作品データ
あらすじ
以前は腕利きの泥棒だったマーゴットは、自身の過去を隠してごく普通の母親として暮らす。
そんなある日、かつての泥棒仲間たちがマーゴットに最後の仕事を強制的にさせるべく、夫とともに誘拐されてしまう。
残された娘のクランシーと息子のケヴィンは、母親が残した手がかりを元に親友たちの協力して両親の救出に向かうのだった。
登場人物&出演者
・クランシー・フィンチ(演:セイディ・スタンリー)
代表作に『キム・ポッシブル』、『ブラック・アイズ/奴らに襲われたら、終わり。』などがあります。
マーゴットの娘。内気で男の子に片思いするも伝えられず。チェロの腕前は先生から認められるほどの実力を持つ。
自由にさせてもらえない事から母親を退屈な人間と言い放ち、ミムと抜け出そうとしていた。
ルイスから両親が誘拐されたと聞いて、ヘンリーの説明から自分たちだけで救出を試みる。
ジェイまでたどり着いて母親の居場所を知り、弟にチェロを弾かせて気持ちよくなった。
最後は裏切ったレオから王冠を奪還し、ボストンでの留学を許され、男の子と仲良くなった。
・ケヴィン・フィンチ(演:マクスウェル・シムキンズ)
代表作に『クーパー家の晩餐会』、『ホーム・チーム』などがあります。
マーゴットの息子。他人を気にせず、授業では家族についての空想の話しをして担任から注意を受けていた。
トイレで踊っている動画が拡散され、そのせいで母親も映ったせいでレオたちにバレていた。
父親に言われてテントにいると、帰ってきたルイスから両親が誘拐されたと聞いて探す事に。
パーティ会場ではクランシーにチェロを弾かせると、自力で脱出した母親の強さに驚いた。
最後は裏切ったレオを捕まえると、同じ授業で昨日の出来事を話すも信じてもらえず0点に。
・ミム(演:クリー・チッキーノ)
代表作に『Turtles All the Way Down』、『Stay Awake』などがあります。
クランシーの親友。スマホ依存症。SNSでの投稿を必ずやっていてフォロワーをそれなりに獲得している。
クランシーが好きな男の子からパーティに誘われたと知り、一緒に行くべきと主張していた。
家を抜け出す前にテントにいたケヴィンたちと話し、ルイスから誘拐されたと聞き行動する。
謎解きで未知の場所に入る時に抵抗したが、仕方なくついて行ってジェイと合流を果たす。
最後は裏切ったレオを追い詰めて捕まえると、何も投稿していない事に気付いて落胆した。
・ルイス(演:ルーカス・ジェイ)
代表作に『Driveways』、『Timecrafters: The Treasure Of Pirate’s Cove』などがあります。
ケヴィンの友達。約束していたお泊りの為にやって来た。多くのアレルギーを持ち、母親から色々禁止される。
未だにオネショが治らず、やってしまった時の特殊なパンツを寝る前に履くようにしている。
ケヴィンの両親が捕まる現場を目撃してしまい、すぐにクランシーたちに話して説明した。
両親を助ける為にケヴィンたちと同行し、手がかりを探す為に小さな体を使って活躍をした。
最後は裏切って逃げるレオを車で追撃して捕まえ、翌日の朝に母親が迎えに来て帰った。
・ロン・フィンチ(演:ケン・マリーノ)
代表作に『リーマン・ジョー!』、『ザ・ベビーシッター』などがあります。
クランシーとケヴィンの父親でマーゴットの夫。パティシエで指の力は大切としてワザワザ道具で鍛えている。
クランシーが母親に反抗して気になっていたが、なんとか励まして新作のケーキを作った。
正体がバレた妻とともに捕まってしまい、元婚約者のレオと会って互いに嫉妬の舌戦をした。
王冠を奪うパーティでやらかして、警備員に捕まるも妻たちの活躍で見事に成功させた。
最後は裏切ったレオを追い詰めて捕まえ、指の力についての講演が大ヒットして人気となる。
・マーゴット・フィンチ/マティルダ(演:マリン・アッカーマン)
近年の出演作に『ランペイジ/巨獣大乱闘』、『ブラック・ファイル/野心の代償』などがあります。
クランシーとケヴィンと母親でロンの妻。かつて腕利きの泥棒であったが、現在は素性を隠して平凡に暮らしている。
子供たちに厳しく接していたが、動画に顔が映った事から昔の仲間に正体がバレてしまう。
夫とともに捕まって王冠を盗む計画に元婚約者のレオが参加し、仕方なく実行しようとした。
トラブルで警備員に捕まるも自力で脱出し、子供たちと合流して見事に王冠を盗み出した。
最後はレオの裏切りで彼を追い詰めて捕まえ、王冠を戻して元の生活に戻り就職を考える。
・ヘンリー・ギブス(演:エリック・グリフィン)
代表作に『マーダー・ミステリー』、『ゲストハウス』などがあります。
連邦保安官。証人保護プログラムに入ったマーゴットに新しい身分と名前を与え、長年に渡って監視をしていた。
マーゴットの顔が動画サイトに広がってしまい、危険だとしてフィンチ家まで急いで向かう。
すでにマーゴットとロンが捕まっていて、子供たちに事情を説明する前に拘束されていた。
フィンチ家に取り残された状態になっていて、飼い犬と仲良くしながら帰りを待っていた。
最後は自力で脱出してレオが逮捕されて、マーゴットたちに罪はないとして責任を取った。
・ジェイ(演:カーラ・ソウザ)
代表作に『ジェイコブス・ライダー』、『デイ・シフト』などがあります。
小さい頃からマティルダと育った。同じく泥棒の仲間として活動した。普段は地下の廃線でひっそりと暮らしている。
正体がバレて捕まったマティルダのメッセージから、子供たちがやって来て事情を聞いた。
マティルダの居場所を探し当てると、クランシーに騙されて手錠をかけられ置いていかれる。
自力で抜け出して後からパーティ会場まで来ると、宝石を手に入れて警備員に扮していた。
最後はパーティ会場から逃げ出すマティルダたちを見つけ、挨拶して彼らを逃してやった。
・レオ(演:ジョー・マンガニエロ)
近年の出演作に『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』、『ミュータント:マックス』などがあります。
マーゴットと組んで世界規模で泥棒をしていた。現在はマーゴットと同じく証人保護プログラムを受けている。
正体がバレたマーゴットが連行されると、強引に王冠を盗む計画に参加させられてしまう。
計画を練り上げている間にマーゴットと思い出話で盛り上がり、ロンには嫉妬を見せていた。
実際に王冠を盗む為にパーティで警備員を倒し手に入れると、正体を暴いて裏切ってしまう。
最後はマーゴットたちの追撃で逃げ切れず、捕まって18年の有罪を受けて刑務所送りとなる。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は『ステップ・アップ5:アルティメット』や『ピッチ・パーフェクト/ラストステージ』で知られるトリッシュ・シーが監督を務めています。
ファミリー映画のジャンルに分類する本作は、物語の進めのは子供たちで大人はあくまで大変な部分を補うような感じになっています。
もちろん、子供が主人公の時点でそこまで悲惨な状況にはならないが、さすがに直接的なアクションをするワケじゃないです。
良くも悪くも王道を突き抜けている展開で、主人公の子供たちはからかわれるような負け組であるけど、最終的には大きく成長していくパターンです。
これまで何度も見てきたパターンなので驚くような展開がなく、予想を超える状況がないからワクワク感はほぼなかったです。
マリン・アッカーマンのアクションは思っていたよりも微妙な感じで、そこまでキレがなかったのは残念としか言えない。
その同等の相手となる元婚約者のレオを演じたジョー・マンガニエロは存在感があって、何より夫との嫉妬に駆られた舌戦はなかなか良かったです。
あまり目立つような設定がない本作の中で、特に印象が強かったのはパティシエという一般人である子供たちの父親でした。
演じているケン・マリーノは一番ハマっていて、自分の妻がずっと普通の人間だと思っていたが、実際はとんでもない大泥棒を知った時の反応は面白い。
その後も素人でありながら王冠を盗む現場まで付いて行くが、色々とやらかして台無しにしていくところも非常に良かったです。
終盤ではレオが裏切る展開も予想できる範囲内で、逆にそうしないと夫婦が元の鞘に収まるような事にならないから必然と言えるだろう。
とにかく、本作は毒気のないファミリー映画として安心な気持ちで鑑賞できるが、そのせいで全体的にマイルドな仕上がりとなっていました。
もう少しアクションの部分、子供たちの活躍を入れるべきでしたが、さすがにちょっとムリのある展開だったという印象でした。
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