作品データ
あらすじ
水星探査に向かった宇宙船ノーチラス号が突然消息を絶ち、同時に地球を襲う猛烈な電磁波と隕石雨で世界各地に多くの被害をもたらす。
物理学者のプレストンは、太陽活動の異常により水星が軌道を外れた事を知り、このままでは地球に衝突して人類が滅亡する判明する。
破滅を回避する為にプレストン博士は封印されていた宇宙空間を漂う小惑星を標的に衝突させ、その軌道を変える“プロジェクト7”を再起動させるのだった。
登場人物&出演者
・ジェームズ・プレストン博士(演:カーク・アセヴェド)
代表作に『ディナークラッシュ』、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』などがあります。
主人公。物理学者。長らく隕石から地球を守る「P7」のプロジェクトに携わるが、政府から資金を打ち切られた。
現在は資金調達の為に講演をしているが、ノーチラス号の事故を知って情報を取ろうとする。
天文学者のマシューから太陽の異変を知り、隕石雨を見に行くと襲われるもなんとか助かる。
クリストファーたちと合流して妻と連絡を取り、「P7」を使う為に予備施設へ向かった。
最後は仲間を失いながら「P7」が水星の軌道を変え、妻も脱出して世界の英雄となった。
・ヴィクトリア・プレストン(演:ダイアン・ファール)
代表作に『チェリーについて』、『プール』などがあります。
ヒロイン。ジェームズの妻で宇宙飛行士。ノーチラス号で水星の調査をしていたが、太陽フレアで行方不明になる。
目を覚まして宇宙船の状況を把握して、地球と交信するもクリストファーたちに繋がった。
水星に引き寄せられていると知り、クリストファーたちに宇宙センターへメッセージを託す。
夫と無線で連絡を取って状況を把握し、水星の重力を使って地球へ帰還しようと無茶した。
最後は「P7」を水星にぶつけて軌道を変え、脱出も間に合って地球を助けて帰還を果たす。
・クリストファー・ウィーバー(演:チャド・クロウチャク)
代表作に『アポカリプス・トゥモロー』、『ブラック・スマイル』などがあります。
大学4年生でブルックと海賊放送局を運営する。たまたまノーチラス号と交信をして状況を説明していた。
途中で交信が途絶えて調整していると、隕石雨が降って車へ避難してなんとか助かっていた。
再びヴィクトリアから連絡をもらい、近くの宇宙センターに伝える為に向かっていった。
壊れた無線を修理して車を失ったプレストン博士と合流し、「P7」にアクセスする場所へ。
最後はブルックを失って悲しむが、ヴィクトリアとの交信を続けて地球を救う事になる。
・ブルック・アダムソン(演:ジェシカ・パーカー・ケネディ)
代表作に『50/50 フィフティ・フィフティ』、『シーフォーミー』などがあります。
大学4年生でクリストファーと海賊放送局を運営する。遊んでいたところでノーチラス号と交信して興奮する。
交信を復活する為に調整していると隕石雨が降って、クリストファーと車へ避難していた。
ヴィクトリアから交信が復活すると、近くの宇宙センターにメッセージを伝える為に向かう。
プレストン博士たちに事情を話し、壊れた無線機を修理する為に部品を求めて盗んでいた。
最後は予備施設に行く為に車で向かうが、降ってきた車に衝突してなぜか一人だけ死亡した。
・マシュー・キーズ博士(演:アダム・グレイドン・リード)
代表作に『ワールド・オン・ファイアー』、『アンダーワールド/覚醒』などがあります。
天文学者。のんびりしていたが、妻を心配するプレストン博士がやって来ると太陽の異変について調べいた。
太陽が一時的にマグネターになったと判明し、外で隕石雨を知って見に行くと襲われていた。
なんとか無事にやり過ごして、サンプルとなる隕石を持ち帰ると磁気を帯びていると知った。
宇宙センターに行くも関係者じゃないので外で待ち、クリストファーたちと合流していた。
最後は「P7」にアクセスする為に保管庫へ行くが、暴漢に遭遇し車が磁気で飛ばされ死亡。
・ジェニファー・ケリー(演:キャサリン・ローク・ハグクィスト)
代表作に『ヘル・ファイヤー』、『カウントダウン・トゥ・デス』などがあります。
宇宙センターの職員。プレストン博士の元同僚。ノーチラス号が行方不明になって対応に追われていた。
プレストン博士からノーチラス号について聞かれるが、あくまで機密事項として拒否した。
勝手に来ていたプレストン博士を追い返そうとして、隕石を見せられると仕方なく通した。
電磁波の影響で施設の電気がダウンして、エドワードに詰められるも逆ギレで対応していた。
最後は予備施設でミサイル発射の為に向かうが、磁気で車が降ってきて死亡してしまう。
・エドワード・レックス(演:アンドリュー・エアリー)
代表作に『バタフライ・エフェクト2』、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』などがあります。
宇宙センターの責任者。過去にプレストン博士が進めた「P7」のプロジェクトが失敗して彼をクビにした。
水星の隕石を持ってきたプレストン博士が来ると、門前払いしようとするが証拠を見て理解。
再び計算して水星が地球に向かっていると分かると、核ミサイルで軌道を変えようとした。
「P7」を勝手に改良したプレストン博士にブチ切れて、権力を使って彼を追い出していた。
最後は核ミサイルによる攻撃が水星に当たる前に無効化され、作戦の失敗に絶望していた。
感想
[個人的な評価]
本作は『アルマゲドン2012』とは別の作品となっています。
この作品は『ジュラシック・レイク』、『アルマゲドン2009』などで知られるポール・ジラーが監督を務めています。
まだアサイラムが手を出していない時代の「アルマゲドン」シリーズで、今回はカナダ映画だからスケールも小さい。
世界の命運がかかっているのに片手で数える程度の人間しか動かず、解決の仕方もSFよりもファンタジーになりました。
このシリーズは基本的にSFっぽい雰囲気のファンタジーであるが、基本的に主人公次第で世界の危機が救われる。
王道である権力者が無能ですぐに核ミサイルを使いたがって、事実を知っている主人公の話しを聞かないパターンでした。
もちろん、核ミサイルによる軌道修正は失敗に終わって、結局は主人公の作戦が成功するのも予定調和すぎる。
人間ドラマもそこそこで意味がないけど、一応はストーリーの為に配置した感じで人間味はまったくありませんでした。
この時期の「アルマゲドン」シリーズは主人公のストーリーだけだと尺が足りないので、群像劇として描くも足りないところが多い。
視点が三つ同時進行しているけど、メインはスケールが大きくのに実際は近所で起きているようなスケールの小ささもチープになっている。
しかも、衝撃度を上げたいのか知らないが、関わっていた登場人物の退場が呆気なすぎてギャグとしか思えなかった。
予算がないのでその過程を省いて、気付いたら死んでいたパターンも笑うしかないぐらいチープすぎました。
とにかく、この「アルマゲドン」シリーズはネタ切れ状態で、同じようなテンプレートを使っているから予定調和にしかならない。
近年ではアサイラムがアルバトロスと組んでいる状態で地雷映画を量産しているが、まだネタになるから本作は記憶から消える感じになるだろう。
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