作品データ
公開年月 | 2020/01/26 |
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ジャンル | ホラー |
原作 | なし |
監督 | ロモーラ・ガライ |
脚本 | ロモーラ・ガライ |
製作 | マギー・モンティース、マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン |
製作国 | イギリス |
鑑賞方法 | レンタルDVD |
あらすじ
ある国の国境警備兵だったトマスは英国へ渡り、建築作業員としてその日暮らしの毎日を送るも兵士の頃の悪夢を見ていた。
トマスが暮らす廃屋で火事が起き、負傷した彼は教会のシスターであるクレアに救われ、家を修理するなら寝食を与えるという条件で一軒家を紹介した。
その家の娘マグダは重病で死が近く、老いた母親の看病していたが、住み始めたトマスは次々と怪奇現象に遭遇し、母子の秘密を知っていくのだった。
登場人物&出演者
感想
[個人的な評価]
本作はロモーラ・ガライにとって長編映画監督デビュー作となります。
この作品は『ゴッズ・オウン・カントリー』で知られるアレック・セカレアヌが主演を務めています。
タイトルからハウス系ホラー映画だと思っていたら、ラストまで鑑賞するとまったくの別物だと分かる作品でした。
主人公はイギリス人ではなく、とある国の元兵士でその日暮らしをする建設作業員という感じで寝泊まりもホームレスような状態である。
それでも哲学の博士号を取る為に独学で形而上学を勉強していて、火事で居場所がなくなって教会のシスターに助けを求めるという流れになる。
修理を前提に介護する若い女性の家に寝食を与えられるけど、そこで過去に自分が犯した罪の悪夢を見ながらも淡々と毎日を過ごしていく。
物語全体が抽象的な描写が多くなっていて、淡々とした展開になっているせいで非常に退屈な印象を与えてしまう。
しかも、ホラー映画としての怖さがほぼなく、途中でコウモリのようなモノが一瞬だけ登場するのみで面白味にも欠けます。
ようやく終盤になって主人公が世話になっている若い女性と母親の正体を知っていくが、同時進行で過去の物語をリンクさせている。
多分、現行の物語だけじゃ尺が足りないから、そのような表現にしているだろうけど、とてもテンポが悪くて抑揚のない展開だから眠くなってしまう。
ラストで主人公が過去に犯した罪の償いをさせる罠だと判明するが、これもまた超展開でよく分からない悪魔が出てきて笑ってしまうような造形でした。
どうやら本作の監督は女性であり、男たちによって虐げられた女性を救済する悪魔という形でメッセージを込めていると思われます。
言いたい事はなんとなく伝わっているが、本作は自称・映画好きの玄人が好きそうな雰囲気だが、個人的には退屈で面白くない作品でした。
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