【ドリーム・シナリオ】VD-1074

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洋画

作品データ

公開年月 2024/11/22
ジャンル コメディ/サスペンス
原作 なし
監督 クリストファー・ボルグリ
脚本 クリストファー・ボルグリ
製作 ラース・クヌードセン、アリ・アスター、ほか
製作国 アメリカ、カナダ
鑑賞方法 動画配信サービス

あらすじ

大学教授のポール・マシューズは、ごく普通の生活を送っていたある日、何百万人もの夢の中に彼が一斉に現れた事から一躍有名となる。
メディアからも注目を集め、夢だった本の出版まで持ちかけられてポールは有頂天となるが、ある日を境に夢の中で彼が悪事を働くようになる。
現実世界のポールまで大炎上してしまい、自分自身は何もしていないのに人気絶頂を迎えるも一転して嫌われ者になってしまうのだった。

登場人物&出演者

ポール・マシューズ教授(演:ニコラス・ケイジ)

近年の出演作に『ナイト・オブ・アルカディアン』、『ロングレッグス』などがあります。

主人公。ごく普通の生活を送る理学博士で大学教授。中年の危機から本を出版したい気持ちを持っている。

他人の夢に登場していく事で有名となって、チャンスと思って本の出版をしようとする。
広告代理店からコマーシャルに使われていくが、どうしても本を出版したくて譲らなかった。
夢で凶暴化した事で多くの人に嫌われ、家族との仲も悪くなって担任を傷つけて退職する。
最後は広告代理店のトレントに従ってフランスで執筆しながら、夢で妻と会っていた。

ジャネット・マシューズ(演:ジュリアンヌ・ニコルソン)

代表作に『8月の家族たち』、『ブラック・スキャンダル』などがあります。

ポールの妻。美術館の職員として働いている。夫が本を出版したい気持ちを知っていて応援している。

多くの他人が夫の夢を見ている中で、なぜか自分だけが見ないせいで軽く嫉妬していた。
夫が有名になったおかげで自身も注目され、美術館のプロジェクトに呼ばれるようになる。
夢の中の夫が凶暴化したせいで白い目で見られ、そのせいでプロジェクトからも降ろされる。
最後は夫との仲が決裂して別居状態となり、海外での執筆する彼を遠くから見守っている。

ソフィー・マシューズ(演:リリー・バード)

代表作に『ノースマン/導かれし復讐者』、『ボーはおそれている』などがあります。

ポールとジャネットの次女。なぜか父親の不気味な夢を見て、宙に浮くも助けてもらえなかった。

父親になぜ夢でいじわるするのか尋ねるが、現実じゃないとして何度も言い聞かせられる。
多くの人の夢に父親が登場して有名人になると、学校でも噂となって注目される事に。
夢の父親が凶暴化したせいで学校でイジメを受けるような状態になってしまう。
最後は両親が離婚した状態になってしまい、父親を避けるように母親と姉と一緒に住む。

ハンナ・マシューズ(演:ジェシカ・クレメント)

代表作に『スモールタウン・マーダー・ソングス』、『ザ・サイキック/覚醒の賢者』などがあります。

ポールとジャネットと長女。平凡な家庭で育っているおかげで両親に対して特に反抗期を見せていない。

両親が劇を観に行く為に妹の面倒をみるが、翌日だと勘違いするも素直に従っていた。
父親が夢のおかげで有名になると、同級生から本当なのかと疑われて写真を取って送る。
夢の中の父親が凶暴化して悪い噂が流れると、その心労から鬱気味になってしまう。
最後は父親が妹の担任をケガさせたせいで両親は離婚し、母親と一緒に住んでいる。

ブレット(演:ティム・メドウス)

代表作に『ミーガン・ガールズ』、『ウィル&ハーパー』などがあります。

ポールが教鞭を執る大学の学長。ポールとは友人でもあって、何かと気軽に相談をしていた。

給料が良く最近カワサキの大きなバイクを購入し、ポールに指摘されるも否定をせず。
ポールが人々の夢に出ている状況を知ったが、なぜか彼の夢をまったく見ずにいた。
学生からポールに対してクレームが入ると、仕方なく彼に長い休暇を与える事に。
最後は家を追い出されたポールを地下室に迎えるなど、何かと彼をサポートしていた。

モリー(演:ディラン・ゲルーラ)

代表作に『ハースメル』、『スマイル2』などがあります。

「ソーツ」広告代理店でアシスタントをしている若い女性。ポールの夢を見ている一人で彼に興味を持つ。

会社へやって来たポールを会議室まで案内するが、エレベーター内ではニヤニヤしていた。
トレントとの会議が微妙な空気になってしまい、詫びとして彼とバーに飲みに行っていた。
実は夢のポールとは激しい肉体関係を持っていて、実物の彼を見ると妙な気持ちになる。
最後はポールを家に招いて再現するが、始める前に彼がイってしまい帰ってしまった。

トレント(演:マイケル・セラ)

近年の出演作に『バービー』、『グロリア/永遠の青春』などがあります。

「ソーツ」広告代理店の代表。デジタル広告を主戦場にして、クライアントとセレブの橋渡しをしている。

最初の広告に相応しい人物として一躍有名となったポールにオファーを出していた。
スプライトのコマーシャルを持ちかけるが、本を出版したいポールの意見を尊重していた。
人気から一転して嫌われ者となったポールを使い、フランスで彼の自伝本を出していく。
最後は当初の本とは違う内容になるが、後先がないポールを説得してサイン会を開いた。

リチャード(演:ディラン・ベイカー)

近年の出演作に『テッド・バンディ』、『エリザベス∞エクスペリメント』などがあります。

ポールとは大学時代の友人。ポールは目立たない存在で気にしていなかったという。

妻だけに限らず、友人たちもポールが夢に出てくると知って彼に連絡して事実を知らせた。
以前からポールを食事に誘おうと思っていたが、今回の夢をきっかけに実際に呼んでいた。
夢に出てくるポールが凶暴化し、妻も彼に殺される悪夢から夕食が気まずくなってしまう。
最後はポールたちに謝罪しながらも夕食の中止を口にして、彼らに帰ってもらった。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は『シック・オブ・マイセルフ』で知られるクリストファー・ボルグリが監督と脚本を務めています。
この作品は『ミッドサマー』のアリ・アスターが製作として参加し、ニコラス・ケイジが主演を務めています。
なんと言っても『ミッドサマー』のアリ・アスターがいるので、本作は全体的に不気味な雰囲気が漂っています。
主人公のポール・マシューズは平凡どころか、少し頑固で気弱な部分がある地味な存在として生きていました。
しかし、原因不明な他人の夢に登場するだけの存在によって、一躍有名になるという人生の転機を迎えます。
そこから有頂天になるも夢の中で凶暴化して、なぜか本人は何もしていないのに嫌われ者となってしまう。
そのせいで家族とも不仲となってしまい、終身名誉教授なのにクビを宣告されるほどに落ちぶれる結果となります。
これは現代におけるSNSでバズった人間を比喩しているようで、有名になった人間の末路を描いているように思えます。
ただ、本作では直接的なSNSではなく、バズった現象に巻き込まれる主人公の悲劇をブラックユーモアで描いてます。
ここら辺がアリ・アスターが持つ雰囲気だろうけど、最初から最後まで主人公が報われない可愛そうな存在になっていました。
しかも、演じているのがニコラス・ケイジであり、彼もまたネットでミーム化している事で面白さが倍増しています。
悪い意味でニコラス・ケイジはネットミーム化していないが、彼自身もまた人生がかなり不安定だと言える点もリンクしています。
近年ではSNSでバズって有名になるのはいいが、そのせいで私生活がメチャクチャになったり、最悪はファンやアンチに命を狙われる事もあります。
本作はこれに対する比喩と皮肉を込めた作品であるが、有名税と呼ばれるような事が一般人にも起こりえるホラーでもあると訴えています。
やはり、地味ながらも安定した生活が最も平和で平穏であるという結論が導き出されます。

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