【ナイト・ウォッチャー】RE-3344

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洋画

作品データ

公開年月 2020/02/21
ジャンル サスペンス/ミステリー
原作 なし
監督 マイケル・クリストファー
脚本 マイケル・クリストファー
製作 タイ・シェリダン、デヴィッド・ウルフ、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

アスペルガー障害を抱える青年のバートは、ホテルで夜間受付の仕事をしていた。
バートは自身のソーシャルスキルを向上させる為、無断で客室に隠しカメラを仕掛け、客の行動を記録していた。
ある夜、バートが勤務中に殺人事件が発生し、彼は第一容疑者にされてしまうが、隠しカメラの映像が唯一無実を証明するのだった。

登場人物&出演者

バート・ブロムリー(演:タイ・シェリダン)

近年の出演作に『X-MEN;ダーク・フェニックス』、『デッドプール2』などがあります。

主人公。アスペルガー症候群。ホテルの受付をしている。各部屋に隠しカメラを設置する。

隠し撮りをしてコミュニケーションの為に使うが、そのせいで事件に巻き込まれてしまう。
カレンを殺害した容疑者になるが、決定的な証拠がなく捕まらず別のホテルに異動した。
アンドレアと出会って恋が芽生えるが、実はニックの愛人で利用される事を察知していた。
最後は証拠のメモリカードをエスパーダ刑事に渡し、何か変わろうとモールに出かけた。

アンドレア・リヴェラ(演:アナ・デ・アルマス)

代表作に『ノック・ノック』、『ブレードランナー2049』があります。

ヒロイン。殺人事件の容疑者になったバートが異動をさせられたホテルで出会った客人。

何度もホテルを利用していたが、実は既婚者だったニックの愛人でずっと関係を持っていた。
カレンに関係がバレて複雑な事情になるが、弟を思い出すバートとの出会いで軽くなる。
バートから想いを寄せられる事を利用し、彼の隠し撮りをしたデータを勝手に持ち出した。
最後はニックとドライブするが、バートの証拠品が決定的になって警察に捕まる事になる。

エセル・ブロムリー(演:ヘレン・ハント)

近年の出演作に『キャンディージャー』、『セッションズ』があります。

バートの母親。夫を亡くして依頼、強いショックを受けるバートと心の距離が開いていた。

なんとかバートとの絆を確かめようとするが、距離を取る息子に踏み込めずにいた。
ホテルで殺人事件の現場にいたバートは無実だと信じて、エスパーダ刑事の疑いに拒絶する。
バートが明らかな失恋をしてしまうと、どうにも声をかけられずに黙って彼を受け入れる。
最後は強制捜査がバートの部屋に入るが、彼を心配して声をかけた事で距離が縮まった。

ジョニー・エスパーダ刑事(演:ジョン・レグイザモ)

近年の出演作に『ファイティング・with・ファイア』、『ナンシー』などがあります。

カレンが殺害された事件を担当する。現場にいたバートを第一容疑者として尋問していた。

アスペルガー症候群であるバートとのやり取りに戸惑い、彼の症状について調べていた。
バートが仕掛けた隠しカメラの存在を知るが、決定的な証拠にならずパソコンを押収した。
なんとかバートを守ろうとするエセルを制止し、バートを追い詰める尋問をしていた。
最後は銃を発砲してバートの部屋に駆けつけると、証拠のメモリカードと手紙を知った。

カレン・ペレッティ(演:ジャック・グレイ)

代表作に『エリート・スナイパー』、『ダークサイド』などがあります。

ニックの妻。バートの働いているホテルに来て、予約していた部屋を借りて夫を待っていた。

ニックが不倫している事を知っていて、予め相手にメールをして夫を部屋で待ち構えた。
最後は口論となって殴られてしまい、護身用で持っていた銃で撃たれて死亡してしまう。

ニック・ペレッティ(演:ジョナサン・シェック)

代表作に『グレイスランド』、『デッド・シティ2055』があります。

カレンの夫。右の上腕に特徴的なタトゥーをしている。アンドレアと長年不倫をしている。

ホテルにアンドレアだと思って呼び出されるが、妻で不倫がバレていると知って激昂する。
その結果、カレンの持っていた護身用の銃で殺してしまい、現場から逃げ出してしまう。
バートが容疑者として警察から疑われていると知って、それを上手く利用しようと考えつく。
最後はアンドレアの協力で証拠を入手するが、バートの方が一枚上手で結局は逮捕された。

感想

[個人的な評価]

評価 :3/5。

本作は『未体験ゾーンの映画たち2020』にて上映された作品となります。
監督と脚本を務めるマイケル・クリストファーにとって、19年ぶりの映画監督作品となる。
本作で取り上げている「アスペルガー症候群」についてですが、よく聞く発達障害だけど実態は良く分かりません。
なので、本作での主人公を通してどんな状態なのか分かってきますが、そんな発達障害がある中でしっかりと社会で生きていける。
タイ・シェリダンの演じる主人公は確かにコミュニケーションに関して問題があるけど、決してバカではありません。
ホテルの各部屋に隠しカメラを仕掛けるだけの知識があって、あくまでコミュニケーションの為に隠し撮りをしているという。
そのせいで疑わるが、逆に救われる事になるけど、これが健常者ならば、単なる変態として別の問題が出てきます。
主人公は悪気があって隠し撮りをしているワケじゃないが、そこは男であるから多少の感情が入ってしまうのは仕方ないだろうか。
それで、本作はエンターテイメントを観たい人にとって、一度の鑑賞ではハッキリ言って面白いとは言えないです。
現に鑑賞している最中は、発達障害で生きるのが精一杯の主人公が美女とロマンスをする非現実的な展開に疑問をずっと持っていました。
いくら美女の弟が同じ発達障害だったとしても、それが恋愛に直結するにはムリがあって、その非現実的なロマンスに否定的な見方をしてしまった。
そのせいで本作は鑑賞後に「つまらない」と感じてしまったが、このレビューを書くにあたって見返すと、当初の意見が変わりました。
これは滅多にない事ですが、本作に仕込まれている伏線をちゃんと分かってくると、真の面白さに気付かされました。
完全に自分の視野が狭くなっていて、そればっかりに囚われたせいで本作にある本当の魅力にまったく気付かなかったのは残念でした。
ただ、見返した事で本来持っている魅力に気付かされたので、ある意味、レビューを書いている事に感謝しなければならない。
本作は傑作とまでいかないけど、確実に良作であって、終始に渡って地味な展開ながら仕込まれてた伏線を味わうスルメ映画と言えるだろう。
玄人が好きそうな題材であり、見返せば見返すほど、本作の良さに気付かされる点でも悪くない作品だと感じました。

コメント

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