【悪魔がみている】RE-3588

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あ行

作品データ

公開年月 2020/01/26
ジャンル ホラー
原作 なし
監督 ロモーラ・ガライ
脚本 ロモーラ・ガライ
製作 マギー・モンティース、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン
製作国 イギリス
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

ある国の国境警備兵だったトマスは英国へ渡り、建築作業員としてその日暮らしの毎日を送るも兵士の頃の悪夢を見ていた。
トマスが暮らす廃屋で火事が起き、負傷した彼は教会のシスターであるクレアに救われ、家を修理するなら寝食を与えるという条件で一軒家を紹介した。
その家の娘マグダは重病で死が近く、老いた母親の看病していたが、住み始めたトマスは次々と怪奇現象に遭遇し、母子の秘密を知っていくのだった。

登場人物&出演者

トマス(演:アレック・セカレアヌ)

代表作に『ゴッズ・オウン・カントリー』、『アンモナイトの目覚め』などがあります。

主人公。とある国の元兵士。現在は日銭を稼ぐ建設作業員。博士号を取る為に形而上学の論文を独学で書いている。

火事で家を失って彷徨っていると、教会のシスターであるクレアにマグダの家を紹介された。
過去に国境警備の兵士としてミリアムを匿っていたが、逃げた彼女を捕まえてレイプした。
マグダと肉体関係を持つ寸前で何度か罪が蘇るが、結局は結んでクレアから真実を聞いた。
最後は巻き貝の中でマグダの真の姿を見て、悪を産むような体にされて苦痛を与えられた。

マグダ(演:カーラ・ユーリ)

代表作に『ブリムストーン』、『ブレードランナー2049』などがあります。

ヒロイン。病気の母親と二人で大きな家で暮らす。死を意識する母親が全身の痛みで娘に噛みつく状態で困っている。

暴れる母親に暴力を振るわれてもガマンし、それを目撃したトマスと徐々に距離を縮める。
トマスにダンスへ連れて行ってもらい、何度か断念しながらも彼と肉体関係を結んでいた。
その正体は悪魔の化身であり、過去に罪を犯した男たちを母親にして苦痛を与えていた。
最後はトマスを次の母親にして悪を産ませ、ミリアムの店に来て遠回しで完了したと見せた。

シスター・クレア(演:イメルダ・スタウントン)

代表作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『マレフィセント』などがあります。

行く宛のないトマスを教会に出迎えた。彼の荷物を受け取っていたが、稼いだ金はなくなっていたと話した。

トマスにマグダの家を紹介して、彼女の提供する料理を拒否しちゃいけないと強く言い放つ。
過去の罪を思い出してやって来たトマスを出迎え、国に帰る選択肢を与えるも拒否された。
マグダの母親を見たせいで異様な姿に説明を求めたトマスに対し、何世代も続く悪魔と説明。
最後はシスターではなく、男たちの罪を裁く側の人間だとトマスに話し、次の母親にした。

ミリアム(演:アンゲリキ・パプーリファ)

代表作に『籠の中の乙女』、『ロブスター』などがあります。

とある国の女性。国境を越えようとしてトマスから警告を受けるが、寸前で倒れ込んで意識を失ってしまう。

トマスによって寝泊まりする小屋に連れて行かれ、国境の向こう側にいる娘に会うと説明。
数ヶ月後に和平交渉されると聞いて、トマスに寝泊まりする小屋を貸してもらって滞在する。
定期的に来る兵士たちを怯えながら見届け、トマスが掘り出したアミュレットを手にする。
最後はトマスにレイプされても生き続け、念願の娘と再会してマグダが店に買い物に来た。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作はロモーラ・ガライにとって長編映画監督デビュー作となります。
この作品は『ゴッズ・オウン・カントリー』で知られるアレック・セカレアヌが主演を務めています。
タイトルからハウス系ホラー映画だと思っていたら、ラストまで鑑賞するとまったくの別物だと分かる作品でした。
主人公はイギリス人ではなく、とある国の元兵士でその日暮らしをする建設作業員という感じで寝泊まりもホームレスような状態である。
それでも哲学の博士号を取る為に独学で形而上学を勉強していて、火事で居場所がなくなって教会のシスターに助けを求めるという流れになる。
修理を前提に介護する若い女性の家に寝食を与えられるけど、そこで過去に自分が犯した罪の悪夢を見ながらも淡々と毎日を過ごしていく。
物語全体が抽象的な描写が多くなっていて、淡々とした展開になっているせいで非常に退屈な印象を与えてしまう。
しかも、ホラー映画としての怖さがほぼなく、途中でコウモリのようなモノが一瞬だけ登場するのみで面白味にも欠けます。
ようやく終盤になって主人公が世話になっている若い女性と母親の正体を知っていくが、同時進行で過去の物語をリンクさせている。
多分、現行の物語だけじゃ尺が足りないから、そのような表現にしているだろうけど、とてもテンポが悪くて抑揚のない展開だから眠くなってしまう。
ラストで主人公が過去に犯した罪の償いをさせる罠だと判明するが、これもまた超展開でよく分からない悪魔が出てきて笑ってしまうような造形でした。
どうやら本作の監督は女性であり、男たちによって虐げられた女性を救済する悪魔という形でメッセージを込めていると思われます。
言いたい事はなんとなく伝わっているが、本作は自称・映画好きの玄人が好きそうな雰囲気だが、個人的には退屈で面白くない作品でした。

コメント

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