【N号棟】VD-933

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作品データ

公開年月 2022/04/29
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 後藤庸介
脚本 後藤庸介
製作 菅谷英一、長田克彦
製作国 日本
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

とある地方都市にある、かつて心霊現象で話題となった廃団地で、死恐怖症を抱える大学生の史織は、同じ大学に通う啓太や真帆たちと興味本位で訪れていた。
そこにはなぜか多くの住民たちがおり、史織たちの前で激しいラップ現象や住人たちの自殺を見せつけられていた。
しかし、住民たちは顔色一つ変えず、怯える史織たちを仲間にしようと巧みに誘惑し、神秘的な体験に魅せられた啓太と真帆たちが洗脳されるのだった。

登場人物&出演者

新田史織(演:萩原みのり)

代表作に『ハローグッバイ』、『転がるビー玉』などがあります。

主人公。死恐怖症(タナトフォビア)を抱えている。母親が植物状態で医者から決断を迫られている。

啓太と別れても関係が続いていて、親友である真帆に隠れて二人だけで会い振り回している。
廃団地に啓太たちと付いていき、なぜか先導するような感じで柳にウソをついて様子を見る。
真帆が住人の仲間になって疑問を持ち、自殺者の遺体をバラバラにする教授を見かけて襲う。
最後は霊の存在を認めて友人や加奈子を殺し、植物状態の母親も殺して団地で朝を迎えた。

啓太(演:倉悠貴)

代表作に『夏、至るころ』、『OUT』などがあります。

史織の大学の同級生。史織の元彼。今は気の強い真帆と付き合っているが、実は裏で史織と二人だけで会っていた。

卒業制作の課題として廃団地をテーマにしようとして、下見に行くと言って史織も同行する。
廃団地に人が住んでいると驚きながら撮影するが、霊が暴れて住人が自殺すると困惑した。
ずっと史織の良いように振り回され、覚醒した真帆に隠れて付き合っていると言われていた。
最後はなぜか真帆の説得を聞いて仲間になり、史織も仲間になると刺されて霊体として復活。

真帆(演:山谷花純)

代表作に『リアル鬼ごっこ3』、『白魔女学園』シリーズなどがあります。

史織の大学の同級生。啓太の今カノ。気が強く一人で行動する事が多い。啓太と良くケンカして悩んでいる。

廃団地への下見に史織が付いてきた事に不満を持ちながら、引っ張る彼女に振り回される。
加奈子の登場で霊的な現象に襲われ、怯える子供の面倒を見て一緒に様子を心配していた。
啓太への不満を持っている事を加奈子に見抜かれ、なぜか住人の仲間になって満足していた。
最後は啓太まで仲間にして逃げ回る史織も仲間にすると、彼女に殺されて霊体として復活。

児玉教授(演:岡部たかし)

代表作に『ミツコ感覚』、『踊る大捜査線/THE FINAL 新たなる希望』などがあります。

史織たちが通う大学の教授。主に講義は「死」について考えるモノで、居眠りしていた史織に注目していた。

史織が提出したレポートの出来を素直に褒めていて、彼女に「死」について質問をしていた。
すぐに食いついた史織の様子を見ていると、自分の講義に出れば必ず答えが出ると豪語する。
団地では死んだ人間たちの血を抜いて、遺体をバラバラにする作業を強引にやらされていた。
最後は史織に襲われてケガを負うが、加奈子に殺された事で肉体を捨て霊体として復活した。

(演:諏訪太朗)

近年の出演作に『BAD CITY』、『宮松と山下』などがあります。

団地の管理人。なぜか外で軽トラックを置いて、そこで何かを煮炊きしながら侵入者たちに目を光らせている。

勝手に敷地内へ入ってきた史織たちを見かけると、威嚇するような態度で近づいて追い返す。
史織から入居希望者だと言われて態度を一変させると、笑顔で出迎えて中を案内していた。
歓迎パーティーするもホラー映画の下見と言われ、急にテンションが下がって撤収させた。
最後は史織たちが仲間になってくれると、死んだ住人の為に加奈子を中心に祈りを捧げた。

浅野加奈子(演:筒井真理子)

近年の出演作に『静かなるドン/2023年版』、『ぼくらのレシピ図鑑シリーズ/メンドウな人々』などがあります。

団地のリーダー的な存在。史織たちが勝手に入ってきた事を知りながら、当初は姿を表さずに静観していた。

勝手に動き回っていた史織を呼び出し、みんなの前に出てくると霊の存在を堂々と説明する。
疑っていた史織を差し置いて、啓太に対する悩みを持っていた真帆に共感して仲間にする。
啓太も仲間にして逃げ出した史織を住民たちに追いかけさせ、捕まえると真理を話していた。
最後は認めて仲間となった史織に殺され、彼女の行動を褒めて一緒に霊体として復活する。

感想

[個人的な評価]

評価 :1/5。

本作は2000年に岐阜県で実際に起きた「幽霊団地騒動」をモチーフにしています。
この作品は『リトル・サブカル・ウォーズ/ヴィレヴァン!の逆襲』で知られる後藤庸介が監督と脚本を務めています。
別名として「富加町のポルターガイスト」として知られる事件ですが、本作は監督と脚本である後藤庸介の解釈を通して作られています。
つまり、元々の事件は単なるポルターガイストだけであって、本作のようなカルト集団がいるような事実はありません。
ただ、本作におけるポルターガイストはオマケ程度になっていて、あとは後藤庸介監督の死生観を勝手にぶっ込んでいるだけです。
単なる思想を映像化した作品となっているので、随所における状況が説明できないような展開を見せています。
なぜなら後藤庸介監督の形にない思想を実際の映像にしているから、整合性など最初から導き出そうとしていません。
どうやら巷では考察系の映画だと言われていますが、ハッキリ言って言葉の使い方でよく見せているだけです。
実は後藤庸介監督の形にできない思想を強引に映像化しているので、そのような説明などする方が間違っています。
他に和製『ミッドサマー』とも言われていますが、こちらも監督の思想だから評価のしようがないのは当然です。
あくまで作っている側に共感するかがポイントになっていて、そこに賛同できないと評価できないと思います。
そもそも、面白い事を前提にしておらず、複雑な事なメッセージがあるようで実は単なる思想の押し付けという点は考えないといけません。
『ミッドサマー』はその雰囲気作りが上手かっただけで、本作は残念ながら安易なホラーに走ったせいで失敗しています。

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