅回りをしている大道芸人の親方。カンフーの達人だが、ギャング好きで弱い。
街に向かう道中に野営しているところにキョンシー隊が来て、影を踏まれて不幸となる。
契約していた劇場のオーナーから一方的に破棄され、子供の虐待として逮捕されてしまう。
留置所に侵入したキョンシーに噛み殺され、キョンシーとなって子供たちを襲っていった。
最後は特別霊魂となった孤児たちに倒されるが、ベビーキョンシーとどこかへ去っていく。

代表作に『幽幻道士』シリーズ、『新七龍珠』などがあります。
街の警察署長および保安隊長。劇場のオーナーに親方が子供たちを虐待しているとして逮捕させていた。
警察署に連れ出された親方に対して、一方的な暴力を振るって罪を認めさせようとした。
孤児4人組が来ると、誘導尋問させて親方の罪を無理やり認めさせ留置所に収容させた。
キョンシーが入り込むも最初は気付かず、襲われてからようやく危険だと気付いていた。
最後は親方が自分を助ける為に犠牲となった事を知り、感謝するバッチを涙ながら渡した。

代表作に『Love Is Grown with Flower』などがあります。
子供のキョンシー。神出鬼没で父親を探している。普通に会話ができて、勝手に御札を剥がしてしまう。
道士がキョンシーたちを連れて行く時に現れ、家に帰ろうとして連れ出そうとしていた。
孤児4人組により一体のキョンシーがはぐれ、遊んでいるところに現れ連れ出そうとした。
邪魔されたキョンシーの機嫌を損ねて追い出されていたが、それでもしつこく近寄った。
最後は親方を故郷へ連れて行く孤児4人組の前に現れ、御札を剥がし二人でどこかへ行く。
感想
[個人的な評価]
本作は『霊幻道士』シリースをモチーフにして作られた台湾映画です。
この作品は『幽幻道士』シリーズにおける第1作目となります。
実はこのシリーズは存在を知っていたが、今まで鑑賞した事がなく、ちょうど動画配信にあったので初めて観てみました。
当時は子供向けに作られたキョンシーを題材にした作品ですが、最初から最後まで緩い感じで物語が進んでいきます。
少しませた子供たちが登場していますが、当時の大人に憧れる子供たちを代弁しているようなキャラクターだと思います。
キョンシーについては『霊幻道士』をそのまま使っていて、現代においてもそのイメージにもなっています。
シリーズの主人公である女の子テンテンが最も魅力的なキャラクターで、人気を引っ張ってきただけの説得力があります。
可愛らしいだけじゃなく、おじいさんから法術の訓練を受けているから普通に有能であるところも好感が持てる。
女の子が有能で率先して戦っていくのは、当時のアジア映画でも珍しいという事も人気が出た要因だと言えるだろう。
もちろん、そんなところに飛び込んでいく孤児4人組の少年たちも、身体能力の高さで子供と思えない動きでアクションに説得力を持たせています。
終盤になると孤児4人組たちのキョンシーとなった親方との戦いについても、本格的なアクションの中に悲しさもありました。
あくまで子供が主人公の作品なので過激な描写がないですが、人気を出すだけの構成になっていると感じさせてくれます。
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