作品データ
あらすじ
最愛の家族をマフィアに殺されたフランク・キャッスルは、法律で裁けない犯罪者たちに正義の制裁を与える“パニッシャー”として活動していた。
巨大マフィア組織のボスや幹部を殲滅するが、生き残ったビリー・ルソッティを奇襲するも誤ってFBIの潜入捜査官を殺害してしまう。
重傷を負ったビリーがジグソウとして復活すると、パニッシャーに復讐をするべく武装ギャングたちを集めるのだった。
登場人物&出演者
・フランク・キャッスル/パニッシャー(演:レイ・スティーヴンソン)
近年の出演作に『ダレン・シャン』、『ゾンビ・ソルジャー』などがあります。
主人公。元アメリカ軍の兵士。マフィアに家族を殺され、法律の限界を知って悪に処刑を下す「パニッシャー」となる。
巨大マフィア組織のパーティでボスを含めた幹部を虐殺するが、ビリーを取り逃がしてしまう。
ビリーの倉庫へ襲撃して重傷を負わせるが、潜入捜査官を誤って殺害して彼の家族に謝罪する。
アンジェラとマイクロが人質となり、ジグソウが集めたギャングたちを相手に殲滅していく。
最後はマイクロを犠牲にしてアンジェラたちを助け、パニッシャーとしての活動を続けていく。
・アンジェラ・ドナテッリ(演:ジュリー・ベンツ)
代表作に『恋愛小説家』、『ジャングル・ジョージ2』などがあります。
巨大マフィア組織に潜入捜査していたFBI捜査官の妻。パニッシャーによって夫が殺害されて悲しんでいた。
パニッシャーが詫びの印に大金を持ってくるが、汚れたマフィアの金として受け取らなかった。
生物兵器の取引に金が不十分だったジグソウたちが家に来て、娘とともに脅迫を受けてしまう。
危険だとしてパニッシャーの隠れ家にいたが、ジグソウたちに襲撃されて娘と捕まった。
最後はマイクロが犠牲となった事でルーニーが撃たれ、パニッシャーによって助けられた。
・ライナス・“マイクロチップ”・リーバーマン/マイクロ(演:ウェイン・ナイト)
代表作に『氷の微笑』、『ジュラシック・パーク』などがあります。
パニッシャーに長年協力している武器商人。認知症となっている母親と二人暮らししている。
ギャングだった若者を助手にして、彼が持っている情報源やツテをパニッシャーに流している。
潜入捜査官を誤って殺害したパニッシャーが引退を仄めかすと、アンジェラの危険を話した。
復讐に駆られたジグソウたちの襲撃を受け、無残にも母親を殺されて人質にされてしまう。
最後はパニッシャーにアンジェラたちを救うように話し、自ら犠牲となってジグソウを倒させた。
・マーティン・ソープ刑事(演:ダッシュ・ミホク)
代表作に『スリーパーズ』、『アイ・アム・レジェンド』などがあります。
ニューヨーク市警の刑事。長年に渡ってパニッシャーを追っている。警察の地下室に大量の資料を抱える。
仲間の死によって本部からやって来たポールを出迎えると、パニッシャーの資料を見せていた。
パニッシャーを捕まえてアンジェラのところに向かうと、二人っきりになって釈放を求められた。
実際はパニッシャーとは顔見知りで、犯罪者たちの情報を何度か渡して捜査していると見せる。
最後はジグソウと対決するパニッシャーがポールを気絶させ、倒れた彼の解放を任された。
・ポール・ブディアンスキー捜査官(演:コリン・サーモン)
近年の出演作に『エグザム』、『ハルマゲドン』などがあります。
FBI捜査官。同僚だったドナテッリ捜査官がパニッシャーに殺された事から、ニューヨーク市警を訪れていた。
パニッシャーの勝手な処刑について見逃す警察署でブチ切れるが、誰も真剣に取り合わなかった。
唯一パニッシャーを捜査するマーティンと出会うと、大量にある殺人の資料を見て唖然とした。
アンジェラのところに向かうパニッシャーを捕まえるが、ソープが逃して手助けされてしまう。
最後はジグソウを倒す為に協力するが、邪魔になるとしてパニッシャーに気絶させられた。
・ルーニー・ビン・ジム(演:ダグ・ハッチソン)
代表作に『グリーンマイル』、『アイ・アム・サム』などがあります。
ビリーの弟。精神病院に監禁されている。一点を見つめたまま看守の嫌がらせに対して反応するしなかった。
ジグソウとなった兄がやって来ると、その顔を見て無表情から一気に笑顔となって会話する。
足りない資金を得る為に裏切り者の会計士の妻アンジェラの自宅に来て、好き放題暴れていた。
マイクロまで人質にすると、アジトを襲撃してきたパニッシャーとタイマンに敗れて逃げた。
最後はアンジェラたちに銃を向けるが、マイクロを犠牲にしたパニッシャーに頭を撃ち抜かれた。
・ビリー・ルソッティ/ジグソウ(演:ドミニク・ウェスト)
近年の出演作に『300<スリーハンドレッド>』、『ハンニバル・ライジング』などがあります。
悪役。巨大マフィア組織の幹部。一番の稼ぎ頭だったが、生物兵器に手を出したせいでボスから嫌われる。
パニッシャーによってボスや他の幹部が全滅すると、立ち上がるも襲撃で顔がズタズタになる。
ジグソウとして生まれ変わると、囚われていた弟のルーニーを脱獄させて生物兵器の取引をする。
一度捕まるも司法取引で自由になると、アンジェラとマイクロを捕まえてパニッシャーを呼ぶ。
最後はマイクロを犠牲にしたパニッシャーの猛攻で、誰よりも苦しい死に方を迎える事になる。
感想
[個人的な評価]
本作は三度目の実写映画化となっていますが、それぞれの作品は関連性がありません。
2004年に公開されたトーマス・ジェーンの作品とは違い、本作ではフランク・キャッスルがパニッシャーになる過程を省いています。
ある意味、トーマス・ジェーン版の作品をベースにした物語となっていて、キャストが変わっても続編と考えてもいいかも知れません。
そんなパニッシャーを演じるのはレイ・スティーヴンソンで、前作のトーマス・ジェーンより体格が良くてシリアスさが増していました。
物語全体としてアメコミ映画とは思えないほど重苦しい雰囲気で、ほとんど登場人物が笑う事がないぐらい暗い内容です。
レイ・スティーヴンソンはあくまで過去を引きずっているパニッシャーであり、犯罪者に対して一切の容赦をしません。
驚くべきは監督が女性であり、どうやら格闘技もしていたようで、男性顔負けのグロテスクな表現をかなりやっていました。
そして、よりインパクトのある悪役でパニッシャーのライバルでもあるジグソウの登場は相当強烈だと言えます。
登場した時は誰よりも自分の顔を気に入っているが、パニッシャーによって顔がジグソウパズルのように醜くなってブチ切れてしまうのです。
更にそんなジグソウの弟もまた小柄ながら凶暴であり、何をするのか分からない雰囲気があって物語に合っていました。
やはり、前作よりも重たい内容なのでスッキリするような展開ではないが、容赦しないパニッシャーの処刑がたっぷりと見られます。
本作もMCUシリーズ以前のアメコミ映画なので、他のキャラクターとの関係性はないが、ドラマ版も作られて認知は少し広がったと思います。
なので、今後は同じくドラマ化した『デアデビル』とともにMCUシリーズで実写映画化される事を期待しています。
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