作品データ
あらすじ
韓国で壊滅的な大地震が発生し、文明が崩壊して荒れ地となって3年が経過して人々は腐った水や乏しい食料の中で生きていた。
動物を狩って物々交換で生きるナムサンは、弟分のジワンとともにバス地区で生き残った人々と暮らしていた。
スナとその祖母が良い環境のマンションに行くが、真実を知るイ・ウノ軍曹から実験台にされると聞いたナムサンは助け出そうと向かうのだった。
登場人物&出演者
・ナムサン(演:マ・ドンソク)
近年の出演作に『犯罪都市/NO WAY OUT』、『狎鴎亭(アックジョン)スターダム』などがあります。
主人公。無法地帯となったソウルのバス地区で弟分のジワンと動物を狩るハンター。過去に娘を失っている。
襲われていたスナを助けた命の恩人で、それ以降は娘同然に目をかけて悪人から守っている。
スナたちがマンションに行くが、祖母が殺されてウノ軍曹から事実を聞くと助けに向かった。
マンションに行くと兵士たちを倒してき、タイマン勝負を挑んだクォン軍曹もあっさり倒す。
最後は暴走するヤン・ギス博士を倒し、ジワンに加えスナを家族として迎えて一緒に暮らす。
・ハン・スナ(演:ノ・ジョンウィ)
代表作に『リバイバル/妻は二度殺される』、『ひかり探して』などがあります。
ヒロイン。無法地帯となったソウルのバス地区に祖母と暮らす10代の少女。絵を描くのが得意で集団生活が嫌い。
過去にギャングに目をつけられるもナムサンに助けられ、それ以降は父親のように慕う。
キム先生たちからマンションの説明を受けると、良い環境に移るべく祖母と向かっていく。
祖母が来ない事に気付いて独自に調べると、ヤン・ギス博士の本性を知って逃げるも捕まる。
最後はジワンたちによって助け出され、祖母の死を悲しむもナムサンたちと暮らす事になる。
・ジワン(演:イ・ジュニョン)
代表作に『モラルセンス/君はご主人様』、『Brave Citizen』などがあります。
ナムサンの弟分。弓矢を使って狩りをするも詰めが甘い。スナに片思いをしているがまったく相手にされず。
ギャングに襲われるスナを助けようとするもボコボコにされ、ナムサンに助けられていた。
キム先生たちにマンションの誘いを受けたスナから、初めて自分の絵をもらうと喜んでいた。
ウノ軍曹から事実を知ってスナを助けるべく、頼れるナムサンたちと乗り込んで戦っていく。
最後はキム先生を脅迫して研究室に来てスナを助け、バス地区に戻って一緒に暮らす事に。
・イ・ウノ軍曹(演:アン・ジヘ)
代表作に『アワ・ボディ』、『スレイト』などがあります。
韓国の元空軍特殊部隊の一等軍曹。無事だったマンションを拠点にして生き残った人々を保護していた。
ヤン・ギス博士が医者として来ると、彼の実験で兵士が不死身のような状態になって逃げた。
高い戦闘力を持つナムサンに協力を求める為に来て、事情を説明してスナが危険だと話す。
マンションを攻略する為にナムサンたちと協力し、強引に突破して変異した部下と戦った。
最後はクォン軍曹と戦って傷を負うも死なず、マンションを立て直す為に残る事を選んだ。
・キム先生(演:チャン・ヨンナム)
代表作に『メタモルフォーゼ/変身』、『SEOBOK/ソボク』などがありあす。
マンションで10代の少年少女に勉強を教える女性。無法地帯に出かけて10代の少年少女たちを集めている。
ヤン・ギス博士を信奉しており、丁寧な口調で未来を担う10代の少年少女や両親に接する。
マンションに到着して不審に思うスナに対応するが、その場しのぎだと見抜かれてしまう。
スナがヤン・ギス博士に質問して困らせると、失敗を軽く注意されると表情が強張っていた。
最後はジワンに脅されて研究室まで連れて行くが、ヤン・ギス博士に見捨てられ爆死した。
・クォン軍曹(演:パク・ジフン)
代表作に『メモリーズ/記憶の剣』、『オクジャ』などがありあす。
韓国の元空軍特殊部隊の一等軍曹。大地震で無事だったマンションを拠点にして、生存者たちを保護していた。
ヤン・ギス博士がやって来ると、彼の実験台となって少ない水と食料で生きる体を手にする。
反乱を起こしたイ・ウノを逃してしまうが、ヤン・ギス博士の言いなりになるも不満を持つ。
ナムサンたちが侵略して部下を迎撃させ、途中でイ・ウノ軍曹と戦ってなんとか勝利した。
最後はナムサンと対決して善戦するも次第に劣勢になって、首を切り落とされて死亡した。
・ヤン・ギス博士(演:イ・ヒジュン)
代表作に『チャ刑事』、『KCIA/南山の部長たち』などがあります。
滅亡したソウルで唯一生き残った医者。病気だった娘を助ける為に多くの人間を犠牲にして薬を開発した。
大地震が発生してビルが倒壊するも娘と生き残り、マンションにやって来ると支配していた。
10代の子供を実験台にして人類を進化させようとするが、スナにバレるも彼女を捕まえた。
ナムサンたちの侵略をクォン軍曹に任せ、スナから取った薬を投与するも具合が悪くなった。
最後は逃げようとするも娘が死亡し、暴走して住人を殺害するもナムサンに処刑された。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『隻眼の虎』でホ・ミョンヘンは武術監督として参加していました。
ついにマ・ドンソク兄貴がNetflixのオリジナル映画に登場したが、相変わらずの人間離れした怪力を見せていました。
大地震から始まっていく文明崩壊となっていて、まさに『マッドマックス』の世界で水が貴重なモノになっています。
そんな中で野生動物を狩って売りさばく役をマ・ドンソク兄貴が演じるが、それ以上に圧倒的な戦闘力を持っています。
ワニですらナタだけで頭を切り落とす怪力を冒頭から発揮して、ギャングも圧倒的な戦闘力で倒す爽快感を見せています。
ただ、本作のメインはマッドサイエンティストによる人体実験で、ヒロインを助けるような内容になっています。
本来ならマ・ドンソク兄貴が主人公で道を切り開くが、どうしても人体実験の説明をしないといけないから思ったよりも出番が少なかった。
ヒロイン目線のシーンが多くあったせいで、期待していたマ・ドンソク兄貴の活躍がアクションのみになってしまった。
マ・ドンソク兄貴の魅力は確かに怪力であるけど、それ以上に縁の下の力持ちというキャラクターもそうです。
しかし、本作ではそのようなキャラクターを一瞬しか見せておらず、マ・ドンソク兄貴の使い方がちょっと間違っていると感じました。
もっとマ・ドンソク兄貴を中心に物語を作って欲しかったし、そこら辺の描写が足りずに少し不満が残りました。
マッドサイエンティストが作り出した人間を超越した怪物についても、マ・ドンソク兄貴の戦闘力で倒されるから説得力が今ひとつでした。
やはり、本作はマ・ドンソク兄貴の使い方があまり上手くないし、説明も予定調和で深みがないから構成が微妙だと感じました。
近年の韓国映画は勢いがなくなってしまっているのか、構成や演出が雑になっているような印象を持っています。
コメント