作品データ
あらすじ
経済的に苦しい田舎町で元ミュージシャンのハーレーは、ロックフェスティバルを開催して収益を得ようとする。
かつてのバンド仲間で現在は自然保護を中心に活動するサイモンが敵対し、ロックフェスティバルを中止しようと若い女性を引き連れて抗議する。
そんな中、開催されたロックフェスティバル会場に10メートルのビッグフットが襲撃し、捕獲したいハーレーと保護したいサイモンが対立していくのだった。
登場人物&出演者
・ハーレー・ヘンダーソン(演:ダニー・ボナデュース)
代表作に『ファラ・フォーセットのスカイパニック』、『待ち伏せ/ミッドナイト・キル』などがあります。
元ロックバンドのミュージシャン。80年代が大好きでロックフェスティバルを通して盛り上げようとする。
ロックフェスティバルを中止しようとするサイモンとケンカになるが、町長が味方になる。
サイモンを説得してロックフェスティバルを開催させるが、ビッグフットの襲撃を受ける。
ビッグフットが金儲けになると町長に提案し、仲間のハンターを呼び出して捕獲を計画する。
最後はラッシュモア山でビッグフットを追ったが、サイモンとケンカしてミサイルで爆死。
・サイモン・クィン(演:バリー・ウィリアムズ)
代表作に『青春の日々/ゆかいなフレディ一家』、『メガ・ピラニア』などがあります。
ハーレーとはかつてのロックバンド仲間。現在はハーレーと仲違い。若い女性を引き連れて自然保護を訴える。
ハーレーが開催するロックフェスティバルの中止を求めたが、町長に拒まれて逮捕された。
ロックフェスティバルを開催したいハーレーから説得され、歌う事を条件に邪魔を止める。
ビッグフットがロックフェスティバルを襲撃し、マスコミに名前を売って若い女性を集める。
最後はラッシュモア山でビッグフットを追ったが、ハーレーとケンカしてミサイルで爆死。
・ベッキー保安官(演:シェリリン・フェン)
代表作に『ワイルド・アット・ハート』、『16歳の合衆国』などがあります。
地元に戻ったばかりの保安官。元々はオクラホマシティで刑事をしていた。父親も元保安官。
町長から環境保護を訴えるサイモンを取り締まるように言われ、仕方なく逮捕する事になる。
サイモンの活動に関心がなく、もうすぐ町を離れる事からどうでもいいような対応をする。
ビッグフットの襲撃で町が大騒ぎになり、ウォルトの話しを無視して自力で捕獲を考える。
最後はラッシュモア山でケンカするサイモンとハーレーが、ビッグフットと爆発を目撃した。
・ウォルト保安官(演:ブルース・デイヴィソン)
近年の出演作に『呪われた老人の館』、『悪霊館』などがあります。
地元の保安官。もうすぐ引退が迫っている。町へ戻ってきたベッキーの相棒としてフォローしている。
ロックフェスティバルを邪魔するサイモンを止めるべく、町長に後始末を言われてしまう。
ビッグフットが現れてロックフェスティバルがメチャクチャになり、同僚を一人失っていた。
州兵たちに任せるべきだとベッキーに話すが、自分たちで捕まえると聞かない彼女に従う。
最後は走ってくるビッグフットに銃撃していたが、車を投げつけられ木に挟まれて死亡した。
・トミー・ギリス町長(演:ハワード・ヘスマン)
代表作に『ポリス・アカデミー2/全員出動!』、『ナビゲイター』などがあります。
地元の町長。田舎町で収入源が少なく、ハーレーが今回開催するロックフェスティバルでの収益を目的にしている。
自然保護をしたいサイモンが邪魔に入ると、ベッキーたちに対処するように圧力をかける。
ロックフェスティバルをビッグフットが襲撃し、甚大な被害を受けてハーレーのせいにする。
ハーレーからビッグフットを捕獲する計画を提案され、消防員の年金から費用を調達する。
最後はなぜか車椅子状態になっていて、町の英雄となったハーレーとサイモンを称えていた。
感想
[個人的な評価]
本作はいわゆる未確認生物U.M.A.として知られるビッグフットを題材にした作品です。
この作品は俳優としても活動するブルース・デイヴィソンにとって、長編映画の監督デビュー作となります。
さすがはアサイラム製のモンスター映画という感じだが、最初からビッグフットが惜しげもなく登場するのはとてもいい。
こういうところにアサイラムの良さがあって、粗いCGであってもちゃんと明るい時間に出してくれています。
しかも、想像以上にビッグフットが10メートルもあって、単なるモンスターになっているのは面白い。
それに待ち伏せとかせず、ダッシュして容赦なく殺戮していくところにアサイラムの思い切りの良さがありました。
こういう作品では基本的に登場人物の知能が退化しているが、胡散臭い自然保護のオッサンが一番気持ち悪かった。
若い女性だけを集めて自然保護を訴えているが、なんだかカルト集団の教祖に見えて仕方なかったです。
その一方で80年代が大好きな元ミュージシャンは分かりやすいが、仲間となる町長が典型的なクズという王道な設定も悪くない。
ビッグフットも非常に元気でずっと走っているような感じで、従来のイメージをある意味変えてしまっている。
とにかく、アホしか登場しないのでムダに死人が出ているような感じだが、アサイラムの作品と考えると当然だろう。
あまりにもバカすぎる内容であるけど、ちゃんとビッグフットを全面的に出しているところに高い評価をあげたいと思います。
退屈で自然保護の男と80年代に生きる男の考え方が微妙だが、残念ながら内容について退屈でつまらないとしか言えないだろう。
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