【ザ・レイク】RE-3853

スポンサーリンク
▼メインジャンル

作品データ

公開年月 2022/08/18
ジャンル パニック/アクション
原作 なし
監督 リー・トーンカム
脚本 リー・トーンカム
製作 ナサポーン・シリファクチャラート
製作国 タイ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

田園が広がる美しい村である日、少女のメイが大きな卵を見つけて持ち帰るが、元に戻しなさいという家族の忠告を聞かず家を出たまま行方不明になってしまう。
更にメイの家族が住む村は突如現れた謎の怪物によって破壊され、多くの村人が犠牲になる中で刑事のジェームスが捜査にあたっていた。
やがて怪物は都市部にも出没して人々を襲っていくと、巻き込まれたジェームスやメイたちは大パニックに陥るのだった。

登場人物&出演者

ジェームス(演:ティラパット・サジャクン)

代表作に『一日だけの恋人』、『あるメイドの秘密』などがあります。

警察官。妻を亡くして一人娘と仲違いをしている。家族の為に仕事をして一人娘を放置しているような状態。

田舎の村で奇妙な惨殺死体が発見され、どんな怪物がやったのか分からずに捜査をしていた。
娘が学校で問題を起こして迎えに行くと、違う現場に来てメイと巨大な卵を車に乗せた。
親怪物の襲撃で娘を亡くししまい、復讐する為に警察を辞めてメイをずっと監視していた。
最後は5年後に怪物を殺そうとして止めて、通っていた僧侶から心の問題と言われ納得した。

パム(演:スパンサ・ウェドカマ)

本作が長編映画デビュー作となります。

ジェームスの一人娘で高校生。母親を亡くしてから父親に対して反抗的な態度を見せている。

問題を起こして父親が呼び出しを食らうと、迎えに来ても逆ギレした態度を取り続ける。
父親から何が問題だと言われても一切の答えを出さず、ただブチ切れる言動を見せ続ける。
怪物がいた現場までやって来ると、保護されたメイと巨大な卵を車に乗せられて見ていた。
最後は親怪物の襲撃を受けて逃げ出すが、捕まって重傷を負い、父親と和解して死亡した。

メイ(演:ワンマイ・チャットボリラック)

本作が長編映画デビュー作となります。

田舎の村に住んでいる少女。大都市バンコクから姉が帰省して、グータラな兄を起こしに行く平凡な生活を送る。

湖の周辺で遊んでいると、巨大な卵を見つけて家に持ち帰るが、姉から返すように言われた。
そのまま家出して湖まで来ると、怪物に遭遇して急いで隠れて警察に保護されていた。
ジェームスの車に乗って巨大な卵も一緒にいて、親怪物が襲ってパムの悲鳴を止めていた。
最後は5年後に成長して怪物と交流を持ち、なぜか学校ではトイレで小さな怪物を吐いた。

リン(演:スシャー・マーナイン)

代表作に『Bangkok Assassins』、『ジェリーフィッシュの恋』などがあります。

メイとケンの姉。田舎村に住んでおらず、現在は大都会であるバンコクに住んでいて実家に帰っていた。

朝食を用意しながら妹を起こし、グータラな生活をする弟を起こすようにキレながら頼んだ。
妹が巨大な卵を持ち帰ると、返すようにブチ切れたせいでそのまま家出されてしまう。
慌てて湖まで探すと怪物の襲撃を受けて、弟が重傷を負って病院まで言って状況を説明した。
最後は弟が親怪物を都市部から追い出す為に犠牲となり、妹と再会を果たして泣いていた。

ケン(演:タナチャット・トゥンヤチャット)

代表作に『コメディ学園』などがあります。

田舎の村に住んでいる青年。メイの兄でリンが姉。毎日のように酒を飲んでいるグータラな生活を送っている。

いつものように起こされて酒を飲んでいると、妹が巨大な卵を抱える姿を見て笑っていた。
姉が卵を返すべきとケンカして妹が家を出ると、追いかけて湖から怪物が出て逃げ回った。
怪物に噛まれて重傷を負ったが、目を覚ますとなぜか意識がリンクして居場所を警察に言う。
最後は姉に別れを告げて、親怪物を都市から出す為にリンクする怪物を連れ出し姿を消した。

指揮官(演:ビタヤ・パンスリンガム)

代表作に『オンリー・ゴッド』、『時に祈れ』などがあります。

ジェームスの上司で警察署の署長。各地で何かに襲われて被害が出る情報が入り、部下たちと対策を練っていた。

相手が正体不明の怪物という情報を信じて、食い止めるべく出没する場所を予想して探す。
ケンが怪物の居場所を聞いて追い込んで、捕獲するもリンから殺害を止められて事情を知る。
巨大な親怪物が都市部を破壊しながら来ると、子供を追っていると聞いて住民を避難させた。
最後はハンターが街を荒らさない為にウソをマスコミに話し、辞職するジェームスを見送る。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はいわゆるモンスターパニックでタイの映画となります。
この作品は『あるメイドの秘密』で知られるリー・トーンカムが監督を務めています。
最近ではタイはモンスター映画に力を入れていて、以前は『リザード』でも巨大な爬虫類が人々を襲っていました。
タイのモンスター映画のいいところは、一切出し惜しみせず最初からモンスターを堂々と見せていくところだと思います。
しかも、モンスターのCGも非常にレベルが高く、そのクォリティーはメジャーなモンスター映画にも引けを取りません。
それに冒頭から容赦ないモンスターの大虐殺と破壊を描いていくから、その恐ろしさをしっかりと描写しています。
ここら辺は今後のタイを中心にした東南アジアのモンスター映画に期待できる部分で、今後とも多く作られていくと思います。
ただ、タイ映画を含めた中国映画や東南アジアの映画に共通するところだが、人間ドラマのパートがどれもテンプレートで感動の押し付けになっています。
登場人物の描写もほとんどしないうちから感動を押し付けてくる点が共通して、それを観ていると「知らんがな」という感想を持ってしまう。
しかも、モンスター映画は群像劇という固定概念を持っているせいで、視点があっちこっちに飛んで個々の登場人物の描写が薄くなっている。
だからいきなり感動的な場面を挿入されても、それまでの伏線が弱いから他人事どころか、押し付けているようにしか感じられない。
それに本作は肝心のアクション部分の演出が非常に悪く、カメラワークも最悪で迫力を自ら台無しにしているように見えました。
あとはモンスターの説明がほとんどなく、なんでそうなるのか解明しないまま進むので、勝手に進んでいく物語と鑑賞している側の認識が離れていきます。
監督の意図を伝えるには伏線が必要だけど、タイを代表とする東南アジアの作品は中途半端すぎる構成に大きな課題があると思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました