【死霊のしたたり2】VD-922

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洋画

作品データ

公開年月 1990/03/24
ジャンル ホラー
原作 H・P・ラヴクラフト 『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』
監督 ブライアン・ユズナ
脚本 ウディ・キース、リック・フライ
製作 ブライアン・ユズナ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

ミスケトニック医科大学での惨劇から8ヶ月後、ハーバート・ウェストとダン・ケインは野戦病院で性懲りもなく死体蘇生の人体実験を続けていた。
しかし、戦争の激化で二人はアメリカに帰国すると、またしてもミスケトニック医科大学で働き始め、今度は人体を創造するべく研究を始める。
その一方で、死んだと思われたヒル博士は生首だけのまま復活を遂げると、ハーバートとダンに対する復讐を開始するのだった。

登場人物&出演者

ハーバート・ウェスト(演:ジェフリー・コムズ)

代表作に『ZOMBIO/死霊のしたたり』、ウエスト・オブ・ザ・デッド』などがあります。

主人公。ダンとともにペルーの野戦病院で死体を使って研究を続けていた。完成する直前に仕方なく帰国をする。

ミスケトニック医科大学で研究者として勤務する傍ら、死体の一部を盗んで持ち帰っていた。
ヒル博士の体が独立した動く事をヒントにして、ツギハギの死体で生命を創造しようとする。
幾度も諦めようとするダンを説得し、ついにメグの心臓やグロリアの頭部を使い成功させる。
最後は復讐の為に生ける屍を襲撃したヒル博士により、墓地が陥没して生き埋めになった。

ダン・ケイン(演:ブルース・アボット)

代表作に『ZOMBIO/死霊のしたたり』、『デモリショニスト』などがあります。

ヒロイン。ハーバートとともにペルーの野戦病院で研究をしていた。戦地に赴いていたフランチェスカに気がある。

帰国してミスケトニック医科大学で医者として働くと、瀕死状態のグロリアに優しく接する。
ハーバートの異常な研究に付き合わされるが、フランチェスカと再会して下半身が暴走した。
チャパムの邪魔が入るが、ハーバートの説得を受けてメグの心臓を使って生命の創造を助力。
最後は怪物を嫌ってしまい、フランチェスカと脱出しようとして墓地の陥没に巻き込まれた。

フランチェスカ・ダネリ(演:ファビアナ・ウーデニオ)

代表作に『オースティン・パワーズ』、『モータルコンバット/コンクエスト3 女帝クリーヤVSシャオ・カーン』などがあります。

ペルーの戦地に取材をしていた戦場記者。野戦病院が危険だと知らせるが、ハーバートの異常さに気付いて先に逃げた。

ミスケトニック医科大学にやって来ると、ダンと再会をして下心のある彼に応じていった。
ダンの家へ来て肉体関係を持つが、生き返ったチャパム刑事に愛犬を殺されて発狂した。
ハーバートに協力するダンを見限ったが、医科大学に戻るもチャパム刑事に遭遇して逃げた。
最後はヒル博士たちの襲撃を受け、ダンを怪物から引き離すが、墓地の陥没に巻き込まれた。

グロリア(演:キャスリーン・キンモント)

代表作に『マッド・フェニックス』、『ハロウィン4/ブギーマン復活』などがあります。

ミスケトニック医科大学に入院している女性患者。体がすでにボロボロの状態で余命いくばくもない。

ダンから誰よりも優しくされていて、体が限界を迎えているとして素直に彼へ伝えていた。
部屋にダンが来て話しかけられていたが、ついに限界が来てハーバートたちの前で死亡した。
ハーバートに頭部を持ち去られ、生命を創造する一部となって復活するとダンを頼っていた。
最後はフランチェスカと倒したが、ダンから拒絶されて発狂して心臓を抜き取って倒れた。

グレイヴス博士(演:メル・スチュワート)

代表作に『罠』、『ゾンビコップ』などがあります。

ミスケトニック医科大学で遺体の管理をしている。8ヶ月前の虐殺事件を知っていて、遺体の状態に驚いている。

捜査を続けていたチャパム警部補がやって来ると、ヒル博士の生首をもらった保管していた。
蘇生液を検査していくと、なぜか生き返らせる効果があるとして解剖中のコウモリで試した。
チャパム刑事が持ってきたヒル博士の生首に蘇生液を注入し、会話するも混乱をしていた。
最後はヒル博士の頭部にコウモリの翼を移植させられ、保管室の中に閉じ込められてしまう。

レスリー・チャパム警部補(演:クロード・アール・ジョーンズ)

代表作に『抱きしめたい』、『氷上の疑惑/ケリガン殴打事件の隠された真実』などがあります。

ミスケトニック医科大学で起きた虐殺事件を捜査する。ヒル博士の頭部をグレイヴス博士の元に持ってきた。

妻を撲殺するも転落死として片付けるが、ヒル博士たちのせいで生き返って戸惑っていた。
ハーバートを怪しんで勝手に家へ押し入ると、彼の研究を知るも殺されて蘇生液で生き返る。
墓地をさまよっているとヒル博士のテレパシーに操られ、ハーバートの自宅を襲撃していた。
最後は生き返っていた妻と何度も衝突していたが、墓地の陥没に巻き込まれ生き埋めとなる。

カール・ヒル博士(演:デヴィッド・ゲイル)

代表作に『ZOMBIO/死霊のしたたり』、『ペンタグラム/悪魔の烙印』などがあります。

8ヶ月前に体がバラバラとなって頭部だけが残った。なぜかチャパム刑事によってグレイヴス博士の元に持ってきた。

蘇生液がなんなのか判明したグレイヴス博士に注入され、復活を遂げると復讐を口にする。
協力しないグレイヴス博士を無視して、テレパシーで生き返った死体やチャパム刑事を操る。
コウモリの翼を得た事で自由に飛べるようになって、ハーバートの家まで来て襲っていた。
最後は他の死体も操って地下室に送り込み、墓地の陥没に巻き込まれるもまだ生きていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『ZOMBIO/死霊のしたたり』の続編となっています。
この作品では1作目の監督スチュアート・ゴードンが降板して、製作だったブライアン・ユズナが監督を務めています。
ブライアン・ユズナ監督は1本の映画しか撮った経験がなく、どうしても本職のスチュアート・ゴードン監督と比べて劣っている部分がある。
特にキャラクターの立ち位置として、主人公であるハーバート・ウェストは安定しているのに、相棒となるダンはかなりブレていました。
序盤ではペルーの戦地で一緒に死体の研究をしているのに、ミスケトニック医科大学に戻ると下半身が勝手に暴走している。
最初は前作で死んだメグを復活させる為に協力していたはずだが、途中で途中したフランチェスカと肉体関係を持ってしまうという行動の一貫性がない。
それが終盤でフランケンシュタインの怪物の如く、メグの心臓を使って創造された怪物に愛情を見せるのに急に嫌う行動に疑問符しか浮かばない。
ダンのキャラクターがブレブレなせいで物語も余計なところに引っ張られ、ダンの狂気さが目立たくなったのは残念としか言えない。
更に期待したヒル博士の復活も出番が少なく、どうでもいいダンの下半身エピソードが本当に邪魔でしかなかったです。
素直にハーバートとヒル博士の対決を描いた上で、両者に同等の制裁が与えられるならばもっと面白くなっていたはずです。
なので、個人的にはダンというキャラクターは本作で必要性がなく、むしろ作品の質を落としている存在だと感じました。
本来は最も盛り上がるべき創造された怪物の場面だが、ダンの中途半端な立ち回りのせいでこれも微妙な印象を受けました。
ただ、終盤でのやりたい放題のハーバートに歯向かう失敗作の造形が素晴らしく、それを生かしきれなかったストーリーは本当にもったいないと思いました。

コメント

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