作品データ
あらすじ
アメリカのロサンゼルス、プール清掃の仕事に従事するバド・ジャブロンスキーは、娘に何不自由な暮らしを実現させるべく地道に働いていた。
だが、その正体は国際組織に属するバンパイアハンターであり、夜には吸血鬼退治によって生計を立てていた。
そんなある日、1週間以内に娘の授業料と歯列矯正の費用を捻出してなければならず、大金を稼ぐ為にバドは吸血鬼を狩りまくる事になるのだった。
登場人物&出演者
・バド・ヤブロンスキ(演:ジェイミー・フォックス)
近年の出演作に『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』、『プロジェクト・パワー』などがあります。
主人公。バレー・プールサービスの仕事をしている。その正体は無所属でバンパイアを狩っているはみ出しのハンター。
別居中の妻から娘の授業料と歯列矯正の費用が必要だと言われ、一週間で用意すると宣言。
ビッグ・ジョンに頼んで国際組織に戻してもらうが、現場素人のセスが監視役に付いていた。
弱点である妻と娘を人質に取られ、セスがバンパイアにされるもヘザーの協力で反撃する。
最後はオードリーと対決して見事に倒し、妻と娘に本当の姿がバレるも家族を取り戻した。
・セス(演:デイヴ・フランコ)
代表作に『ウォームズ・ボディーズ』、『6アンダーグラウンド』などがあります。
バンパイア・ハンター国際組織に属する若手職員。受付での内勤が専門で組織のあらゆる規約を把握している。
牙の換金に来たバドにあらゆる条件を出して、報酬の半分以上を天引きすると説明していた。
ラルフからバドの監視役として現場に出るよう言われ、昇進する為に仕方なく引き受けた。
現場に出る度にゲロと小便を撒き散らし、オードリーに捕まってバンパイアにされてしまう。
最後はバンパイアである事を認めて、ヘザーとともに手下を倒し、ラルフを規約で対処した。
・ヘザー(演:ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)
代表作に『ソード・オブ・デスティニー』、『ガンズ・アキンボ』などがあります。
バドの隣に引っ越してきた若い女性。看護師で大量の医療用スクラブの洗濯を抱えるところをバドに手伝ってもらう。
まだアパートに引っ越してきたばっかりだが、部屋の中はレトロ調でバドに褒められていた。
その正体はオードリーによって使い魔にされてしまい、バドの弱点を探る為に動いていた。
正体をバドに見破られるが、実はバンパイアにしたオードリーを恨んでいて協力を申し出た。
最後はバドたちをアジトで案内役となり、オードリーの手下をセスと倒して仲間になった。
・ペイジ・ヤブロンスキ(演:ザイオン・ブロードナックス)
代表作に『Holly Day』などがあります。
バドとジョスリンの一人娘。両親が別居している事について深く考えておらず。父親の真実を知らない。
いつも忙しくしている父親が母親と揉めている事を知らず、マイペースに楽しんでいた。
父親の弱点だとバレてしまうと、誕生日パーティの帰りにカーチェイスをするも楽しんだ。
家に帰ると母親がオードリーに捕まっていて、ようやくバンパイアの存在を知ってしまう。
最後はオードリーが父親によって倒され、バンパイア・ハンターになりたいと話していた。
・ジョスリン・ヤブロンスキ(演:ミーガン・グッド)
代表作に『ソウ5』、『シャザム!』などがあります。
バドの妻。約束を守らないとして夫と別居中。娘の授業料と歯列矯正の費用が払えない夫に辟易していた。
娘を戻す時間がオーバーして文句を言っているが、彼がバンパイア・ハンターとは知らず。
約束していた娘の友達の誕生日パーティに連れていく時も、辞めようとした彼を止めていた。
バドにとっての弱点である事がオードリーにバレて捕まると、ようやく真実を知っていく。
最後は夫とオードリーの対決で少し抵抗し、解決すると、真実を知った事でやり直すを決意。
・ディラン・ナザリアン(演:スコット・アドキンス)
近年の出演作に『キャッスル・フォール』、『キリング・マシーン』などがあります。
バンバイア・ハンター国際組織に属する有名なハンター。ナザリアン兄弟の弟。常に兄と一緒に行動している。
若バンプが巣食っている場所を察知して、兄ととにやって来るとバドと協力して始末する。
主に近接武器と体術を使ってバンパイアと互角以上に渡り合い、兄との完璧な連携を見せた。
最後は小便を漏らしたセスを見て引いてしまい、さっさと牙を回収して兄と立ち去った。
・マイク・ナザリアン(演:スティーヴ・ハウイー)
代表作に『DOA/デッド・オア・アライブ』、『最‘恐?!’絶叫計画』などがあります。
バンバイア・ハンター国際組織に属する有名なハンター。ステレオ修理工に扮して弟のディランと常に行動を共にする。
若バンプがいる家の近くにやって来ると、様子を見ていたバドと協力する交渉を経て成立。
油断していた若バンプを先制攻撃で倒していき、弟の見事な連携によって次々と倒した。
最後は漏らしてしまったセスに引いたが、バドとの仕事に満足して弟と牙を回収して去る。
・ビッグ・ジョン(演:スヌープ・ドッグ)
代表作に『トレーニング・デイ』、『ルディ・レイ・ムーア』などがあります。
バンバイア・ハンター国際組織に属する上級ハンター。以前はバドの相棒で一緒にバンパイアを狩っていた。
現在は一匹狼として活動していて、組織の中では憧れるような存在として強い発言力を持つ。
金がどうしても必要なバドから連絡を受けると、相棒として全力でフォローを入れていた。
組織へ戻す事を拒んでいたラルフを説得して、反省の色を見せたバドが戻るように尽力した。
最後はオードリーのアジトに乱入し、バンパイアに噛まれ自爆するが、実は生きていた。
・ラルフ・シーガー(演:エリック・ラング)
代表作に『ナイトクローラー』、『アンテベラム』などがあります。
バンバイア・ハンター国際組織の幹部。ビッグ・ジョンに頼まれて仕方なく戻りたいバドに会った。
過去にバドがやらかした書類を持ち出して、彼を組織に戻す必要性がないと主張していた。
ビッグ・ジョンの説得を受けて条件付きでバドを戻すが、すぐに追い出そうと考えていた。
内勤だったセスを抜擢して、一つでも違反したらすぐに報告するように言い渡していた。
最後はオードリーたちを勝手に倒した現場に来るが、セスのフォローで追い出せず去った。
・トロイ(演:ピーター・ストーメア)
近年の出演作に『映画 太陽の子』、『ソングバード』などがあります。
リシーダ質店を経営している。表の顔は質店の経営者だが、裏の顔はバンバイア・ハンターに協力している。
組合に属さないはみ出しのバンバイア・ハンターが頼る場所で、武器の調達と取引をする。
家族を失いたくないバドがバンパイアの牙を持ってくるが、安い金額で提示していた。
どうしても金が必要なバドに対して、以前から欲していた愛用の銃と靴ともらっていた。
最後はバドに復讐するオードリーから拷問を受け、抵抗する事を選んで惨殺されてしまう。
・クラウス(演:オリヴァー・マスッチ)
代表作に『帰ってきたヒトラー』、『ある画家の数奇な運命』などがあります。
オードリーが最も信頼する右腕。圧倒的な体格と鋭い嗅覚を持つ。常にオードリーの側にいて警戒している。
オードリーの娘が何者か殺されると、バドの血が付いたガラス片を見せて性別を言い当てる。
娘の復讐をするオードリーが総動員でバドの弱点を探らせ、使い魔たちを解き放っていた。
アジトにやって来たバドたちの存在に気づくと、オードリーの指示で連れ出そうとした。
最後はセスとヘザーに邪魔され、二人を圧倒するが、両腕をもがれてそのまま倒されていた。
・オードリー(演:カーラ・ソウザ)
代表作に『フロム・プラダ・トゥ・ナダ』、『スリープオーバー/夜の大冒険』などがあります。
オードリー不動産のオーナー。その正体はウーバー・バンパイアで、人間を使い魔としてバンパイア化させる。
娘をバドに殺された事でブチ切れると、あらゆる手段を使い復讐しようと総動員していた。
バドの弱点を探る為にトロイを拷問して、人間だったヘザーを使い魔にして情報を入手する。
相棒だったセスをバンパイアに変えて、バドの妻子を人質にして祭壇へ連れ出していた。
最後はバドとのタイマン勝負で圧倒するが、銀の糸で首を切断され、憎まれ口を叩いて死亡。
感想
[個人的な評価]
本作はNetflixで独占配信された作品となります。
この作品は格闘家や俳優としても活動するJ・J・ペリーにとって長編映画の監督デビュー作となっています。
Netflixのオリジナル映画は残念ながら個人的なイメージとしてハズレの場合が多いです。
特に金をかけた超大作になってくると、確かに豪華な演出をしているけど、今ひとつ印象に残らないような事が多い。
そんな本作ではジェイミー・フォックスを主演にしたバンパイアが登場するアクション映画ですが、コメディ要素もあってテンポが非常に良かったです。
こういう作品では家族ドラマをやりがちだが、必要最低限にまとめて、あとは単純に主人公たちがバンパイアを倒してく展開でした。
吸血鬼を扱った作品が腐るほど作られているが、本作は既視感のある設定ながらも独自性を出そうとしていました。
特に目を見張るべきなのは登場人物たちの個性豊かなキャラクターであり、主人公が地味という欠点を脇役たちが補っています。
途中からバディ映画のような感じで凸凹コンビが活躍していくが、あくまで単純なアクションに比重を置いているのは非常に良いです。
Netflixは映画作りに対する予算の使い方は上手くないけど、本作は荒削りながらもちゃんと求められているモノに応えていました。
低予算で作るNetflixの映画は作家性が強く出て好き嫌いが分かれてしまうが、本作は大衆受けする作品だと言えるだろう。
ただ、せっかく主人公をジェイミー・フォックスが演じているから、もっと強い個性を与えるべきだったと思います。
脇役たちが生き生きと活躍しているだけに、物語を進める上で主人公の存在がその為にいるような印象が強くなっていました。
この作品はストーリー性や設定よりもキャラクターたちが良かったので、シリーズ化してもいい面白さがあったと思います。
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