作品データ
あらすじ
アメリカ大統領直属のエージェントのレオンは、重要人物を拉致した武装集団を追跡中に謎の女の妨害に遭い、犯人を取り逃がしてしまう。
一方、対バイオテロ組織“BSAA”のクリス、ジルとアドバイザーのレベッカは、サンフランシスコを中心に起きているゾンビ発生事件の謎を追っていた。
やがて、クリスの妹クレアが勤めるNGO団体“テラセイブ”の協力で、被害者の共通点が判明し、彼らは監獄島“アルカトラズ”を訪れるのだった。
登場人物&出演者
・ジル・バレンタイン(声:湯屋敦子)
代表作に『名探偵コナン』シリーズ、『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』などがあります。
対バイオテロ組織「BSAA」の隊員。過去にアルバート・ウェスカーに洗脳され、現在は立ち直っている。
任務では無茶をしてクリスに注意されるが、相手もそうだとして頑として考え方を変えない。
アルカトラズでゾンビ化の原因を探っていると地下へ降りて、レオンと合流を果たしていた。
クリスたちがウイルスを打たれて弱ると、一人だけ逃げ出してレベッカと合流をしていた。
最後は怪物化したディランをみんなで倒すと、任務を終えてクリスに復帰を歓迎された。
・レオン・S・ケネディ(声:森川智之)
近年の出演作に『しん次元!クレヨンしんちゃん/THE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司』、『ブラッククローバー/魔法帝の剣』などがあります。
アメリカ合衆国大統領直属のエージェント。国家反逆罪の指名手配を受けるテイラーを捕まえるべく追っていた。
道中にマリアの邪魔が入ってテイラーを逃してしまうと、アルカトラズにいると知って行く。
地下施設でジルと合流してリッカーに襲われるも倒し、クリスたちが捕まった事を知った。
バイオドローンによってウイルスを打ち込まれるが、駆けつけたレベッカのワクチンで治る。
最後はマリアとの対決で勝利し、怪物化したディランをみんなで倒して生還を果たした。
・クリス・レッドフィールド(声:東地宏樹)
近年の出演作に『永久少年 Eternal Boys NEXT STAGE』、『BLUE GIANT』などがあります。
対バイオテロ組織「BSAA」の北米支部隊長。街で起きているゾンビ化の原因について、ジルと調査していた。
ジルが無茶している事に強く注意するが、呆気なく反論されて何も言い返せずに見ていた。
アルカトラズで原因を探る中で観光客がゾンビ化し、ジルがいなくなって心配していた。
テイラーを助け出したが、ディランによるバイオドローンのウイルスを打たれて倒れた。
最後はレベッカのワクチンで治り、みんなで協力してディランを倒して生還を果たした。
・クレア・レッドフィールド(声:甲斐田裕子)
近年の出演作に『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』、『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』などがあります
クリスの妹でNGO団体「テラセイブ」の職員。浜辺に打ち上げられたシャチの死体について調査をしていた。
サンプルをレベッカの元へ持っていくと、ウイルスを発見して原因であるアルカトラズへ。
ゾンビ化した観光客たちを倒しながら、まだ変異していない罪のない人々を助けていた。
テイラーを見つけて保護するが、バイオドローンにウイルスを注入された事で倒れてしまう。
最後はレベッカのワクチンで治って、バイオドローンを止め、ディランを倒して生還した。
・レベッカ・チェンバース(声:小清水亜美)
近年の出演作に『劇場版 美少女戦士セーラームーンCosmos』、『私に天使が舞い降りた! プレシャス・フレン』などがあります。
対バイオテロ組織「BSAA」のアドバイザーで大学教授。街で起きているゾンビ化の事件について調べる。
今回のゾンビは噛まれてもゾンビ化せず、傷によって死亡している事が判明して疑問に思う。
テラセイブが見つけたシャチの傷口からウイルスを発見し、海に何かいると察知していた。
アルカトラズにいたクリスたちとの連絡が途絶え、ワクチンを持って特殊部隊と向かった。
最後はクリスたちにワクチンを打ち、バイオドローンを止めて、みんな生還を果たした。
・アントニオ・テイラー(声:フランク・トダーロ)
代表作に『鹿の王/ユナと約束の旅』、『白雪姫の赤い靴と7人のこびと』などがあります。
MIT出身で国防高等研究計画局の研究員。機械工学の専門家で、バイオドローンと呼ばれる研究をしている。
研究成果を他国に売ろうとして国家反逆罪で指名手配となり、レオンに追われる状態にある。
マリアがレオンの追撃を阻止した事でディランに捕まってしまい、脅迫されて開発をする。
逃げ出してクリスたちと合流するが、マリアに再び捕まると、ディランに撃たれ瀕死となる。
最後はクレアの行動を見て悪事を後悔し、バイオドローンを止めるパスワードを渡して死亡。
・マリア・ゴメス(声:クリスティーナ・ヴァレンズエラ)
代表作に『ミラキュラス・ワールド/上海レジェンド・オブ・レディドラゴン』、『泣きたい私は猫をかぶる』などがあります。
武器商人グレン・アリアスの元側近。父親から肉体改造を受けて超人的な力を持ったが、人間的な感情が薄れている。
アリアスが死んだ事で取引していたディランの下につき、父親の復讐を果たそうと従った。
指名手配されるテイラーを追っていたレオンの前に立ちはだかり、邪魔をして逆に捕まえた。
テイラーが高説している中でジルを牽制するが、レオンの閃光弾によって逃げられてしまう。
最後はワクチンを打ったレオンを殺害しようと対決するが、油断して呆気なく倒された。
・ディラン・ブレイク(声:子安武人)
近年の出演作に『劇場版 機動戦士ガンダムSEED』、『妖怪ウォッチ♪ジバニャンvsコマさん/もんげー大決戦だニャン』などがあります。
アンブレラ社の下請けの民間軍事会社に所属していた武装義勇兵。仲間が感染して仕方なく殺害している。
仲間を殺害する時に足へ銃弾を食らい、そのせいで杖を使って歩くような状態となっている。
テイラーを拉致して虫型のバイオドローンを作らせ、世界をリセットしようと悪事を働く。
ジル、クリス、クレア、レオンたちをアルカトラズに集め、自分の正論を口にして立ち去る。
最後はサメ型の怪物と融合してオールスターに挑むが、当然のように勝てず倒されてしまう。
感想
[個人的な評価]
本作は『バイオハザード』のフルCG映像作品シリーズの第5作目となります。
この作品は『海猿』シリーズで知られる羽住英一郎が監督を務めています。
実写映画と違ってゲームのキャラクターがそのまま出演している特徴があって、このシリーズにおける最大の魅力となっています。
その中で長らくゲームシリーズからも離れていたジル・バレンタインが復活させる意味で本作が作られています。
ゲームの主人公でありながらゲームからも離れていたジル・バレンタインの復活は、個人的にも嬉しい限りです。
モデルは『バイオハザード:RE3』のジルとなっていて、同じような服装で出ているからお馴染みとなっています。
そこにクリス、クレア、レオン、それにレベッカが登場するなど、0~3作の主人公たちが勢ぞろいしたお祭り映画でもあります。
つまり、登場人物が多くなると見せ場を作らないといけない上、悪役も悪事を起こした出来事も描かないといけないからバランスが非常に難しい。
このような主人公が集結した作品で最も成功しているのは『アベンジャーズ』であり、あの絶妙なバランスは今でも超えていないと思います。
そもそも、「バイオハザード」の主人公が出てきた時点で勝利が確定しているので、あとは悪役がどれだけ正論を出してくるがポイントとなる。
とは言え、今回で5作目となるので、さすがにネタ切れな感じがしているような物語の展開でした。
フルCG映像作品のパターンがどれも同じであり、決して原作のストーリーや設定を超えられない制限があるから扱いが難しいと思います。
同時進行で物語が進んでいるならば、ある程度設定を変えられるが、本作はその縛りで予想範囲を出る事ができなかった。
それと悪役はシリーズでもそうですが、なんとか正論を言わせようとしているが、結局は同じような運命をたどるのも少し食傷気味となっています。
本作はあくまでジル・バレンタインの復帰作と、オールスターが集まった事を考えれば十分ですが、単体の映画としては物足りなかったです。
キャラクターが高齢化していくので、そろそろシリーズとしての終わりが見えてくるような気がしました。
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