作品データ
あらすじ
海辺で食堂を営むフォンは、漁で珍しいタコを捕獲して調理し元恋人で科学者のズーモーとよりを戻そうと考えていた。
そんな中、フォンの食堂が海から現れた謎の巨大生物によって破壊され、ズーモーが調理に使われるタコを取り戻そうと気づいて解放するように説得する。
しかし、フォンは金を工面する為にグリード社のリンにタコを売ってしまい、軍と組んで遺伝子実験をしようとしていたのだった。
登場人物&出演者
・フォン(演:リウ・ムー)
代表作に『The Business Storm of Ruhai』、『The Photographer』などがあります。
主人公。海辺で弟分二人を従えて食堂を経営している。別れたばかりの恋人ズーモーとよりを戻そうとしている。
珍しいタコを捕まえてズーモーに見せると、絶対に売らないように注意を受けて守っていた。
弟分たちを失い、食堂を巨大なタコに破壊され、すべてをなくしてリンに珍しいタコを売る。
ゲイル将軍に捕まったズーモーを助ける為に船へ忍び寄るが、あっさりと捕まってしまう。
最後はドイツ軍の研究所でリンと将軍が死亡し、薬を持ち帰ってズーモーと結婚して父親に。
・ズーモー(演:キャンディス・ツァオ)
代表作に『トランスフォーマー/最後の騎士』、『ミッドナイト・ドライバー/君に続く道』などがあります。
ヒロイン。抗うつの研究をしている。先輩で会社を持つリンにスカウトされるも分野の違いから断っていた。
元恋人のフォンから珍しいタコを見せられ、研究するべきとして売らないように強く言った。
巨大タコに観光客が殺される事件が発生して、フォンが捕まえた珍しいタコが原因と考える。
珍しいタコを手に入れたリンに捕まり、黒幕であるゲイル将軍からドイツ軍の研究所と行く。
最後は研究所を脱出し、薬の研究を成功させ、フォンと結婚して息子に恵まれる事になる。
・リン(演:チャン・ハオチョン)
代表作に『奪命狙擊2』、『大虫灾』などがあります。
グリード社のCEO。遺伝子の研究を進めていて、特に人間の寿命を伸ばす変異遺伝子について興味を持っている。
祖父がドイツ軍で兵士を強化する研究をしており、逃げた実験体のタコをずっと追っていた。
フォンが捕まえた珍しいタコこそが手がかりと知って、すべてを失った彼から高額で買った。
拉致された時に救出したゲイル将軍が黒幕と判明し、彼に失敗作の薬を渡して足を撃たれた。
最後はズーモーを助けて鉄骨の下敷きになり、腹部にも刺さって成功した薬を渡し絶命した。
・女副官(演:シュー・シオティン)
本作が長編映画デビュー作となります。
某国の女性軍人でゲイル将軍の部下。常にゲイル将軍の命令に従い、現場では他の兵士たちを統率している。
拉致されていたリンの救出をするべく、ゲイル将軍とともに敵のアジトに侵入して成功した。
雇い主であるボスから許可を得ると、ゲイル将軍の命令でリンの船をスムーズに制圧した。
ゲイル将軍がリンを手のひらで動かしていたと話し、怒りを見せた彼に銃口を突きつけた。
最後はドイツ軍の研究所で巨大タコが襲撃し、単独になって水に引き込まれて溺死した。
・ゲイル将軍(演:ダニエル・ガン)
本作が長編映画デビュー作となります。
某国の軍人。何者かに拉致されたリンを救出し研究の内容がバレそうになった事を告げられて一緒に脱出した。
実はリンの祖父がドイツで研究を行っていた事を知っていて、その真相を知ろうと暗躍する。
珍しいタコを見つけたリンたちの船を襲撃し、70年以上生きる巨大タコを誘い出して攻撃。
リンの案内でドイツ軍の研究所に到着し、薬が本物かズーモーに調べさせて巨大タコに攻撃。
最後は逃げようとしたフォンをボコボコにするが、巨大タコに背後から襲われて死亡した。
感想
[個人的な評価]
本作はみんな大好きアルバトロス・フィルムが配給した作品となります。
この作品は近年増えている中国の粗悪なモンスター映画の一本となっています。
ハッキリ言って、もう中国製の粗悪なモンスター映画を意図的に避けていますが、アルバトロス配給という事で騙されてしまいました。
今回も作品の情報を手に入れるには中華サイトまで飛んで、読めない中国語を翻訳しながらなんとか作成をしました。
毎回のように同じ苦労を強いられ、鑑賞する時間よりも調べる時間の方が多いワリにほとんどの作品はクソ映画レベルです。
しかも、中国人はプライドが高いせいか、クソ映画と認めず超大作のような作り方するので非常にたちが悪いです。
中国映画に限らず、低予算の作品で科学者がよく登場しますが、一度も専門的な事をせずに見た目が女優やモデルすぎて説得力に欠ける。
本作でもヒロインは研究よりも美に興味があるようにしか見えず、他の女性研究員たちも研究しているように見えない。
主人公については明らかにヒロインと釣り合っておらず、登場人物の設定をもう一度冷静に見直した方がいいレベルでした。
肝心の巨大タコはすぐに登場してくれるが、当然のように全貌を明かす事なく、触手がメインで人々を襲ってくれます。
多分、本作は『ザ・グリード』を意識して作っているようで、タコの触手には目やニオイで判別しているシーンがあってギャグかと思いました。
巨大タコの子供も登場して物語のきっかけとなりますが、こちらはムリヤリ中核に持っていっている感じがあって、もう少し上手く組み込めないかと思いました。
以前にも書いていますが、欧米ではバカ映画として開き直って作っているので好感が持てるが、中国では鑑賞している側をバカにしたような印象があります。
なので、今後はもう少し慎重に中国のモンスター映画を借りないようにしたいと思います。
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