【シャドー・ウォー/聖戦】RE-3900

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アクション

作品データ

公開年月 2022/03/11
ジャンル アクション
原作 なし
監督 エミール・ハリルザデー
脚本 バキ・イルハン
製作 セネル・イルハン
製作国 トルコ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

元諜報員のイルハンは、兄フセインの命が狙われているとの知らせを受ける。
イルハンたちの一族は預言者ムハマンドの子孫とされ、伝説の秘宝アークの在り処を示す2片の地図の片方を守る使命を帯びていた。
任務に殉ずる地図の守り手だった振れセインが秘密結社テンプル騎士団に襲われ、託されたイルハンは暗殺者たちの標的にされるのだった。

登場人物&出演者

イルハン・ハシモーグ(演:イスマイル・フィリス)

代表作に『スカイ・イーグル』、『ブラック・ウォリアーズ/オスマン帝国騎兵団』などがあります。

主人公。元諜報員。過去に任務を失敗した事でクビとなった。現在は「ハンカンドー」の道場を運営している。

預言者ムハンマドの血を引く一族「サイイド」だが、兄と違って気性が激しく何も知らない。
兄が倒れた事で地図を渡されると、テンプル騎士団に追われる中で元妻のジェムレと協力。
テオドルが脅迫してきた事で逆に警告するが、子供たちを殺された事でショックを受ける。
最後はブチ切れてテオドルの組織を潰し、生きていた兄が子供を助けてくれた事に感謝した。

ジェムレ(演:エスラ・ビルギチ)

代表作に『Malchik-delfin』などがあります。

ヒロイン。諜報員。イルハンと職場結婚をしたが、イスラム教を大事にする彼に反発したせいで離婚した。

妻を殴る男を暴行したせいで留置所に入れられ、イルハンと再会を果たして巻き込まれる。
上司からイルハンについて調べるように言われると、テオドルと関係があるとして知った。
イルハンとデートをしていく中で和解していき、彼が関わる問題について協力をしていく。
最後は重傷を負ったイルハンを助け、フセインが彼の子供たちを助けて家族の一員となった。

フセイン・ハシモーグ(演:バキ・イルハン)

本作が長編映画デビュー作となります。

イルハンの兄。ムハンマドの血を引く「サイイド」の一族。耐える性格を買われてアークの地図を守る“影なき者”となる。

特殊な訓練を受けた事で100人の暗殺部隊を相手に勝つ戦闘力を持ち、冷静な判断をする。
正体がテンプル騎士団にバレると、おじのロクマンと会ったせいで弟を巻き込む事になった。
本当に100人の暗殺部隊に襲われるも善戦し、助けに来た弟に地図を託して爆死を遂げる。
最後は実は生きていて弟の子供たちを助け出し、テンプル騎士団を一人で壊滅させていた。

ロクマン(演:ネヴザト・イルマッツ)

代表作に『Bir Düs Gördüm』、『Elli Kelimelik Mektuplar』などがあります。

医者。イルハンとフセインのおじでムハンマドの血を引く「サイイド」の一人。一族の使命を知っている。

フセインが“影なき者”だとテンプル騎士団にバレると、彼と久々の再会をして治療もした。
追い詰められるフセインから助けを求められると、イルハンに真実を話して協力をさせる。
食事をしているとフセインの脱出が失敗したと知って、イルハンに兄を助けるように指示。
最後は死んでいなかったフセインが後始末して、イルハンの帰りを家族で待っていた。

テオドル・ジュリウス(演:セルダル・デニス)

代表作に『学校』、『Ekonomi Tikirinda』などがあります。

オカルト系秘密結社「テンプル騎士団」の総長。長年に渡って探すアークを示す地図に誰よりも固執している。

組織の事を考えて行動しているが、弟を含めたメンバーを信用せずに利用するだけとなる。
フセインが“影なき者”だと突き止めたが、手下が失敗しているせいで捕まえられずにいた。
地図がイルハンに渡ると、彼の身元をすべて知って家族を人質にしようとして逆に脅された。
最後はキレたイルハンの襲撃で壊滅され、フセインに組織が潰された事を知らず殺された。

感想

[個人的な評価]

評価 :2/5。

本作は非常に珍しいトルコのアクション映画となります。
この作品は『Adam Mısın!』や『2 Fingers Honey』などで知られるエミール・ハリルザデーが監督を務めています。
トルコのアクション映画というのは良く知らないが、イスラム教の影響が強くある文化の国だと知っています。
本作もまさに宗教の話しが物語の起点となるが、あくまでイスラム教は正義でキリスト教は悪として描いています。
個人的にはどっちも正義で悪だと思っているので、作る立場によってイメージが変わってくる典型的な作品でした。
冒頭から設定を詰め込んでいるが、これを回収する気が最初からないような展開だとすぐに分かってきます。
話しのスケールは神を巻き込んだ大きいモノだが、視点が主人公の見える狭い世界でやれる事は決まっています。
冒頭で激しいアクションはキアヌ・リーヴスの『ジョン・ウィック』シリーズを彷彿とさせるが、中身はガッチリと宗教映画となっています。
宗教映画は日本人にとって理解が難しく、特にイスラム教はイメージがあまり良くないので少し違和感を覚えてしまう。
2時間を超える内容で半分ぐらいは説明になっているが、残念ながら物語の中で意味はありませんでした。
別に対象物がアークじゃなくても良かったですし、逆にそれを取り入れたせいで複雑で無意味になってしまいました。
やはり、アクション映画はシンプルなストーリーと設定じゃなく、せっかくのアクションも良くてもイメージが悪くなってしまう。
それにラストの締め方がセオリーをぶっ飛ばしていて、主人公の行動を全否定するような感じがトルコ映画だと思う展開でした。

コメント

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