【バイオハザードⅢ】MY-67

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洋画

作品データ

公開年月 2007/09/21
ジャンル ホラー/アクション
原作 カプコン 『バイオハザード』
監督 ラッセイ・マルケイ
脚本 ポール・W・S・アンダーソン
製作 ポール・W・S・アンダーソン、ベルント・アイヒンガー、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 購入DVD

あらすじ

ラクーンシティでの惨劇から数年後、T-ウイルスは世界に蔓延して、人類はアンデッドと化し、地上は砂漠へと化した。
アンブレラ社ではアリス計画が始動し、アリスのクローンを用いた実験が繰り返される一方でオリジナルのアリスはクレアと行動するカルロスやL.J.たちと再会する。
一行は楽園と呼ばれるアラスカへ向かう為、ラスベガスで食料と燃料を求めるが、そこにはアイザックス博士の寄越したスーパーアンデッドたちが待ち受けるのだった。

登場人物&出演者

アリス・アバーナシー(演:ミラ・ジョヴォヴィッチ)

近年の出演作に『THE 4TH KIND/フォース・カインド』、『パーフェクト・ゲッタウェイ』などがあります。

主人公。元アンブレラ社の工作員。アイザックス博士から逃げ回る為に単独で行動している。

単独で行動していたところでカルロスたちと合流し、クレアたちのピンチを助けた。
アイザックス博士に居場所がバレてしまい、アリス計画を再始動させて強制的に停止される。
自力で停止状態を抜け出し、怪物と化したアイザックス博士を退治しクローンたちを解放。
最後はクローンたちとウェスカーが率いるアンブレラ社の壊滅を誓って反撃を開始した。

クレア・レッドフィールド(演:アリ・ラーター)

代表作に『コンフェス』、『最後の恋に勝つルール』などがあります。

生き残った人々が集まった軍団のリーダー。責任感が強く仲間からの信頼が厚い人物。

極度のヘビースモーカーで常にタバコを仲間たちに催促している姿が印象的である。
ゾンビ化したカラスたちに襲われているところをアリスによって助け出され行動を共にする。
アリスが認める戦友となるが、スーパーアンデッドの襲撃で軍団が解決状態になる。
最後はアイザックス博士のヘリを奪い、生き残った仲間たちとともに北の楽園へ向かった。

Kマート(演:スペンサー・ロック)

代表作に『モンスター・ハウス』などがあります。

クレア軍団の一員。14歳の少女で「Kmart」で助けられた事から名乗るようになる。

クレアたちとKマートで出会った事から、本名を捨てて新たな人生を歩む為に名乗った。
常にクレアと同じ車で移動していて、最初に多数のカラスに囲まれていると知った。
最後は多くのメンバーが倒れていく中で生き残り、クレアたちと楽園へ向かった。

L.J.(演:マイク・エップス)

近年の出演作に『ソウルメン』、『オープン・シーズン2/ペット vs 野生のどうぶつたち』などがあります。

前作で生き延びた一人。アリスと別れてからクレア軍団に属す。元看護師のベティとは恋人。

訪れたモーテルで遭遇したアンデッドに噛まれてしまうが、メンバーには黙っていた。
多数のカラスに囲まれていると知り、車が動かなくなって脱出するもベティを失う。
最後はラスベガスでスーパーアンデッドの襲撃でゾンビ化してカルロスに射殺される。

カルロス・オリヴェラ(演:オデッド・フェール)

近年の出演作に『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』などがあります。

前作で生き延びた一人。元アンブレラ社の私設軍隊の隊長。クレア軍団に属している。

L.J.とクレア軍団に属し、リーダーのクレアから頼れる人物として信頼が厚い。
ゾンビ化したL.J.に噛まれ、助からないと悟り研究施設の突入で囮役をする。
最後はトラックに隠してあったタバコを見つけ、笑いながら多くのゾンビと自爆した。

スレイター(演:マシュー・マースデン)

代表作に『ブラックホーク・ダウン』、『アナコンダ2』がある。

アンブレラ社の科学部門の部長。勝手な行動をするアイザックス博士を快く思っていない。

アリス計画が思うように進まず、研究を中止する必要性があるとして考えていた。
オリジナルのアリスの捕獲に失敗し、噛まれたアイザックス博士の失敗をあざ笑う。
最後は抗ウイルス剤を打ちすぎたアイザックス博士の始末を試みが逆に殺された。

サミュエル・アイザックス博士(演:イアン・グレン)

代表作に『キングダム・オブ・ヘブン』、『スパイ・ゾルゲ』があります。

アンブレラ社の科学者。科学部門のリーダーでアリス計画の中心的人物である。

オリジナルのアリスから血を手に入れ、アリス計画で地上へ戻る研究を続けていた。
アリスの血からスーパーアンデッドを作り出すが、噛まれて大量の抗ウイルス剤を打つ。
その影響で体が大きく変異し、強力なタイラントに変身してアリスを圧倒していく。
最後はアリスをもう一歩で追い込むが、クローンで格子状のレーザーで細切れにされる。

ホワイト・クイーン(演:マデリン・キャロル)

代表作に『最高の人生のはじめ方』、『空飛ぶペンギン』があります。

アンブレラ社研究施設の人工知能。レッドクイーンの妹で白い服を着た少女のホログラム。

アイザックス博士の指示で、衛星を使ってオリジナルのアリスをずっと探していた。
アリスが無意識に超能力を使った事で発見すると、アイザックス博士に報告した。
アイザックス博士がタイラントに変異し、駆けつけたアリスに倒すよう協力を求める。
最後はすべてのクローンを解放したアリスに従い、ウェスカーの居場所を教えた。

アルバート・ウェスカー(演:ジェイソン・オマラ)

代表作に『スペース・トラッカー』などがあります。

アンブレラ社の上級幹部。各支部長で構成される委員会の議長として状況報告を求める。

東京の本部に身を置いており、アメリカ支部での委員会はホログラムとして参加する。
最後はアイザックス博士がアリスに倒され、本部にやって来るとして迎撃体制を整える。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

シリーズの三作目となったが、本作の舞台は完全にオリジナルとなっています。
原作では文明社会は依然として存続しているに対して、本作ではT-ウイルスの驚異的な汚染が世界に広がって文明社会が崩壊している。
ほとんどの人間はアンデッドと化し、生き残った少ない人間たちを求めてさまよっているような世紀末的な感じになっています。
もはや、本作は原作である『バイオハザード』の世界とは別物となっている。
それに加え、シリーズの主人公であるアリスは超人的な身体能力とテレキネシスの特殊能力まで備わるチートぶりである。
前作のラストで『バイオハザード』の世界から逸脱したが、本作は完全に開き直って別の世界を構築しています。
一作目はオリジナルながら『バイオハザード』の世界観を表現し、二作目はジル・バレンタインを演じるシエンナ・ギロリーのおかげで原作の雰囲気を保っていました。
しかし、本作は完全に開き直って別世界を展開しているせいで原作のファンからはあまり芳しくない評価となりました。
個人的にも『バイオハザード』のタイトルに違和感を持ち、本作は『アリスのバイオハザード』のタイトルにしてもいいと思うほどの変わりようです。
一応、原作の主人公の一人であるクレアが登場するけど、もう名前だけで設定は完全に別人となっています。
前作のジルはまだゲームの設定を守っていただけに、本作のクレアの設定からして、ゲームと決別した意味合いにもなっています。
それに覚醒してしまったアリスは『バイオハザード』の世界から浮いてしまい、相手がどんなバケモノでも負ける事がない無敵補正を手にしてしまった。
確かにミラ・ジョヴォヴィッチがアクション女優として頑張っているが、原作から考えると『バイオハザード』のタイトルが悲しいほどに意味を成していない。
ただ、いつまでも『バイオハザード』なのは大人の事情であって、原題もそのままだからオリジナルとして開き直った作品になっている。
本作は明るく広い砂漠で出現するゾンビという珍しい光景だけが独自性を生み出している。
あとは普通のゾンビ映画と同じく、前作から続投する登場人物や新たな登場人物たちの掛け合いは恐ろしくつまらない。
そもそも、大勢になった時点でほとんどが空気キャラであり、殺される為だけに登場しているのも悲しいほど。
結局は次へ繋げる為の作品に過ぎず、本作の意味合いはあくまで布石という残念な立ち位置となってしまった作品でした。

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