作品データ
あらすじ
ある年の11月の第4木曜日で、地方の町に未知の生物が現れ、ある人間に襲いかかって寄生する。
その翌日の金曜日は“ブラック・フライデー”で、同じ町にある量販店では1年で一番の安売りセールが行われ、多くの客が殺到する中でケンら店員たちは対応に苦心していた。
だが、そんな客が未知の生物に寄生されており、店内で別の客たちに寄生しながら襲いかかり、ケンたちは動揺しつつも倒そうと挑むのだった。
登場人物&出演者
・ケン(演:デヴォン・サワ)
近年の出演作に『ザ・チェイサー/真実の瞬間』、『ブレイク・タウン』などがあります。
おもちゃ屋の店員で10年目。妻と離婚して娘たちの親権を持つが、ブラック・フライデーの為に預けて仕事をする。
客たちが暴走していると知って落ち着き、トイレで隠した酒を求める襲われて撃退していた。
ジョナサンからボーナスがないと言われてキレるが、暴走する客たちが侵入して退避した。
怪物を止めようとして噛まれてしまうが、実はブライアンの工作で店から必死に脱出をした。
最後はマーニーたちと合流して避難所があると知らせ、お互いに謝罪をして一緒に向かった。
・マーニー(演:イバナ・バケロ)
代表作に『パンズ・ラビリンス』、『ネスト』などがあります。
おもちゃ屋の店員で4年目。気が強くケンとは仲良しで友達以上恋人未満の肉体関係。レジを担当している。
開店して順調にレジで作業をしていたが、クリスの暴行を知って事情を聞こうと話しをした。
客が怪物化していると分かって、安全なスタッフルームに行くと、店内の様子を見に行った。
合体していく客たちの様子を見て、ケンたちと合流して侵入してくる怪物に対応していた。
最後はクリスの活躍で怪物を倒して、ケンが再び合流して避難所があると知って一緒に行く。
・クリス(演:ライアン・リー)
代表作に『SUPER 8/スーパーエイト』、『デビル・ストレンジャー』などがあります。
おもちゃ屋の店員で2年目。極度の潔癖症で誰よりも長くトイレにいる。品出しを担当し、フロアを希望していた。
2年連続でブラック・フライデーの勤務に不安を持つが、ケンに励まされ仕方なく仕事する。
怪物化した客に襲われそうになって反撃するが、事情を知らない店員たちに捕縛された。
事情が分かって解放されるが、店内に侵入した客に襲われるもアーチーが身代わりとなった。
最後は行動しようとして失敗し、ケンが生還して謝罪をして一緒に避難所まで向かった。
・アーチー(演:マイケル・ジェイ・ホワイト)
近年の出演作に『コマンドー/怒りの逆襲』、『レッド・ブレイク』などがあります。
おもちゃ屋の店員。フロア係。ブラック・フライデーでの仕事に不満を持つが、ボーナスの理由でやっている。
開店すると店の裏で作業をしていたが、客に襲われたクリスが反撃する現場を目撃していた。
新人が感染して怪物化すると、みんなを襲うところで戻ってネイルガンで撃退をしていた。
店内に客がスタッフ入り口から侵入していると知り、クリスやブライアントドアを締めた。
最後はクリスを助け出して一人残ったが、怪物の多さに対応できずそのままやられてしまう。
・ブライアン(演:スティーヴン・ペック)
代表作に『Eating Out: Drama Camp』、『The Night Is Young』などがあります。
おもちゃ屋の店員で8年目。売り場の責任者。開店前に店員たちを集めて、ジョナサンの演説を聞かせていた。
クリスに対して嫌悪感を持っていて、人手が足りない理由で彼が苦手なレジに配置させた。
客に暴行したクリスを縛り上げていたが、怪物化したと知って警察に電話するも繋がらず。
本社からの話しを少しだけ聞かされていたが、事実を知ってジョナサンに見切りをつけた。
最後はケンが感染したと工作がバレて見捨てられ、怪物を説得しようとしてふっとばされた。
・ジョナサン(演:ブルース・キャンベル)
近年の出演作に『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』、『スパーリング・デイズ』などがあります。
おもちゃ屋の店長で27年目。地域マネージャーで1996年に2位となっている。本社からの指示に従っている。
開店して順調に売上を上げていくが、クリスが客に暴行しても警察への連絡を止めていた。
実は本社からボーナスが出ない事を伝えず、人員整理としてクリスのリストラも隠していた。
マーニーに殴られてしまい、店からの脱出する中で残ろうとしたが怪物を見て意見を変えた。
最後は屋上まで逃げるも怪物たちが来ると、ブチ切れて従業員を守る為に飛び込んで死亡。
感想
[個人的な評価]
本作は全米の各量販店で安売りが行われる“ブラック・フライデー”がテーマとなります。
この作品は『スティーヴン・タイラー:アウト・オン・ア・リム』で知られるケイシー・テボが監督を務めています。
アメリカでは安売りの時期が迫ってきていて、本作のようなテーマの作品が合わせて公開される事が多いです。
日本には元々そのような習慣がなかったが、クリスマスやハロウィンと同じくビジネス商戦として近年取り入れています。
なので、決して知らないようなイベントであるが、さすがは本場だと気構えが違っているのが本作で分かります。
最も売上を期待されるイベントだからこそ、小売業者にとって気合いが入るのはしっかりと伝わってきます。
ただ、そこには雇われる側の理不尽な扱いについて言及していて、ちょっと社会派のような内容も含まれていました。
明確な主人公というのはなかった分、登場人物の視点が激しく入れ替わって少しバタバタするような印象がありました。
基本的にはデヴォン・サワが主人公だと言えるが、敢えて視点を散らしているだろうけど、これはちょっと微妙でした。
個々の登場人物に見せ場を作るのはいいが、そうなってしまうとバタバタした印象が強くなって記憶に残りにくくなります。
そもそも最初からキャラクター性を追求していないだろうけど、なんだかもったいない使い方をしていると思います。
まず、作品に恵まれないマイケル・ジェイ・ホワイトが活躍しそうで、強引すぎる退場のさせ方はお気の毒としか言えなかった。
デヴォン・サワが主演のような立ち位置だが、途中でいなくなるから主人公として物足りない部分がありました。
その分を他の登場人物が埋めてしまうから、どうしてもキャラクター性が弱くなって全体的に印象が薄くなりました。
こういう作品は強烈な個性を持っている主人公がいれば、一気に良作へ持っていけるだけで少し残念でした。
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