【フレッシュ/2022年版】VD-867

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洋画

作品データ

公開年月 2022/03/04
ジャンル ホラー/コメディ
原作 なし
監督 ミミ・ケイヴ
脚本 ローリン・カーン
製作 ケヴィン・メシック、アダム・マッケイ
製作国 アメリカ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

マッチングアプリでの出会いにうんざりしていたノアは、スーパーでスティーヴという魅力的な男性と知り合う。
瞬く間に恋に落ちたノアとスティーヴは、週末に彼の別荘で一緒に過ごす事となった。
森の奥の豪邸で夢のような時間を過ごすノアだったが、やがてスティーヴは恐ろしい本性を見せ始めるのだった。

登場人物&出演者

ノア(演:デイジー・エドガー=ジョーンズ)

代表作に『ザリガニの鳴くところ』などがあります。

主人公。早くに父親を亡くし、母親とも連絡を取らず兄弟もいない。長年独り身でマッチングアプリで恋人を探していた。

いつものようにデートで失敗して、スーパーでの買い物中にスティーヴと出会い意気投合。
コテージまで連れ出されると、薬を盛られて眠ってしまい、目覚めると地下室に監禁される。
スティーヴが人肉を売っていると知り、最初は困惑するも落ち着いてペニーと会話していた。
最後はスティーヴの好意を利用して反撃し、モリーとペニーで倒し、アンも倒して生還した。

モリー(演:ジョージョー・T・ギッブス)

代表作に『ティファニーの贈り物』、『ダーティ・エンジェルズ』などがあります。

ノアの親友で同じ職場で働いている。7年前に引っ越したノアと友人となり、恋愛相談を受けて助言をしていた。

SNSをやらないスティーヴを警戒し、ノアとの展開が早い事を危惧して写真で色々と調べる。
元恋人のポールから情報を得てスティーヴの家まで行くが、協力者のアンに気絶させられる。
監禁され胸を切り取られるが、反撃に出たノアに救出されてペニーを加えスティーヴを倒す。
最後はアンに追い詰められたノアを見つけると、ブチ切れて頭部を破壊して生還を果たした。

ペニー・ギヴンズ(演:アンドレア・バン)

代表作に『リアム16歳、はじめての学校』、『ルース・エドガー』などがあります。

スティーヴのコテージにある地下室に監禁されていた女性。長い間監禁されていて時間の感覚を失っている。

目覚めたノアが取り乱している状態を知って、落ち着いたところで声をかけて安心させた。
スティーヴに対して恨みを持ちながらも反撃できない状況に対し、ほとんど諦めている心境。
アジア系で左足をすでに切り取られており、精神的に追い詰められた状態で不安定となる。
最後はノアとモリーに助け出され、スティーヴを倒す協力をしてなんとか生還を果たした。

ポール(演:ダイオ・オケニイ)

代表作に『ハンガー・ゲーム』、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』などがあります。

バーテンダー。スティーヴがノアをデートに誘ったバーで働く。モリーの元恋人でノアの事は知らなかった。

バーにやって来たノアとスティーヴにカクテルや酒を振る舞い、普通の客として対応した。
モリーからノアが消えた事を聞かされ、親友が消えた元恋人からの願いで個人情報を渡した。
一人でスティーヴの家に突撃したモリーから後を託され、返信がなくGPSで所在を追った。
最後はコテージまで到着するが、銃声を聞いて危険だと判断して助けずに逃げ出してしまう。

アン(演:シャルロット・ルボン)

代表作に『イヴ・サンローラン』、『フレンチ・ラン』などがあります。

スティーヴの妻。子供がいる普通の家族で郊外に一軒家を持ち、夫の仕事について口出しを一切していない。

ノアの所在を探していたモリーがやって来ると、夫が浮気をしていると言われて家に入れた。
夫が帰ってきてノアについて探られ、帰ろうとして背後から頭を殴って気絶させてしまう。
実は右足がなく義足であり、元々はスティーヴに捕まっていた商品で今は妻になっていた。
最後はコテージに行き、夫の死を知ってノアに怒りをぶつけるが、モリーの攻撃で殺された。

スティーヴ/ブレンダン(演:セバスチャン・スタン)

近年の出演作に『355』、『悪魔はいつもそこに』などがあります。

整形外科の研修医。テキサス出身で母親を亡くし妹と姪がいる。金持ちで森の奥にコテージを持っている。

スーパーで見かけたノアに声をかけて電話番号をもらい、その後デートをして意気投合した。
ノアをコテージに連れて行くも薬で眠らせ、実は女性の肉を顧客に売っていると正体を現す。
モリーが家まで来て妻を手こずらせると、協力して気絶させ、ノアに胸肉を与えていた。
最後はノアの反撃と解放されたモリーとペニーの連携で逃げられ、頭に銃弾を受けて死亡。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作はアメリカでHuluにて配信をして、日本ではDisney+で配信されました。
この作品はミュージックビデオを手がけるミミ・ケイヴにとって、長編映画監督デビュー作となっています。
まさに現在のディズニーを象徴するような作品であり、女性が女性らしく生きるべきじゃないという強烈なメッセージが込められています。
監督のミミ・ケイヴが女性の目線で物語を構築しており、あくまで現代における性別のあり方をずっと見せていました。
まず、主人公が女らしさを捨てているような状態で、気を使わないといけないデートに対して否定的ながらマッチングアプリを使う皮肉がありました。
そこに男性たちの描写も非常に分かりやすく、スティーヴを含めた彼らは欲望と本能だけで生きている部分を強く見せていました。
スティーヴは自分のエゴを満足させる為に女性たちを捕まえ、同時にビジネスとして成立させているサイコパスのように描いています。
もう一人のポールは通常ならば、助けを求める女性たちを救うヒーローのような存在になるはずが、本作は女性目線だから敢えて腰抜けにしていました。
あとは冒頭で主人公がデートした男をつまらない人間していて、マヌケすぎる姿に「女性から見たあるある」に集約しているような存在でした。
とにかく、本作は今の時代の最先端を行っているディズニーらしく、カニバリズム映画ながら皮肉たっぷりのメッセージがありました。
ただ、本作は2時間もあるような作品ながら、どう考えても90分で収まるような内容としか思えなかったです。
やはり、冒頭の主人公がデートするシーンがやたらと長く、そこからようやく本編に入るから必要だったのかと思ってしまうぐらいです。
もうそれだけで30分近く使っていたので、多分、ここでたっぷりと現代における性のあり方について語りたかったのだろう。
本作はそこまでフェミニスト要素を全面的に出していなかったが、細かく見ていくと、今後の流れが映画全体に危険信号があるように思えました。

コメント

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