【マーベルズ】MY-327

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アメコミ

作品データ

公開年月 2023/11/10
ジャンル アクション/SF
原作 『マーベル・コミック』
監督 ニア・ダコスタ
脚本 ミーガン・マクドネル
製作 ケヴィン・ファイギ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

キャプテン・マーベルの前に突如、過去の因縁から復讐を誓う謎の敵が現れ、その狙いは地球をはじめキャプテン・マーベルが守ってきたすべてを滅ぼす計画を立てていた。
かつてない危機が迫る中、力を覚醒させた敏腕エージェントのテヨナ、アベンジャーズのオタク高校生ヒーローのカマラとキャプテン・マーベルが入れ替わる現象が発生する。
これまで単独で戦ってきたキャプテン・マーベルだったが、この運命の繋がりからチームを結成して宇宙の脅威に立ち向かうのだった。

登場人物&出演者

キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル(演:ブリー・ラーソン)

近年の出演作に『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』などがあります。

主人公。「アベンジャーズ」のメンバーで元アメリカ空軍のパイロット。あらゆるエネルギーを吸収してブラストやパワーを得る。

ジャンプポイントでの異常を調査していると、モニカやカマラと入れ替わるようになった。
当初は自分一人で解決しようとするも失敗して、再会したモニカやカマラと協力をしていく。
ダー・ベンが宇宙に穴を開けてモニカが別の世界に閉じ込められ、惑星ハラの太陽を復活。
最後は家を失ったカマラたちに自分の家を与え、モニカが帰って来ると信じて待つ事に。

モニカ・ランボー(演:テヨナ・パリス)

代表作に『幸せの始まりは』、『キャンディマン/2021年版』などがあります。

「S.W.O.R.D.」の創設者であるマリア・ランボの娘。元アメリカ空軍のパイロット。青色のオーラをまとい超人的な能力を持つ。

ジャンプポイントでの調査をしていると、キャロルとカマラの二人と入れ替わる事になる。
何度も入れ替わる中で原因を探る中、キャロルと久しぶりの再会を果たすも素直に喜べず。
ダー・ベンが宇宙に穴を開けると、自身がエネルギーを受けて閉じる作戦を提案していた。
最後は宇宙の穴を閉じるも元の世界へ帰れず、X-MENがいる世界へ迷い込む事となった。

カマラ・カーン/ミズ・マーベル(演:イアン・ヴェラーニ)

本作が長編映画デビュー作となります。

女子高校生で「アベンジャーズ」の熱烈なファン。魔法のバングルにより光エネルギーを具現化して構造物を作成する能力を得る。

ダー・ベンが手に入れた腕輪との共鳴で、キャロルとモニカたちと入れ替わるようになった。
当初は憧れのキャプテン・マーベルに会って興奮するが、状況の危険さを知って黙っていく。
入れ替えを上手く連携として使うが、ダー・ベンにバングルを奪われ宇宙に穴を開けられる。
最後はモニカが帰れず悲しむ中、地球に帰還してキャロルの家をもらって家族と住む事に。

ニック・フューリー(演:サミュエル・L・ジャクソン)

近年の出演作に『ピアノ・レッスン』、『ARGYLLE/アーガイル』などがあります。

元「S.H.I.E.L.D.」の長官でアベンジャーズ計画の発案者。現在は宇宙ステーション「S.A.B.E.R.」の監督。

ジャンプポイントでの調査をモニカに任せると、入れ替える現象を受けて対応する事になる。
地球で何度もキャロルたちが入れ替える中、カマラがヒーローではない事を気にしていた。
「S.A.B.E.R.」の電力がダウンとしてしまうと、怪物猫にみんなを食わせて地球へ避難した。
最後はキャプテン・マーベルたちが解決を果たすと、「S.A.B.E.R.」の再建をしていた。

ダー・ベン(演:ザウイ・アシュトン)

代表作に『ブリッツ』、『オール・オブ・ユー』などがあります。

クリー人の戦士。ハンマー使いでカマラと同じバングルを手に入れる。故郷である惑星ハラの復興を目指す。

過去にキャプテン・マーベルが人工知能を破壊し、惑星が衰退した事に恨みを持っている。
バングルを手に入れてジャンプポイントを無理やり作り出し、各惑星の資源を奪い取る。
キャプテン・マーベルに反撃を受けるが、カマラのバングルを手に入れて絶大な力を持った。
最後は宇宙に穴を開けるような大きなエネルギーを使うが、体は耐えられず消滅をした。

感想

[個人的な評価]

評価 :2.5/5。

本作は『キャプテン・マーベル』の続編となります。
この作品は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第33作目となります。
近年ではスーパーヒーロー映画疲れという言葉が登場しており、マーベルを筆頭に作品の出しすぎという問題が起きている。
映画に限らずドラマシリーズも出ているから、それを追っていくだけでも疲れてしまう現象になっている。
そして、本作はマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて最低の興行収入を記録してしまった。
その最大の原因はストーリー性やキャラクター性もそうだが、何より「LGBTQ」に肩入れしてしまった点だろう。
前作でも微妙な反応だった上にストーリーの面白さやワクワク感がなかったので、本作はそれ以上になってしまっている。
せっかく主役級が3人揃っているのに、キャプテン・マーベル、モニカ・ランボー、ミズ・マーベルを並べても魅力を感じられない。
なんだかテレビドラマシリーズのノリを持ってきた感じで、とても映画のスケールとは思えないほどでした。
あとは問題となる悪役の設定も圧倒的に魅力を感じられず、単なる独りよがりになっているところが大きな失敗と言える。
そして、本作は「LGBTQ」を強く意識しているせいで白人がほとんどおらず、有色人種の方が勝っている。
まだこの作品はそのような影響下にあったせいもあるし、監督も黒人女性だから黒人が優遇されるのは当然になってしまっている。
最強であるはずのキャプテン・マーベルもパワーを使う場面の制限を受けていて、本来なら一瞬で解決できるのに邪魔されてスッキリ感もない。
それとキャロルとモニカの関係性は人間ドラマとして成立するが、もう一人のカマラが完全に浮いてしまっているのも残念すぎる。
その為にカマラは家族を引っ張ってきて演出しているが、これもまた物語のスケールと合っていない歪さがありました。
3人は光をパワーとして使う共通点があるけど、キャプテン・マーベルとモニカ・ランボーの違いが今ひとつ差別化がちゃんとされていない。
この点もマイナスとも言えて、お互いに存在を打ち消しているように見える事もあって上手く噛み合っていない。
MCUで最も売れなかった作品になるだけの意味がハッキリと分かって、残念ながら擁護できるところが少ないのも痛いところでした。
本作はまさにMCUの衰退を象徴するような作品となっていて、出演者たちは気の毒としか言えない凡作でした。

コメント

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