作品データ
あらすじ
ギターウルフに憧れるエースは、ライブ後に楽屋まで行き主催者と揉めている場面に遭遇して仲裁しようとするも気絶させられてしまう。
ロックンロール魂を見込んだギターウルフからネックレスをもらい、ガソリンスタンドに立ち寄ると偶然トビオを強盗から助け出して礼を言われた。
道中でゾンビを見かけて逃げ出すが、一人ガソリンスタンドにいたトビオを心配して町へ引き返して助けようとするのだった。
登場人物&出演者
・ギターウルフ(演:ギターウルフ)
スリーピース・ロックバンドで本作が長編映画デビュー作となります。
ライブで大盛況のまま終わった後、楽屋に行くとキャプテンが女性に薬物を与える姿を見て全員がブチ切れた。
仲裁に入ったエースが気絶させられると、容赦なく銃を発砲して倒して立ち去っていった。
別のライブハウスを終えて帰ろうとした時、助けを呼ぶ笛を聞いてエースの元に向かった。
途中でトシや山崎たちと合流して武器を調達し、ピンチだったエースの元に駆けつけた。
最後は復讐しようとしたキャプテンを倒し、地球侵略する宇宙人を日本刀で倒してしまう。
・エース(演:遠藤雅)
代表作に『亡国のイージス』、『ミッドナイト・イーグル』などがあります。
主人公。ロックバンド「ギターウルフ」に憧れる青年。常に鏡の前で櫛を使ってリーゼントを整えている。
楽屋でギターウルフと主催者が揉め仲裁に入るも倒され、その勇気に呼び出す笛をもらう。
ガソリンスタンドで強盗に遭ったトビオを助け、一度は町を離れるも心配になって戻る。
トビオを助けて廃屋まで逃げると、お礼に裸となってイチモツを見て逃げ出してしまう。
最後はギターウルフに励まされてトビオの元に行き、再会を喜んで正式に恋人となった。
・トビオ(演:シティチャイ・クワンチャイル)
本作が長編映画デビュー作となります。
ヒロイン。ガソリンスタンドで働いている。マサオが強盗に入ると、それを理解してそのまま気絶してしまう。
結果的に強盗を追い払ったエースが見守る中で目覚め、助けてくれた礼として無料にした。
突然発生したゾンビがガソリンスタンドを襲い、助けに来てくれたエースと逃げ出した。
お礼に裸となり下半身をさらすと、エースに逃げられるとガソリンスタンドに帰っていく。
最後はギターウルフに助けられたエースがやって来ると、彼との再会を喜んで恋人になる。
・トシ(演:森下能幸)
近年の出演作に『犬も食わねどチャーリーは笑う』、『達人/THE MASTER』などがあります。
隕石を見たいハナコに言われて仕方なく現地まで車で向かう。何もない田舎に来た事に文句を垂れていた。
ガソリンスタンドに到着すると、急にマサオが暴走して強盗に入るとそれを見て引いた。
エースがやって来ても注意もせず見ていると、逃げてきたマサオとともに逃走を図った。
ギターウルフや山崎たちと合流し、武器倉庫まで行くと勝手に取ろうとして殴り倒された。
最後はゾンビ化して外に出されてしまい、同じくゾンビとなったハナコと再会して喜ぶ。
・ハナコ(演:種子)
代表作に『チェケラッチョ!!』、『フリーキッチン』などがあります。
ニュースで隕石が堕ちた事を知って、トシとマサオとともに車で田舎町まで一緒に向かっていった。
ガソリンスタンドに到着すると、突然として暴走したマサオが強盗に入るとトシと見守る。
逃げて車がガス欠となり、マサオがゾンビに襲われて逃げるとギターウルフと合流した。
山崎の武器倉庫まで行くと、ゾンビ化したトシに噛まれてしまい、その場で射殺された。
最後はなぜかゾンビ化して外でウロウロし、名前を呼んでいたトシと再会して喜んでいた。
・マサオ(演:マサオ)
本作が長編映画デビュー作となります。
隕石を見たいハナコの為にトシに言われて現地まで行く。運転手としてずっと無言で運転をしていた。
ガソリンスタンドに到着すると、トシたちを置いて店に入ってナイフを出して強盗に入る。
硬直状態になったところで何も知らないエースが来て、ドアが鼻に当たって血を流した。
急に怖くなって叫び声を上げながらトシたちが待つ車に乗り込み、そのまま逃走した。
最後はガス欠になって立ち止まっていると、どこからともなく現れたゾンビに殺された。
・山崎(演:仲條春香)
本作が長編映画デビュー作となります。
武器商人の女。ヤクザに戦争を起こせるほどの取引をしようと、軍用車両で彼らが来るまで待っていた。
ヤクザたちがゾンビに襲われた事を知らず、約束の時間に来なかったせいで家に帰った。
シャワーを浴びていた時になぜかゾンビが侵入し、銃を片手に軍用車両へ乗って逃げ出す。
ガソリンスタンドでギターウルフたちと合流し、武器倉庫まで行ってゾンビを倒していく。
最後はキャプテンの襲撃を受けて避難し、宇宙人の襲撃もギターウルフが倒して安心した。
・キャプテン(演:稲宮誠)
代表作に『金髪スリーデイズ35℃』、『スキヤキ・ウェスタン/ジャンゴ』などがあります。
クラブハウスを経営している男。ホットパンツとオカッパのカツラを被り、下半身のままに女性たちを食い物にする。
ギターウルフたちとは幼馴染みで彼らをライブに立たせるが、ビジネスとして組んでいた。
裏切ったギターウルフたちに指を銃で吹き飛ばされ、恨みを持ちながら手下に探させた。
ついに見つけると武装して復讐をしようとして、ゾンビ化したトシを道案内にしていく。
最後はギターウルフと対決して、なぜか目から破壊光線を出すもバズーカ砲で倒された。
感想
[個人的な評価]
本作はロックバンド「ギターウルフ」が出演したゾンビ映画となります。
この作品はミュージックビデオを手がける竹内鉄郎が監督、共同脚本、共同製作を務めます。
一応はゾンビ映画というジャンルになっているが、基本的にはギターウルフのプロモーション映画という感じと言えるだろう。
当然ながらギターウルフは今回で演技が初めてだろうけど、彼らに演技力など期待しちゃいけないのは分かっていました。
それで超低予算だったせいかロケがタイになったらしく、ヒロインは現地でスカウトしたようで演技は初めてと言えるだろう。
ただ、このヒロインは最初見た時は男だと思っていましたが、主人公と出会って女性という扱いになっていました。
しかしながら、意味もなくヒロインが裸になって下半身にイチモツが付いたようで、タイでも珍しくないニューハーフだったらしい。
どうしても誤魔化せない違和感の答え合わせしてもらったが、本作はそのような事はどうでもいいぐらい内容がぶっ飛んでいます。
とにかく、感情をどこかに置いてきてしまったギターウルフたちがゾンビを倒していくだけで、それ以上でもそれ以下でもない内容でした。
そもそも、ロックンロール魂を全面的に出しているが、飲酒運転と殺人、それにドラッグと健全な描写はそれでいいだろうかと思いました。
残念ながらギターウルフはバンドの存在を知っている程度で、楽曲を知らないければファンでもないから彼らのライブには特に興味を持てなかったです。
それで世界観と設定がメチャクチャで、宇宙人が人間をゾンビ化させるが、安っぽいCGの円盤型UFOすぎて笑いを取りに来ているかと思いました。
しかし、それ以上に終盤がメチャクチャすぎて、監督の竹内鉄郎は終わらせ方を思いつかなかったのだろうと感じました。
こういう作品はギターウルフが好きという前提じゃないといけないが、ゾンビ映画としては退屈な内容でした。
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