【グッド・シリアルキラー】RE-3295

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洋画

作品データ

公開年月 2019/09/20
ジャンル サスペンス/ホラー
原作 なし
監督 ヘンリー・ジェイコブソン
脚本 エイヴラ・フォックス=ラーナー、ヘンリー・ジェイコブソン、ほか
製作 ジェイソン・ブラム、アダム・ヘンドリッックス、ほか
製作国 アメリカ
鑑賞方法 レンタルDVD

あらすじ

公立高校でソーシャルワーカーとして働くエヴァンは、生徒たちと親身に向かい、家では息子を産んだばかりの妻ローレンを労る良き夫で父親。
しかし、エヴァン自身が幼い頃に父親から虐待を受けた過去を持ち、子供を傷つける親たちに対して異常な嫌悪感を抱いてしまう。
ついに常軌を逸したエヴァンの怒りは、悩める生徒たちの親を拉致し殺害するという狂気の行動へ駆り立てていくのだった。

登場人物&出演者

エヴァン・コール(演:ショーン・ウィリアム・スコット)

近年の出演作に『俺たち喧嘩スケーター2:最後のあがき』、『ムービー43』などがあります。

主人公。高校専属のソーシャルワーカー。妻と生まれたばかりの息子と幸せな生活を送る。

その正体は過去の自分と同じく、父親から虐待を受ける生徒たちを救う為に惨殺している。
自身が父親になっても殺しはやめず、死体を埋めている場所がバレて捜査の容疑者に挙がる。
ローレンにも疑われるが、家族を守るべきだという母親の言葉で味方になってくれた。
最後はローレンがクリスに罪をなすりつけ、自殺させた事で事件が解決して平穏を手にした。

ローレン・コール(演:マリエラ・ガリガ)

代表作に『Matrimonio a Parigi』、『Gli uomini d’oro』があります。

ヒロイン。エヴァンの妻。息子を産んだばかり。エヴァンの母親とは上手くいっていない。

エヴァンの母親を頼らず、自分たちで息子を育てようとするもイライラし夫に当たっていた。
夜な夜なエヴァンが出かけ、一人での子育てに限界を感じるもマリーのおかげで助かった。
死体が見つかって刑事から夫が犯人として疑われ、密かに探って疑惑が確信に変わっていた。
最後はマリーの言葉を聞き、家族を守る為にクリスを自殺に見せかけて罪を被せる事になる。

マリー・コール(演:デイル・ディッキー)

代表作に『2ガールズ』、『足跡はかき消して』があります。

エヴァンの母親。エヴァンを溺愛し、過保護に育てる。生まれた孫の面倒をみたい願望。

ローレンの意見は素直に聞き入れるが、実際は快く思っておらず静かにガマンしていた。
実は暴力を振るう夫をエヴァンが殺すが、息子を守る為に何も言わず逆に肯定していた。
態度の悪い看護師にイラっとすると、女を殺さないエヴァンたちの為に代わりに殺していた。
最後はエヴァンを可哀想に思い、ローレンを仲間に引き込んで変わらない日常を手にする。

クリス(演:レイモンド・チャム・Jr)

代表作に『Company Town』、『Step Up All In』があります。

エヴァンの患者で高校生。薬漬けの父親から暴力を振るわれ、エヴァンに相談をしていた。

奨学金を手にするほどの優等生だが、父親のせいで将来を棒に振りそうになってしまう。
戻ってきた父親が変わろうとして期待するが、犯人はエヴァンだと勘付いて感情が爆発。
エヴァンの家に乗り込んで殺そうとするもできず、持ってきた銃をそのまま置いて出た。
最後はローレンの手で自殺に見せかけ、エヴァンの殺人を被らせる事で事件を解決させた。

オーバーストリート刑事(演:ケヴィン・キャロル)

代表作に『暴動刑務所』、『ベティ・ペイジ』があります。

開発予定地に三体の死体が見つかり捜索を担当する。エヴァンを容疑者として推測する。

エヴァンから話しを聞いても糸口が見えず、彼の過去を調べる事で点と点が繋がろうとする。
動揺するローレンから糸口を見つけようとするが、子育てストレスの言い訳で突破される。
クリスが殺人をネットで自供し、自殺した事により事件が解決して捜査を打ち切ってしまう。
最後はコール家に来て事件の解決を話すが、明らかに怪しい家族に何も言えず立ち去った。

感想

[個人的な評価]

評価 :3.5/5。

本作は『シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭』にて作品賞にノミネートされた作品となります。
『ゲット・アウト』などで知られるジェイソン・ブラムが製作として参加しています。
シリアルキラーというと、どうしてもジェイソンやフレディ、マイク・マイヤーズなど人間離れした方々を連想してしまいます。
しかし、本作はあくまで普通の人間だが、どこか感情が欠落して平然というより楽しみながら殺している感じになっています。
いわゆる快楽殺人者の部類だが、主人公は困っている子供たちを助けようという思いと、自身の欲求を満たす為に行なっている感じです。
そんな主人公を演じるのはショーン・ウィリアム・スコットですが、コミカルな演技のイメージが強く、本作はまったく違う雰囲気はなかなか良かったと思います。
感情を持たないサイコパスとしても上手くやっていて、無表情なショーン・ウィリアム・スコットの演技がハマっていたと思います。
通常なら、こういうタイプの作品ではシリアルキラーの日常が崩壊していくが、本作は違ったアプローチなのは面白いと感じた。
追い詰められる状態になると、そこから違った方向性を指し示す展開は他と違って結構好きな流れになってしました。
主人公がシリアルキラーのサラブレッドという設定は面白く、問題となるのは部外者だった妻の動きだけになります。
シリアルキラーの夫を告発するか、殺しの一環に加わるかの二者択一を迫られるが、大体のパターンは前者が多い。
ですが、本作は思い切って悪の方に振り切っているのは好印象でした。
家族を守る為にどんな事すらやる究極の親バカと言える決断は素晴らしい。
作品は全体的に淡々としていて、これがサイコパスな家族を描く点では効果的でした。
ただ、劇中で使われているBGMはスタンリー・キューブリックっぽくて好きじゃない。
それを差し引いても王道的な展開をせず、そっちの方に振り切ったのは良かったです。

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