【オーガストウォーズ】RE-2672

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アクション

作品データ

公開年月 2012/02/21
ジャンル アクション/戦争
原作 なし
監督 ジャニック・フェイジェフ
脚本 ジャニック・フェイジェフ、マイケル・A・ラーナー
製作 イリヤ・バフリン、ジャニック・フェイジェフ、ほか
製作国 ロシア
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

南オセニアにグルジア軍(現:ジョージア)が侵攻し、ロシア軍との戦闘が勃発する中、モスクワで母親のクセーニアと二人で暮らす息子のチョーマは離れて暮らす父親に会うべくやって来た。
しかし、久しぶりの再会を果たしたチョーマの父親はグルジア軍の砲撃で即死し、彼は激戦の最前線で一人取り残されてしまう。
息子の危機を知ったクセーニアは、戦闘が繰り広げられる南オセニアへ単身乗り込むが、そこは巨大ロボットと軍事兵器が対峙する人智を越えた世界だった。

登場人物&出演者

クセーニア(演:スヴェトラーナ・イワノーワ)

代表作に『ダークワールド』、『伝説の17番』などがあります。

主人公。息子のチョーマと母親と暮らす。夫とは離婚。今は銀行員のエゴールが恋人。

どうしても将来のあるエゴールと一緒になろうとして、チョーマを説得しようとする。
チョーマを危険な元夫がいる国境の村に送るが、戦争が起きると知って迎えに行こうとした。
ワガママでヒステリーを起こしながらも、美人で脚を露出した服によって助けてもらう。
最後は主人公補正を全開にしてグルジア軍の中を突っ切り、チョーマを救い出し家に帰った。

チョーマ(演:アルチョム・ファディエフ)

代表作に『What Men Talk About』、『Yolki3』などがあります。

クセーニアの息子。コスモボーイというヒーローに憧れ、いつも空想で楽しんでいる。

クセーニアがエゴールと結婚したいが、あまり気に入っておらず、拒否するような態度。
そのせいでザウールがいる実家に送られてしまい、結果として戦争に巻き込まれてしまう。
パニック状態となっていたが、クセーニアがロボットのフリをした事で多少正気を取り戻す。
最後はクセーニアによって助かり、家に帰る際に恩人のリョーハにぬいぐるみを付けた。

リョーハ(演:マクシム・マトヴェーエフ)

代表作に『タイム・ハンターズ/19世紀の海賊と謎の古文書』などがあります。

斥候部隊の部隊長。国境付近でグルジア軍の不審な動きを察知する。心臓の悪い母を持つ。

バスの事故で助かったクセーニアと出会い、チョーマがいる村の近くまで仕方なく送った。
その後、グルジア軍との衝突が激化する中で、チョーマを助けようとするクセーニアと再会。
非戦闘員と戦場から救助するついでにチョーマがいるザウールの実家に立ち寄る事になる。
最後はクセーニアをチョーマのところに行かせ、家に帰る彼女たちに挨拶して戦場に向かう。

グリーシャ(演:コンスタンティン・サモコフ)

代表作に『Yolki』などがあります。

斥候部隊の隊員。国境付近で部隊長のリョーハとともにグルジア軍の不審な動きを察知する。

バスの事故で助かったクセーニアをジープに乗せるが、その際に彼女の脚に見取れていた。
戦場となったところで再びクセーニアを発見し、リョーハに彼女の存在を知らせた。
最後は帰っていくクセーニアたちを見送り、バスから助けたヒヨコをペットにしていた。

イリヤ(演:ハッサン・バロエフ)

本作が長編映画デビュー作となります。

平和維持軍で部隊長。ザウールの友人。ザウールの実家に行くチョーマを迎えに来た。

グルジアとの接するトンネル前で待機していた時にクセーニアの電話を受ける。
クセーニアが記者の許可書を手に入れれば、チョーマがいる村に連れて行くという。
グルジア軍の襲撃を受けて部隊が散開する中、なんとかクセーニアを安全な場所に連れ出す。
最後は建物に避難していた時に敵と遭遇し、壁越しにロケット弾を食らって死亡した。

ザウール(演:ユゴール・ベロエフ)

代表作に『ウィザード・バトル/氷の魔術師と炎の怪物』などがあります。

平和維持軍。クセーニアの元夫。グルジアとの国境付近の村で両親とともに暮らしている。

戦争の可能性は低いとして、息子のチョーマを遊びに来させようとクセーニアに頼んだ。
ネットで戦争が勃発するという情報が錯綜する中、現地にいたのにまったく知らない状態。
空爆を受けてようやく戦争が始まったと知り、チョーマと両親を避難させようとした。
そこに戦車がやって来て、チョーマを家に戻らせると砲撃を受けて両親とともに死亡した。

エゴール(演:アレクサンドル・オレシコ)

代表作に『プリズナー・オブ・パワー/囚われた惑星』などがあります。

都市銀行の銀行員。夫と別れたクセーニアが現在付き合っている男。大学卒のインテリ。

母親が気に入ってもらっているが、肝心のチョーマにはとことん嫌われている。
クセーニアをソチへの旅行に誘った事で、彼女がザウールのところにチョーマを行かせた。
チョーマを迎えに行くと決めたクセーニアの願いを聞かず、関係ないと言ってしまう。
そのせいでクセーニアに見切りをつけられるが、それでも未練を残して電話をかけていた。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は2008年に起きた「南オセチア戦争」を題材にしており、ロシア軍による全面協力を得て製作されています。
この「南オセチア戦争」は8月に始まった事で「8月戦争」とも呼ばれていて、本作のタイトルになっている。
元々は緊張状態だったグルジアとロシアだったが、小規模な衝突から戦争に発展しています。
本作はそんな側面を描いているが、基本的にロシア側の視点で物語が展開されています。
その中で主人公が戦場になっている国境にいた息子をなんとか助け出そうとする。
まず、本作の主人公であるクセーニアはどうしよもないビッチで、恋人と楽しい時間を過ごしたい為に子供を元夫に預ける。
優雅にソチでの旅行を楽しむべく、まさかの両脚を露出した薄着という母親とは思えない格好をしていました。
それで息子が危険地帯にいると理解して、ヒステリーを起こして、恋人にも恥を掻かせるという頭のおかしい行動を取っていく。
結局、自分の責任で息子を危険地帯に送ったのに、周りの人を巻き込んで優位に進めていく主人公補正を発揮しまくる。
薄着だったおかげで兵士すらも誘惑してタクシー代わりに使うなど、明らかに母親の強さよりもビッチ加減が上回っていた。
主人公があまりにもクズすぎるおかげで、周りの人たちが親切に見える効果ががありました。
見ず知らずの人間が必死に彼女を助けようとする姿は格好良く、成り行きで一緒に行動する斥候部隊の二人も良かった。
母親がそうならば、息子も空想の世界に生きているおかげでマトモな判断ができずにいる。
ラストの方では「母は強し」という感じになっているが、冷静に考えるとビッチでヒステリックな女がベースだから説得力に欠ける。
キャンプしていたグルジア軍の陣営を突っ切り、追っ手を撒いてしまう展開は完全に主人公補正とご都合主義すぎて逆に萎えてしまった。
ロシア軍が協力している事もあって、ちゃんとした戦場の緊張感があったのに、主人公の逃走劇で台無しにしてしまった。
そのおかげで他の戦争映画よりもライトな感じになっていて、息子の空想も手伝って独特な悲惨さが軽減されています。
登場する敵のロボットは明らかに『トランスフォーマー』の影響を受けているが、空想上の設定だったので悪くない演出だったと思う。
あとは主人公補正の為に丁寧な伏線を張っていたところも素晴らしく、ちゃんと一つ一つの演出が生きているのは良かった。
ただ、大前提とした主人公の設定が微妙すぎたせいでラストが萎えてしまったのは非常に残念でならなかった。

コメント

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