作品データ
あらすじ
とある湖畔のコテージで死霊に取り憑かれた女性が凶暴化し、恋人と女友達を襲って無惨にも殺害をしていた。
その前日、取り壊しが決まったマンションに住むエリーと家族の元に、疎遠だった妹のベスが訪れて悩みを相談していく。
地震が発生して長男のダニーが古文書とレコード版を見つけ、長女のブリジットの警告を無視して再生すると死霊たちが解放されるのだった。
登場人物&出演者
・ベス(演:リリー・サリバン)
代表作に『ジャングル/ギンズバーグ19日間の軌跡』、『スピリテッド』などがあります。
ギターの調律師。ツアーの為に東南アジアへ出ていた。妊娠が発覚して姉に相談する為にロサンゼルスへ戻る。
姉の電話を無視していた事を言われるが、それでも相談しようとして地震の発生でできず。
「死者の書」によって姉が死霊に取り憑かれ、子供たちを守るように言われて外に出した。
ブリジットとダニーも死霊に取り憑かれ、キャシーと逃げる為に地下室までなんとか避難。
最後は合体した姉たちを破砕機でミンチにして倒し、キャシーを連れて外に出て生還した。
・キャシー(演:ネル・フィッシャー)
代表作に『チューズ・ラブ/選択は、愛』などがあります。
一家の末子。父親が浮気相手と出て行ってしまうが、状況を理解していて母親を心配させないように空気を読む。
勝手に母親のハサミを取って人形の首を切り落として、自作の守りの杖を作って自慢する。
ダニーが「死者の書」のレコードを再生して母親がゾンビ化すると、その姿に驚いてしまう。
ドアの外から呼びかけて開けて襲われるが、ベスに助け出され、一緒に地下室まで逃げた。
最後は破砕機のスイッチを入れて集合体となった母親たちを倒し、ベスと外へと生還した。
・ダニー(演:モーガン・デイヴィス)
代表作に『パパの木』、『ハンター』などがあります。
一家の長男。自分の部屋で自作のDJミキサーで音楽を楽しんでいて、母親から注意を受けても無視していた。
ベスがやって来ると母親との話し合いの為に妹たちとピザを買うが、地震が発生し避難する。
「死者の書」とレコードを見つけて勝手に再生し、ブリジットに注意されても続けてしまう。
死霊たちが解放され母親が取り憑かれ、ブリジットも死霊に取り憑かれて襲撃を受けて死亡。
最後は母親と合体して逃げるベスたちを追うが、破砕機によってミンチにされて死亡した。
・ブリジット(演:ガブリエル・エコールズ)
代表作に『レミニセンス』などがあります。
一家の長女。母親に対して多少の反抗的な態度を見せる。音楽がうるさにダニーの部屋に入って止めていた。
ベスが来て母親に言われてダニーやキャシーとピザを買うが、地震に遭って一緒に避難した。
ダニーが見つけた「死者の書」を流すと、危険だと判断して止めるように行って部屋を出る。
母親が死霊に取り憑かれて顔をケガしてしまい、そのせいで取り憑かれてダニーを殺害した。
最後は母親と合体してベスたちを追ったが、連携プレイで破砕機によってミンチされ死亡。
・エリー(演:アリッサ・サザーランド)
代表作に『THE JOYUREI/女優霊』、『ブラッド・シップ』などがあります。
ベスの姉。タトゥーアーティスト。夫が浮気して家を出ていき、マンションも取り壊しが決定して引っ越しを考える。
疎遠だった妹がやって来ると、電話を無視された事に怒るも悩んでいた彼女の話しを聞く。
地震が起きて子供たちが無事と知って洗濯するが、「死者の書」のせいで取り憑かれていた。
一度死亡して目覚めると家族の魂を狙い、外に出されると隣人たちを殺害して機会を待つ。
最後はダニーとブリジットと合体してベスを追い詰めるが、破砕機でミンチになり死亡した。
・ガブリエル(演:ジェイデン・ダニエルズ)
代表作に『Whina』などがあります。
エリーたちと同じ階に住んでいる青年。兄弟たちと一緒に住んでいて、エリーとは顔見知りで気軽に声をかける。
地震が発生して子供たちを探すエリーの為、車を出そうと部屋に戻ってカギを取りに行った。
フォンダの助言で空室の部屋から回り込もうとドアを壊すが、苦戦してなかなか開けられず。
「死者の書」で取り憑かれたエリーを心配するが、目玉ごと顔を噛まれてそのまま死亡した。
最後は死体として復活して逃げようとするベスたちを追うが、捕まえる事ができずにいた。
・フォンダ(演:マーク・ミッチンソン)
代表作に『ホビット』シリーズ、『移動都市/モータル・エンジン』などがあります。
エリーたちと同じ階に住んでいる老齢の男性。造園業者で地下室の駐車場にトラックと破砕機を置いている。
地震が発生して子供たちを探そうとしたエリーたちの前に来て、ベスを見て声をかけていた。
「死者の書」によってエリーが取り憑かれ、エレベーターと階段が壊れて回り道を提案した。
取り憑かれたエリーに向けて散弾銃を放つが、2発目が当たらず襲われて殺されてしまう。
最後は死体として復活して逃げようとするベスたちを追うが、捕まえる事ができずにいた。
感想
[個人的な評価]
本作は『死霊のはらわた』シリーズにおける4作目となります。
この作品は『ホール・イン・ザ・グラウンド』で知られるリー・クローニンが監督と脚本を務めています。
1993年に公開された3作目の『キャプテン・スーパーマーケット』以来、30年ぶりの正統な続編となっています。
それまでの監督だったサム・ライミは製作総指揮に回り、主人公アッシュを演じていたブルース・キャンベルもカメオ出演程度になっています。
つまり、本作は続編と言っても新たなキャストで再スタートさせており、これまでのシリーズとは原点回帰と心機一転しています。
場所も山にある小屋ではなく、取り壊しが決まっているボロボロのマンションであり、主要人物も家族と隣人たちという別のアプローチとなっています。
サム・ライミが監督じゃなく、ブルース・キャンベルが演じるアッシュが出ていない事を考えると、期待感と不安感が同じぐらいでした。
しかし、本作はしっかりとオリジナルのような怖さを持たせつつ、なんと言っても視覚的に痛みが伝わってくるような描写が満載でした。
オリジナルでは若者たちが巻き込まれるような状況だったが、本作ではシングルマザーの家族が巻き込まれるから残酷さが一段と増しています。
ホラー映画で子供は無敵の存在であって仕方ない部分だが、母親を筆頭にティーンエイジャーの子供たちも犠牲になるという英断は良かったです。
こういう作品で子供に無敵属性を付けてしまうと白けるパターンが多いけど、本作はバランスを取っているから問題なかったです。
多量の血糊を使った演出も素晴らしく、特にラストで登場する合体した死体たちの襲ってくるシーンも王道ながら上手くやっていました。
監督が変わるとオリジナルの作品の良さを損なう事が多いけど、本作はしっかりと敬意を払っているから面白いと感じました。
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