【デモニック】RE-3850

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洋画

作品データ

公開年月 2021/07/22
ジャンル ホラー/SF
原作 なし
監督 ニール・ブロムカンプ
脚本 ニール・ブロムカンプ
製作 ニール・ブロムカンプ、マイク・ブロムカンプ、ほか
製作国 カナダ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

かつて看護師だったアンジェラは老人ホームに放火して大量殺人を犯し、娘であるカーリーは絶縁中の母親が全身麻酔で昏睡状態に陥っている事を知る。
母親が保護されている医療施設を訪れたカーリーは医師から、アンジェラの意識へと繋がる仮想空間に入って呼び戻して欲しいと頼まれる。
半信半疑で仮想空間に入ったカーリーは、そこで母親に久しぶりの再会を果たすも出ていけと一方的に告げられるのだった。

登場人物&出演者

カーリー・スペンサー(演:カーリー・ポープ)

代表作に『ネメシス・ゲーム』、『レイジング・コップス』などがあります。

主人公。20年前に母親が老人ホームで21人を殺害し、余罪もバレた事で町から非難されて出ていった。

母親と縁を切っていたが、マーティンの話しからマイケルの誘いを受け仮想空間で再会する。
二度目に怪物を見て腕に傷を負い、マーティンにから悪霊の仕業と聞くも信じようとせず。
サムを探す為に森まで行って診療所に行くと、母親と三度の再会をして別れを告げられた。
最後は悪霊に憑依されるも聖なる槍を自分に刺して退治し、重傷を負いながらも生還をした。

マーティン(演:クリス・ウィリアム・マーティン)

代表作に『ザ・ボルケーノ』、『アンカー・ウーマン殺人事件』などがあります。

カーリーの幼馴染み。20年前の事件を知っていて、カーリーから罵声を浴びせられたせいで7年も連絡ができず。

久しぶりに連絡して再会すると、アンジェラの病状を話して「セラポール」の存在を説明。
過去の出来事をカーリーから聞かれると、独自に集めた情報で悪霊の仕業と説明していた。
正論を言い続けるもカーリーのせいで診療所まで行き、憑依されたマイケルに捕まった。
最後はカーリーが聖なる槍を自分に刺して悪霊が退治され、ほぼ無傷の状態で生還を果たす。

サム(演:キャンディス・マクルーア)

代表作に『キャリー/2002年版』、『スティーヴン・キング/トウモロコシ畑の子供たち』などがあります。

カーリーの幼馴染み。デザイナーとして働いている。過去にアンジェラが起こした事件でカーリーを励ましていた。

久しぶりにカーリーと会ってワインとピザで語り合うが、マーティンと会うとして帰った。
カーリーが訪れたアンジェラの仮想空間の中で死んでいて、心配されると家まで来ていた。
悪夢としてカーリーの前に登場したが、実際は悪霊に操られるように森へと連れ出される。
最後はカーリーたちに保護されて車で寝ていたが、憑依されたマイケルに焼き殺された。

ダニエル(演:テリー・チェン)

代表作に『ローグアサシン』、『レディ・ガイ』などがあります。

「セラポール・メディカル」の職員。整体医学画像処理と神経学の専門家。全身にタトゥを入れている。

患者の意識を仮想空間として情報処理し、親しい人間を一緒に入れて呼び込む作業をする。
二度目の再会でカーリーが出たがって実行しようとしたが、マイケルに止められてしまう。
その正体はバチカンから派遣された悪魔祓いの特殊部隊の一人で、悪霊を退治する為に出動。
最後はマイケルが憑依され部隊が全滅し、カーリーに聖なる槍を渡し仮想空間に入れ絶命。

マイケル(演:マイケル・J・ロジャーズ)

代表作に『デュエット』、『アナライザー』などがあります。

「セラポール・メディカル」の医師。患者となったアンジェラからマーティンに連絡を取り、カーリーにたどり着いた。

カーリーを呼び出してアンジェラの症状を話し、開発した仮想空間で再会させて治療を行う。
二度目の再会で怪物が現れると、カーリーが出たい言葉を無視したせいで彼女が傷を負う。
悪霊を退治するべく診療所まで来るが、失敗して逆に憑依されて部隊を全滅に追い込んだ。
最後はカーリーに憑依しようと襲ったが、聖なる槍を食らって苦しんで解放されるも絶命。

アンジェラ・マクドナルド(演:ナタリー・ボルト)

代表作に『第9地区』、『リミット・オブ・アサシン』などがあります。

カーリーの母親。20年前は看護師をやっていた。老人ホームでの殺人や余罪などから逮捕されて刑務所に服役していた。

刑務所にいる間に自傷行為を繰り返し、ついに脳まで障害を持って現在は植物状態となる。
仮想空間の中で娘と再会するもすぐに追い出し、再び来ると悪霊に支配されていると見せる。
悪霊がいた診療所へマイケルたちに連れ出されると、すでに解放されて娘に再会を果たす。
最後は苦しまずに死ねる事を喜び、説得する娘と別れを告げてようやく安心して絶命した。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2022』にて上映された作品となります。
この作品『第9地区』で知られるニール・ブロムカンプが監督、脚本、製作を務めています。
評価の高いニール・ブロムカンプ監督による久々の長編映画という事で、それなりの期待をしたのが失敗でした。
確かに現代技術である仮想空間で悪魔祓いというのはなかったが、残念ながら本作はアイデアだけで終わってしまいました。
メッセージ性の強い作品を作ってきたニール・ブロムカンプ監督とは思えないぐらい、薄すぎる内容でガッカリしました。
特に仮想空間での悪魔祓いは現実的にせず、結局は現実世界での物理的な方法で退治するオチもヒドイとしか言えません。
更に近年の映画で流行っている暗黒画面も最悪であり、一番の見せ場なのに何が起きているのかほとんど分からない。
それに悪霊の正体についての説明がなく、こういうパターンだと設定をあまり詰めていないから単なるギミックになってしまった。
母親が暴走していた過去も引っ張ったワリに理由があっさりと判明して、あれだけの悪い思い出も簡単に処理しすぎています。
よくあるホラー映画の域を出る事ができず、ニール・ブロムカンプ監督とホラー映画との相性が非常に悪いと逆に教えてくれるほどの凡作でした。
とにかく、仮想空間と悪魔祓いの組み合わせだけで本作が終わっていて、それ以上の何かを得るような作品でもなかったです。
これがまだ草案レベルだったら納得できるが、一つの完成された映画として考えるとあまりにも足りない部分が多すぎました。
『第9地区』は低予算映画でありながらアイデアが良く、ちゃんと物語と連動していたと比べると、本作はそれに及ぶようなレベルではかったです。

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